暫くフラッシュライトが続きましたが、ハーモニカに戻ります。
先日
Velvet Voiceを購入して以来クロマチックが面白くなってしまいました。
今回の被害者の一人。。私が持っているハーモニカの中でもっとも高価な Hoher 7565 Meister Klasse です。20年以上前にお金を貯めて海外に行く方にお願いして安く買って来てもらいました。
Vampの練習の甲斐もあったのか、吹吸が交互に来るようなフレーズも楽に繋がるようになってきました。
クロマというとまずはToots Thielemans, Stevie Wonderが筆頭にあがりますが、世代的にはWilliam Galisonを良く聴いていました。
甘い音色のときももあれば鋭く刺さるような表現は10Holesとはまた別なもので、これはこれで好きなのであります。
トーンコントロール以外では吹吸が交差せずスライドレバーを駆使してレガートで繋げるフレーズを選んでいくのが結構大切だったりします。
でも、どこかで吹吸が交差する瞬間は出てくるわけですし、これを避けずに息継ぎとして率先して利用していくと多少滑らかさは失われるもののラインの選択肢は増える訳です(実際ずーっと吸いとレバーだけで吹けるラインも限られるのでクロマの神様たちも戦ってるわけですが)。
さて、結構楽しくなってくると楽器もいじってみたくなります(笑)。
早いフレーズを吹くには均一なレスポンスでリードが鳴ってくれるほうが楽にきまっています。
クロマをEmbossするとかの話は聞かない(だってバルブあるんだもん)ですのでGap調整くらいになるかと思います。
Gap調整説明は省略。。
Gap調整も終わり、さーて組み立てて終わりにしようか、と思っていた所バルブを曲げてしまいました。。
予備のバルブをもっているので動揺する事はありません、ちょっと面倒ですが張り替えれば良い訳ですから。。えーと、バルブは。。
予備のバルブセットがありません。。
二日間探しましたが何処にもありません。
フラッシュライトはかなり役立ちましたが、ないものはないのです(哀)
バルブセットのみを購入しても良いのですが、なんかの拍子に行方不明のバルブセットが出て来てもなんだかなぁ、と思いましたのでお値段はかなりしますが、かねてより気になっていた
Service-kit(MZ9933)を購入するため金曜日に谷口楽器さんへ向かいました。
私はお盆休みでしたがかみさんはホームヘルパーの仕事だったので、こういう身勝手が許されるわけですがヘルパーの仕事も大変です。
こんな紙の筒のパッケージです。
表はベルクロ止めで何も書いていないので面白くありませんので、裏側でも。。
こんだけのケースに入っていればバルブも逃走しないことでしょう。
開いてみます。各ツールはゴムバンドでしっかり固定出来るようになっています。右側に今回必要なバルブ(Wind Saver)がサイズ毎に紙袋に収まっています。数えていませんが各サイズ10以上は入っているようです。64系低音域用の立体型バルブは入っていません。
上からヤスリ(file),、差替え式ドライバ、特製スクレイパー(チューニング用のけがき棒)、Reed Hook、Reed Lifter。
右上にはスライドレバー用のシリコンオイル、バルブ用の接着剤。
それと、いつもの絶対使わないHohner印のクロスと、良く出来た数各語で書かれたマニュアルが付属します。残念な事にアジア圏の言語はありません。
このキットケースもコンパクトでなかなか良いかと思うのですが森のなかま的には1点「よろしくないのでは」と思うところがあります。
ドライバが
Poziとマイナスの差替え式になっていますが、なんと"#0"番です!
#0番を使うのはクロマのプレートを止めているネジくらいです。
2010/12/2 訂正 キットに付属するのはPZ#0(Pozi#0)ではなく、PH#0つまり普通のプラスドライバ#0でした。間違った情報を書いてしまい申し訳ありませんでした。
#HohnerのハーモニカでPH#0を使っている製品を見た事がありません。。。私が知らないだけで実はあるのでしょうか。。
ちなみにマイナス側も"2.5"と書かれていましたので#0です(古いクロマのプレートがマイナスだったのでそれに使うのでしょうか?)。
10Holesやカバーのネジは#1番を使わないと高い確立でネジ山を潰してしまうのであまり頂けないと思いました。
高品質なものを求めてるとかではなく、頻繁に使われるニーズにマッチしていないようです。シャンクの太さからして#1番のものもつけられると思いますので是非#1番をつけてもらいたいところです(Service Setを使う人は#1を持っていることが前提なんですかね)。
と、待っていても仕方が無いので楽器を駄目にしないためにも多少お金を懸けてでも
良質なドライバは別途揃えた方が良いと思います(
プロツールさんなら安いし、無ければ取り寄せてくれますです)。
その他、シリコンオイルは既に
Suzukiのオイルを使っていますし、バルブ用接着剤は100均のマニキュアが使い易く十分な接着力もあるので多分使わ事はないかと思います。
ヤスリも恐らく使う事はないでしょうが(付属マニュアルにもヤスリよりScraperを推奨しています)、木の柄というのはなかなか良いですね。
特製Scraperは未だ使っていませんが、これは期待大です。
Scraperなのでカキ取るような感じで使うのでヤスリのように広範囲を削ってしまうのに対し、狙ったポイントのみを削れるので使い易そうです。
#研ぐのが難しそうです。。
はい。突然ですが。お待たせしました。世界3大メーカのReed Lifter大会です。パチパチ~(笑)。
#Heringがないけど
私がこれまでReed Lifterといっていたのは正しくはReed Hookというものらしいです。
まぁReedをオッペするんにも、浮かせるにも使えるのであまり気にしていません。用途にあった道具の使い方をすれば良いでしょう。
上から、LeeOscar, Suzuki, Hohnerの Reed Hooker。最後にHoherのReed Lifter&レンチです。
HoherのものはSuzukiの用に直角に曲がっておらず高さが低いのでクロマの高音域のリードを調整する際、マウスピースから直接リードをチョイチョイ押す事ができてかなり便利です。
#クロマのプレートを開け閉めするのはかなり面倒なので出来ればこれで済ませたいところですが、バルブを傷つけないよう注意が必要です。
相変わらず作ろうと思えば作れてしまうものです。長年考え抜かれた道具を模造するのは簡単かと思いますが、まずはオリジナルを使ってみて色々気付いてみるのも楽しいかと思います。
ということで、無事にクロマのバルブ修理は終わりました。
えっ、他に何か買わなかったって?
はい。HeringのVintage BbとSuper20のBbを買ってしまいました。
この夏はBb強化月間です!
お魚の骨マークが嬉しいです。
帰りに秋葉原をまわってみましたが、もう全然知らない町です(笑)。
喫煙可能な場所も殆どないので苦労します。
リビナヤマギワが閉店セールをしていてビックリです。B&Oのショールムもあったんですがね。。今更ながら渋谷HMVが閉店するのもショックでした。
グレイを買うはずが何故か基本の黒が欲しくなってしまいました。。これでLEDとクリプトン球を使い分けられます。
尖った所もないのでポケットや手のひらにのせても優しい感じが好きですね。
黒はベーシックで良いですが、ソリテールの大きさからすると赤や青なんかもいいですね。。。
もうクリプトン球との使い分けという理由は使えませんね(笑)。