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CPNN(平和の文化ニュースネットワーク):国連の「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(2001~2010)

生命尊重・非暴力・助け合い・良く聞く・地球環境・寛容と連帯・男女平等・民主主義の記事を配信します。

「プライベートライアン」

2005-11-24 20:25:14 | 映画・ビデオ
レポーター・川上

(監督)スティーブン・スピルバーグ
1998年

戦争の事に関しては今まで学校の教科書や授業で知っていたつもりでしたが この映画を見てそんな思いは消え去りました。
兄弟が戦死し一人だけ生き残ったライアン二等兵を小隊が迎えに行こう と出発しその途中で、様々な戦場の恐ろしさを表現しています。
この映画では他の映画等に見られる劇的な死では無く、ただ人が次々死ん でいきそれが延々と続く、腹が裂け内臓が出ている状態で苦みながら死ぬ者、自 分の片腕を探し歩き回っている者、自分の母親の事を呼びながら死んでいく者、そんな 地獄図絵が戦場で繰り広げられます。
戦争とはとても恐ろしいという事。この映画はそのことをじか に訴えています。戦争の無い国では戦争の怖さを知らない人達が大勢存在し安易 に戦争という言葉を使っている事に気付かされました。
そして死ぬ怖さ、戦争という恐怖を再認識するそんな映画でした。

モデレーターのコメント
文章が簡潔にわかりやすくまとめられているので、作品内の情景が生き生きと浮かんできます。プライベートライアンは戦場の現実をリアルに描いているので、戦争の恐ろしさを教えてくれる作品だと思います。戦場では人間が人間らしさを捨てざるを得ないという現実。戦争と平和が相容れない概念だということをこの作品を見て多くの人に実感してほしいと思います。

ピースキー (1)生命尊重

TVドラマ「世紀末の詩」

2005-11-24 20:24:29 | 映画・ビデオ
レポーター・雄介

脚本:野島伸司
放送期間:98/10/14~98/12/23
ビデオ:購入・レンタル可(全4巻)

結婚式の途中で親友に花嫁を奪われ、愛情と友情を一緒に無くし、自殺を決意する野亜 亘(竹野内 豊)。
同じく自殺しようとしていた病気で余命三ヶ月の海洋工学教授・百瀬 夏夫(山崎努)。
1話完結形式で全11話、2人の男が真実の愛の形を探すために毎回さまざまな愛の形を取り上げる。
その中の一つである第5話の『車椅子の恋』という話の中に「愛ってのは信じることですらないのかもしれない。愛ってのはただ疑わないことだ。」というフレーズがある。
私はこの言葉がすごく好きだ。愛や恋というものだけではなく、「疑わないこと」ができるような人になりたいと私は思う。
このほかにもさまざまな話があり、愛の深さや人の生きる意味みたいなものを感じられるすばらしい作品だと思う。

モデレーターのコメント
一つの解答ではなく、様々な形の愛を模索しています。
醜い存在としての愛、様々な歪んだ愛さえもその中に含まれます。
しかし、最後には単純なハッピーエンドとは違った、美しい愛を見ることのできる作品です。

ピースキー (3)助け合い (6)寛容と連帯

「The Kid」

2005-11-24 20:23:36 | 映画・ビデオ
レポーター・ぬーぴぃ

〈監督〉ジョン・タートルトーブ
〈脚本〉オードリー・ウィルズ
 2000年 アメリカ映画

主人公ラスは、仕事はできるがあまり端から見ても幸せとは言えない生活を送っている。
ある日、彼の前に、ラスティと名乗る少年が現れた。"ラスティ"とはラスの子供時代の呼び名、つまり、子供の頃の自分が現れた。ラスに出会った少年は、まず自分が将来飼うつもりでいたゴールデン・レトリバー"チェスター"を家中探しまわる。しかし、実際のラスは、犬どころか家族もいない、パイロットになるつもりが詐欺まがいの仕事をしていた。
少年は、現実に自分が大人になった姿を見て失望する。自分の抱いている夢が一つも実現していないからだ。
一方、ラスは少年が現れたことで、太っていて、いじめられっ子だった自分の過去を思い出させられてしまう。
ラスも少年もお互いがいやな思いをするのだが、ラスは自分の人生の中で最悪な日、8歳の誕生日を変えるために少年が自分の前に現れたことを悟る。
8歳の誕生日、少年はいじめっ子から犬を助けようとしたが負けてしまうのだった。それからラスは少年にボクシングの技を教え、 8歳の誕生日にタイムスリップし、見事いじめっ子には勝つことができる。しかし、その日はもっと重大な出来事が起こる日でもあった。
この日、少年は病気の母親がもう長くは生きられないことを知るのだった。結局最悪な日を変えることができなかった二人は、それでもお互い40歳と8歳の誕生日を祝うのだが、そのとき、「チェスター」とゴールデン・レトリバーを呼ぶ声が聞こえてくる。その人物こそが、二人の今後の人生を変えることになる…。
なぜ最後の人物が二人を変えるのかは、ぜひ作品を見て感じていただきたいです。
子供の頃の自分が目の前に現れたとき、「あなたの将来は素晴らしいよ。だから何も心配しないで大きくなっておいで。」どんなにこう言ってあげたいことか…。しかし、なかなかそう言える人は少ないと思います。
ふと、あるとき、何のために、何を目指して自分が人生を送っているのか―見えなくなってしまうことがあります。この映画は、そんなときに『未来は何かいいことが訪れるかも…』と思わせてくれる、少し希望を持たせてくれる、ストーリーでした。

モデレーターのコメント
人は常に今の自分に対して何らかの不満を抱いて生きている。
このことは、大人のラス・子供のラスティ共に当てはまることである。そんな状態から抜け出す方法として、今の自分をしっかり見つめることと、未来への希望を持つことの調和が叫ばれている作品だ。
それは自分の心の中での過去・現在・未来の調和、つまりは助け合いである。

ピースキー (3)助け合い

「クレイマー、クレイマー」

2005-11-24 20:22:39 | 映画・ビデオ
レポーター・Shin

1979・アメリカ
原作:エイベリー・コーマン
監督・脚本:ロバート・ベントン
時間:105分 レンタルビデオでレンタル可

ある日、自分を見出すためと妻から別れを告げられる夫。それから父と子の共同生活が始まる。
それまでは子育てや家庭の事には無関心で仕事一筋だった父親が、子育てと仕事の両立をさせようとする。料理や買物もろくにしてこなかった父親の行動にあきれる子ども。そして、だんだんと仕事にもミスが出始める。
また、一方で子どもとの信頼関係を強くし本当の父親となっていく。そんな父子の信頼関係が出てきたところに…
父親の子育てというのも今日でこそ、一定の理解がされているが、79年という時代背景で作られたということもあり、この作品以降似たようなものが作られていると聞き、まさに時代を先駆けたものだと思う。
父親の子どもに対する愛情、妻に対する態度の反省。まさに今日のジェンダー問題や二人で子育てするとはどういう意味なのかを問うものである。
ジェンダーというと多くが女性差別に関わる事だが、この作品を見て、男性に対する差別にも気づかされた。
現に、男性が育児休暇をとるというのも理解がされにくい。男性が子育てに参加したいという想いが反映されにくい社会ではないだろうか。またそのような社会だからこそ子育てに悩む女性がつくられるのではないだろうか。
二人で子育てするという、一見当たり前だが、なかなかできないものについて深く考えさせられた作品である

モデレーターのコメント
1979年の作品という古い映画を題材にしていて、現代の女性差別に注目されがちな”ジェンダーの問題”を男性にも焦点をあててレポートしている所など非常に面白いと思います。この作品が作られた約20年以上前から今日に渡り解決されていない社会における男性の育児参加、 「自由に生きる」こととは何か?21世紀に向けて現代を生きる私たちにとっても大きな課題であると考えさせられました。     

ピースキー (3)助け合い (6)寛容と連帯 (7)男女の平等

「サイモン・バーチ」

2005-11-24 20:21:13 | 映画・ビデオ
レポーター・榊怜子

1999年 アメリカ
監督:マーク・スティーブン・ジョンソン
出演:イアン・マイケル・スミス、ジョゼフ・マッゼロ他
時間:113分  レンタルショップでレンタル可

舞台は1960年代のアメリカ、メイン州。
主人公(サイモン・バーチ)は12歳で身長は1mです。体の小ささから、いじめられてばかりですが、彼はそんな逆境にあっても、自分の可能を信じ、さまざまなことに挑戦します。そして「自分が小さく生まれたのには、きっと意味がある」と強く信じて生きています。
そんなある日事故がおこり、「彼にしかできないこと」が待っていました。
それは、彼の“小ささ”と“勇気”がなければできないことでした。
私は、見終わったあと、「すべての人には生まれてきた意味がある」と感じ、自分の存在を受け入れてもらえたような温かい気持ちになりました。
そして私は、誰かのために自分ができることを、探したくなりました。

モデレーターのコメント
「主人公と勇気」と「温かさ」が伝わってきます。
人は一人では生きていけない、人に受け入れてもらって初めて自分が存在するのです。彼の欠点だと思われていた事が個性に変わるという出来事に私たちは自分の生命の大切さ、また、すべての命の大切さを教えられるのだと思います。    

ピースキー (1)全ての生命の尊重(6)寛容と連帯

「火垂るの墓」

2005-11-24 20:20:14 | 映画・ビデオ
レポーター・山北裕晃

1988年 原作:野坂昭如
監督・脚本・スタッフ:高畑勲 プロデューサー:原徹
ビデオレンタル可

スタジオジブリの代表作は「となりのトトロ」、「天空の城ラピュタ」、「魔女の宅急便」など、こども向けでありながら、大人も違和感無く童心に返り楽しむことのできるものであるが、「火垂るの墓」は今までのジブリのほのぼのした、どこか愛くるしさのある作品イメージを180度変えるものとなった。
昭和20年6月の神戸空襲で、清太と節子の兄弟は母親を失い、二人きりになってしまう。父親も戦争に行ったまま消息を絶ち、親戚の家にお世話になるがなじめず、二人だけで助け合い、一生懸命生きていこうとした様を描いたアニメ映画。
節子が死んで一人になってからの清太の力の抜け具合に、人間は連帯し助け合っていかなければ生きてはいけないんだ、と改めて強く思った。
また、実話もおりまぜて描かれているので、感情移入しやすく、悲惨さ、悲しさがダイレクトに伝わってきた。一見、平和とかけ離れているように思えるが、戦争の恐怖を感じ、平和と生命の尊さを逆説的に訴えかける映画ではないだろうか、と思う。

モデレーターのコメント
私もこの映画を見たが、とにかく「涙」であった。
面白おかしい映画とは違って、ほんのささいなことに心強く打たれる貴重な作品であると思う。「ジブリのアニメーション」ではなく、「ジブリの戦争映画」という強調が感じられ、興味をひく文章になっている。
 アニメーションということで、大人から子どもまで見ることができ、今現在リアルに感じられない戦争を学ぶことができる。平和を学ぶ一歩として、戦争を学ぶのも一つの手ではないだろうか。   

ピースキー (1)すべての生命の尊重 (3)助け合い (6)寛容と連帯

「僕のバラ色の人生」

2005-11-24 20:19:09 | 映画・ビデオ
レポーター・吉田裕二

1997年 ベルギー・フランス・イギリス
監督 アラン・ベルリネール

この映画は、「女の子になりたい」という7歳の男の子ルドヴィックが主人公で、彼が女の子の格好をしたり、男の子に恋をしたりするために起こる周囲とのトラブル、そして彼に振り回される家族との交流を描いた作品です。
髪を伸ばしたり、女の子の服を着たり、ルドヴィックのそんな行動が街の人々に知られるようになると、彼のみならず、家族が皆、周囲から白い目で見られるようになり、ついには街を出ることを余儀なくされてしまいます。
両親は、そんな彼の性格を、なんとか普通の男の子のようにしようとしますが、上手くいきません。そして、ついには無理矢理ルドヴィックの長い髪を切ろうとし、必至に抵抗するルドヴィックですが、自分のせいで家族に迷惑がかかることを知った彼は、髪を切る決心をします。しかし、そんな家族の行動は、かえってルドヴィックを追い込んでしまいます。
ルドヴィックは、社会に規定された男らしさというものに、全くとらわれずに生きています。それは、周囲からは異端視され、排除され、決して楽なことではありません。
しかし私は、この映画からは、男(女)らしさにこだわることがどれだけ人の生き方を窮屈にしているか、ということが見えてくるような気がします。社会の決める男(女)らしさを押しつけられることの苦しさ、というのは誰でも少なからず経験していることと思います。
この映画を見て、ルドヴィックに共感して涙する人が多いのも、その証拠ではないでしょうか。

モデレーターのコメント
この映画のようにジェンダーについて描かれた作品が近年増えている。
それだけ多くの人が「男らしさ」「女らしさ」というものに興味を持っているということだろう。男女平等と強く言えども、性を越えた人間に対する偏見の目は残っている。一番大切なのは、「男らしさ」「女らしさ」よりも「自分らしさ」なのではないか?
ジェンダーに興味のある人はぜひご覧下さい。   

ピースキー (6)寛容と連帯 (7)男女の平等

「GAMA・月桃の花」

2005-11-24 20:18:19 | 映画・ビデオ
レポーター・加藤基哉
1995年 監督:大澤豊

この映画は第二次大戦において日本で唯一の戦場となった沖縄戦を題材にしたもので、戦後50年を記(祈)念して造られた(*)「平和の礎」に関連して作られた映画である。
物語は主人公の「房」が訪れてきた日米ハーフの孫・「ジョージ」に説得され、誰にも話さなかった戦争体験を語っていくという、分かり易い内容である。 
当時沖縄は台湾寄りの場所と、本州とは異なる文化(特に言語)をもっていた為(実際劇中に字幕が登場する)日本人から日本の一部と認識されず差別を受けていた。
そんな沖縄の人々にとって沖縄戦は、”本国”から日本の一部である、と認めてもらう為にも絶対に退く事の出来ない、いや許されない戦いでもあった。それ故に兵士以外の人間も戦場に送られる事を余儀なくされ、老若男女を問わず多くの人々が命を落とした。
そんな中でも彼らは希望を失わずに「ぬしどうたから」(命は宝)を合言葉に生きていた。
タイトルにもある「ガマ」とは沖縄に数多くある鍾乳洞の事で、沖縄戦において県民の避難壕に使われ、 米軍からの標的となると共に、日本軍による強奪や虐殺の舞台にもなった。
「月桃」は沖縄に自生する夏の花の事で、この花が咲く頃に銃弾が飛びかった。どちらも沖縄戦の象徴だ。

*)「平和の礎」=戦後50年を祈念して摩文仁の平和祈念公園に造られた記念碑であり、ここには敵味方国籍を問わず沖縄戦の戦没者全ての名が刻まれている。

モデレーターのコメント
映画の内容が簡潔にまとめられていて、とても分かり易いと思います。
沖縄での悲劇を、全く知らない人にも分かる内容で、映画そのものにも興味をひかれました。
この映画の事は、今まで知らなかったけれども、ぜひ一度見てみたいと思います。   

ピースキー (1)すべての生命の尊重 (2)非暴力

「ショーシャンクの空に」

2005-11-24 20:16:10 | 映画・ビデオ
レポーター・掛川実希

1994年 アメリカ
脚本・監督 フラング・ダラボン
出演 ティム・ロビンス モーガン・フリーマン
原作 スティーブン・キング 「刑務所のリタ・ヘイワース」

銀行の重役であったアンディが、いわれなき罪によりショーシャンク刑務所に投獄される。
暴力が日常化している刑務所で、アンディもひどい扱いを受けるが、「希望」を持ち続け生活し刑務所内の状況、友人たちを変えていく。
しかし、友人のひとりが射殺され、アンディは・・・・。
暴力でねじ伏せる、ずるさなど人間の嫌な部分と、希望、友情などの美しい部分が詰まっている作品。ラストシーンの美しい風景の中で、獄中では見られなかった、アンディと友人のすがすがしい笑顔が忘れられない。観終った後、さわやかな感動と、素直に人間は良いなあという気持ちになる。
アンディが友人に語っていた「希望は素晴らしい」という言葉、強く、自信に満ちた眼差しが印象的だった。どんな状況でも自己の尊厳を保ち、希望に向かって生き続け努力する、というのは単純な事だけれど難しいと思う。
アンディの生き方は、人生に対して投げやりになった時に、立ち止まらせてくれ、希望を持ち、自分で人生を切り開く、ということを気づかせてくれる。

モデレーターのコメント
映画の中ではいくつかの暴力シーンが取り上げられている。
しかし、そのシーンをただの「暴力」として観るのではなく、アンディの暴力にも屈しない生き方をその中から汲み取ることができれば決して悪いものではないと思う。
幼年者が観る場合、そこまで考えて観られるのか?という不安感は少しあるが、この記事を事前に読めば、「ただの暴力がでてくる映画」という感想は少なくとも持たないのではないかと思う。     

ピースキー (1)すべての生命の尊重

「レインマン」

2005-11-24 20:15:02 | 映画・ビデオ
レポーター・永井千恵

1988年作品 アメリカ (約135分)
出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、バレリア・ゴリノ
脚本:ロナルド・バス&バリー・モロー監督:バリー・レビンソン
(ビデオレンタルショップにてレンタル可能)

この作品は、自閉症の兄とその兄の存在を知らずに自由気ままに暮らしていた弟が出会い、一週間を共に生活することで少しずつ本当の兄弟愛が芽生えていくというストーリーの映画です。
この映画を最初に観たのは中学生の時でした。私はこの映画で初めて自閉症のことを知り、そして、人と分かり合いたいと思ったらまず自分から歩み寄る努力をすることの大切さを教わりました。
当時中学生の私には、どれも強烈な印象となって残り、以来何度も観ています。
この作品は、どんなに困難なことでも自分から始めることで変わっていくのだということをテーマにし、平和の文化を考える上で大切な「まず自分から」ということを学べる作品であると思います。また、ダスティン・ホフマンが演じる兄レイモンドとトム・クルーズの演じる弟チャーリーのやり取りがなんとも絶妙で面白く、明るい笑いも誘います。是非一度観て欲しいと思います。

モデレーターのコメント
「人と分かり合いたいと思ったらまず自分から」という言葉にすごく納得出来ました。
例え、障害や立場・身分等によって高い壁があるように感じても、自ら動くことで変えていける、変わっていけることを伝えてくれるすばらしい作品だと思います。
「レインマン」、私もすごく感動しました。是非観て欲しいと思います。     

ピースキー (1)すべての生命の尊重 (3)助け合い (6)寛容と連帯

「アメリカンヒストリーX」

2005-11-24 20:13:48 | 映画・ビデオ
レポーター・小俣喜美

監督:トニー・ケイ 主演:エドワード・ノートン
1998、アメリカ 119分

この映画のなかには暴力シーンが含まれているので、小・中学生の年齢の人に積極的に勧めることは出来ない。
しかし、殺人などの暴力が正しいというメッセージを送るものとして描かれているのではない。こうした暴力が何を生むのか、私たちはどう生きるのかを問いかけ、平和を考える一つの材料となるだろうとかんがえたのでレポートする。
人種差別者の若者から支持されているダニ―の兄デレク。彼は胸に鉤十字を刺青したスキンヘッドの白人至上主義者である。
ある夜、彼の父親の形見である車を盗みにきた黒人3人をデレクは残虐な形で殺害し、刑務所へ送られる。その間、兄デレクを尊敬してやまぬ弟ダニーもまた、同様にスキンへッドの白人至上主義の道を歩んでいた。
・・・3年後、出所したデレクはすでにスキンヘッドの昔のデレクではなくなっていた・・・兄の変わりように戸惑うダニー・・・デレクの身に何が起きたのか。
白人至上主義者デレクの微笑みは恐怖を覚える。ダニー、デレク、母親・・・との家族愛に加えて、暴力がもたらす悲劇、差別のおろかさをデレク同様に感じさせられた。
また、どのように生きてゆくのかということを問いかけられていると強く感じた。作品の結末は衝撃的。
*スキンヘッドの人が全員、人種差別者ということではない。差別者団体の中にはスキンヘッドを差別者のスタイルとしているところがあるということ。

モデレーターのコメント
この映画は、ただの暴力映画ではなく人種差別や家族愛の問題を取り上げた作品になっている。
確かに、年齢が低い子ども達には積極的に勧めることができないかもしれないが、大人はこの映画がどのようなメッセージを持ったものなのかを汲み取る事ができると思う。
平和を考える良いきっかけになるのではないだろうか。       

ピースキー (1)全ての生命の尊重 (3)助け合い (6)寛容と連帯

「ライフ・イズ・ビューティフル」

2005-11-24 20:12:50 | 映画・ビデオ
レポーター・伊藤 佐智子

監督・脚本・主演 ロベルト・ベニーニ 制作 エルダフェッソ
1998年 イタリア 1時間57分 ビデオレンタルショップにて貸出し可

映画の舞台は第二次世界大戦中のイタリアです。
ユダヤ人の家族の物語で、父親は収容 所の中でさえ息子に必死に明るく振舞い、家族を守ろうとします。 その姿に人生の意味は何であるのかを考えさせられます。
親子の愛を通じて戦争の恐ろしさ、命の尊さ、人生のすばらしさを改めて痛感しました。 また、人生において、ユーモアが如何に大切かも知りました。
一家の父親は、とてもユーモアのある人で、どんなに辛いことも楽しいことにしてしまいます。
そのタイトルを、景色からも感じさせてくれるような美しい風景で映画は始まります。
多くの戦争映画と少し異なり、戦争中よりも幸せな頃の場面が多く、そこもまた、戦争をより恐ろしく感じさせます。
初めてこの映画を劇場で見たときは、本当にしばらく涙が止まりませんでした。まだご覧になっていない方は、是非一度御覧下さい。

モデレーターのコメント
戦争という混乱の中でもたくましく、そして明るく「生」というものを楽しんでいるこの家族の物語は、 いわゆる戦争映画や歴史映画としてだけでなく、ひとつの人間の生き方・ドラマとして非常に素晴らしい作品だと思います。
また、どんな状況下にあっても人間の生きることの素晴らしさを、極限の状況下から逆に見ることによって教えてくれる このストーリーは、まさに映画・人間ドラマとして最高傑作の一つに数えられること間違いなしのものなのではないでしょうか。
この映画から伝わってくる豊かな感性と作者の思い、私達はそれを受け止めて、平和について、 いろいろと考えるきっかけにしなければ。そんな風に思わせる名作ではないでしょうか。          

ピースキー (1)全ての生命の尊重 (2)非暴力 (3)助け合い

『 LIFE IS BEAUTIFUL 』

2005-11-24 20:11:38 | 映画・ビデオ
レポーター・イチカワ

監督・脚本・主演 ロベルト・ベニーニ 制作 エルダフェッソ
1998年 イタリア 1時間57分 ビデオレンタルショップにて貸出し可

美しい街、美しい景色、美しい色”この映画の舞台となったイタリアの小さな街を私はこの春訪れた。
何もかもが新しいことを望まれる現代に、美しいものを美しいと素直に言える古き良き時代を感じられる場所が未だあることに驚いた。幸せと悲しみが融合したようなこの美しい街にも悲劇が起こったのかと戦争を知らない世代の私には信じられない。
ユダヤ系イタリア人グイド(ロベルト・ベニーニ)が、ナチスの強制収容所で幼い息子を楽しませながら命を懸けて守り続ける。
”戦争””ナチス”と聞くと重いイメージを抱きがちだが「本当の家族愛って何?」と自分に思わず問い掛けてしまうヒューマンストーリー。見終わったあと久しぶりに涙してしまった作品だ。“人生ってすばらしい”そう思えるように精一杯毎日を生きることの大切さを思い知らされる。
最後の瞬間まで笑顔で嘘をつき続けるグイドの真実の愛には完敗。

モデレーターのコメント
私もこの映画を見て本当にいい映画だと思いました。
最後の最後までは笑っていたのに本当に最後で泣けてきて、スタッフ紹介を涙してみるという感じでした。
感性豊かな表現で作品をよく表わしてると思います。実際に映画の舞台になってるところを訪れているところがすごくいいですね。この映画への熱意とか感動を感じます。
何より、このレポートにオリジナリティーが加わって説得力がある文章になっていると思います。
映画のストーリーのすばらしさと、町並みの美しさが前面に出ている印象の推薦文ですね。戦争映画を超えて、美しい家族愛が伝わってきました。 

ピースキー (1)全ての生命の尊重(2)非暴力(3)助け合い

「神の子たち」

2005-11-24 20:10:37 | 映画・ビデオ
(公式サイトhttp://www.kaminoko.com)
監督:四ノ宮 浩
2001年/日本映画/35mm(16mm)/カラー/スタンダード/105分

レポーター:たけやん

フィリピンの首都マニラ郊外にあるケソン市パヤタスゴミ捨て場は「スモーキーバレー(煙の谷)」とよばれる国内最大のごみ捨て場である。ごみ捨て場の周囲には9万人以上の人々が住んでいる。ゴミの中から利用可能なものを拾い、廃品回収業者に売ることにより生活している。朝、日の出とともに起きて仕事をして夜は家族みんなでご飯を食べ寝たくなればねるという生活である。電気がひかれテレビがある家もある。しかし2000年7月の台風の大雨によって、ゴミの山の崩落事故が起こり500世帯以上が下敷きになり1000人以上がなくなったという。それにくわえ、事故の再発防止の名目で政府はパヤタスゴミ捨て場へのゴミの搬入を中止したため、ゴミ拾いで生活している人たちは、収入の道が閉ざされた。以前の鶏肉や魚のおかずは塩に変わった。食事さえ困るような貧困におちいった。このドキュメンタリーフィルムは、ようやくゴミの運搬が再開されるまでの生活を3つの家族を中心に撮影している。貧困で食べ物がなかったり子どもが簡単に死んだり、悲惨な生活なのだが、子どもや家族を大切にし、近所の人とも助け合って生きていて、生きる喜びと人間の尊厳について考えさせられた。飽食だが生きがいを失っている日本人に見てほしい。

モデレーターのコメント
パヤタスゴミ捨て場に住んでいる人達は毎日の生活が苦しいからこそ周りの人と助け合って生きていっているのだと思います。その点で日本は衣食住が豊かである故に周りの人達と助け合わなくても生きていくことができます。こうしてみると物質的な豊かさが必ずしも生きる喜びを得る必須条件では無いと思ったのですがみなさんはどう思いますか。

ピースキー (1)生命の尊重(3)助け合い

映画 「アレクセイと泉」

2005-11-24 20:09:52 | 映画・ビデオ
(公式サイトhttp://www.ne.jp/asahi/polepole/times/alec.htm)
監督:本橋成一 音楽:坂本龍一 2001年/日本映画/
配給:SOSNA FILM
2002年2月2日よりBOX東中野にて公開中
レポーター:たけやん

このドキュメンタリー映画の舞台は白ロシアとよばれるベラルーシ共和国のブジシチェ 村。川を一つ渡るとロシアという国境に近いこの村はチェルノブイリ(旧ソ連、現在はウ クライナ共和国)の原発事故により放射能で汚染されてしまった。退去勧告により村人は 600人から50数人に減った。
主人公アレクセイ以外は老人で、森と畑とに囲まれて生活し ている。青年アレクセイが残ったのは大自然と運命の流れに身をまかせたからである。環 境は汚染されたが、村の中心にある泉だけは、不思議なことに放射能が検出されない。こ の泉を中心に、自然の恵みのなかでのアレクセイの家庭、村の老夫婦の生活、老人同士協 力しての泉の修理、ウォッカと歌と踊りによるリンゴと泉の祭り、週2回しかないバスで 町へ孫の顔を見にお出かけ、などなど村人の生活が淡々と描かれている。農作業以外も大 工仕事、糸紡ぎ、魚釣り、ほとんどが自給自足である。
そこにあるのは自然のなかにとけ 込んでいる人間の生活である。こんなのんびりした村が放射能で汚染されてしまった悲し さもつたわるが、それよりも、村人といっしょに生活しているような気分になり、ほのぼ のとした気持ちにさせてくれる。働くとはどういうことか、人間本来の自然との関わりは どのようなものかを考えさせてくれる映画である。老夫婦の昔の恋愛話もほほえましい。

モデレーターのコメント
人間の文明は日々進歩しています。それにともない、私たちの生活も100年前とはぜんぜん違っています。しかし、この「百年の泉」は、何一つ変わらなかった。たとえ放射能の雨が降り注いでも・・・。この作品は自然の偉大さと、自然と人間の本来の関係を具体的に表していて非常に面白いと思います。

ピースキー (3)助け合い(5)かけがえのない地球を守る