土曜日に谷口楽器さんによってきました。
何かへリングなものをと物色しましたが、なんだかんだで結構もっていたりするのと多少懐が暖かったので、クロマにしてみました(VintageのDも購入しましたが今回は話なしです)。
VelvetVoiceです。
色々ユニークな形状から一度は吹いてみたいと思っていたクロマです。
昔のスポーツカーを彷彿させる曲線は見た目以上に持ち易いのであります。エルゴノミック(古?)ってやつですね。
ほら、裏側のプレートにも穴番が刻印されています。
Professionalと謡いながらも穴番がどこからでも見られるという事にどれだけ重要性があるのか、ないのか分かりませんが(笑)、面白いでしょ?
ケースも変わっています。
カートンボックス。。。
FreeBluesの時のように変な日本語がないのも寂しいですが機種名も全く分かりません。レジに持っていく時はお店の人に確認してもらうと良いですね。
黒い合革のケースに収まっています。ちなみに下位機種の5148も同じケースに入っているのでクドイですがお店の人に尋ねましょう(笑)
はい。ケースと中身です。
このケース実は癖ものでして、知人が持っているものはそうではなかったのですが、楽器を入れたら最後取り出すのにとても苦労します。
多分後のロットからネオプレーンのような素材が内装に張り巡らされ緩衝機能を持たされたのですがVeletVoiceは色々出っ張っているので食い込んでしまうようです。
VelvetVoiceの独特な形状とも言えるカバーは、本体から飛び出て更にすぼまっています。これがなかなか持ち易い。
谷口楽器さんには古いケースのものも置いているので、実際新型を見せてもらって好きな物を選ぶと良いでしょう(
残り少ないみたいだけど)。
同じスライド機構をもつHohnerの270系に比べてスムーズです。さすがに最近のSuzukiの機種程ではないですが。。
ということでバラしてみましょう(笑)。
バラしている最中に分かりましたが、各穴のバリ取りがある程度なされています。水洗いしてタオルで吹く時もHohnerに比べて引っかかりが殆どありませんでした。
写真はレバー先端部ですがここも、手でヤスリがかけられ軽くテーパーが付いています。見た目はあまり良くないかもしれませんが、このバリ取りをするかしないかでレバーの動きはかなり違うようです。
こういう一手間をかけてくるのはヘリングの良さでもあったりします(まぁ他にしょうもない所もあるのは認めますが)。
ネジです(笑)。
上からカバープレートのネジ。面白いのはメス側が上カバーにしか付かないようにカバー側の穴の大きさが変えられています(なんか理由あるのかな?)。
中段のネジは。。なんとスライドを押さえているネジです。なんとタップネジです!
VelvetVoiceはABSボディなのでてっきりHohnerのようにナットが入っていると思うでしょうが、こうなのです。購入前からしっていましたが、少々頂けないところですが致命的ではないでしょう。
下段のネジはプレートを止めているネジです。4本あります。
最後に右側の細いネジ。。。何だろうと思っていたら。。
マウスピース側を止めるためのネジでした。マイナス#00を使って開け閉めしますが、あまり精度が宜しくないのでネジ山を潰さないように注意が必要です。
さて分解も楽しんだので(笑)プラボディの特権である水洗いをした後、組立たのですが息がやたら漏れる。。
クロマを光にかざすとスライドのモジュールがコームから離れて光が見えます。。結構ネジ回したんだけど。。
時間がないので一晩置いてみました。原因は単にネジの回しが少なかったようです。。
音色ですがVelvetVoiceというから甘~い感じかなと思ったらきらびやかな明るい音色です。Classicや明るい感じのボサノバやサンバに合いそうです。こないだ紹介したSuzukiのグレゴアモデルとは対象的な音色です。
#そういえば、今は亡きClauseGardenさんはSuzukiにシグネイチャーモデルを作ってもらいながらHeringを随分使っていたとか。あの人の音色のバリエーションの豊かさはぶったまげますね。
いやはや、値段は270Cと同じくらいでプレートはニッケルメッキ、カバーはやたら分厚いクロームメッキ、スムーズなスライド、素早いレスポンスとHohnerの上位機種の内容が詰め込まれています。
かなりお買い得な機種かと思いますので270Cを買い足し、買い替えを予定されている方は、一度270Cを見送ってVelvetVoiceを検討してみては如何でしょうか。
ちなみに。。。
Hohner-270C 今回はVelvetVoiceを贔屓するために色々比べてしまいましたが、270Cもとても良い超スタンダード3オクターブクロマ。最近はDeluxeを選ぶ方が多いかと思いますが(選ぶ理由は沢山あるんで)、アラベスクがあしらわれたカバーは他には無い雰囲気があります。