ようこそクッキー 中山本店 

毎日食べたもの、飼い猫のことなどを綴っています。

ノラ猫を考える。vol.14(サバ猫の名前

2009年06月29日 | ねこ・散歩


近所のクソガキどもに追いかけ回されています。石を投げたりあたりのゴミを蹴散らしたりして、どこかのおっさんに怒鳴られていました(笑。ネコは塀の上に逃げましたが、2匹いるのが見えますか?仕方がないので、お前は右から回れ!お前は左だ!とクソガキどもにガセネタを吹き込んで助けました(笑。



この猫と初めて会った時からもう一ヶ月以上でしょうか。だいぶ慣れてきたのは言うまでもないんですが、名前が無いので不便だ。ボクがこの界隈で撫でる事の出来るノラ猫は5匹だ。その中でも昵懇(じっこん)の仲とも言えるのはこの猫だけかも知れない。当然、情が移ってしまいつつあるのだが、名前など付けた日にはいよいよ始末に負えないだろう。だから、かたくなにチビサバとだけ呼んできたのですが・・。

いつも一緒に居る奴は不妊手術が済んでいるみたいです。病院へ連れて行ったというおばさんがおりました。よく見ると耳に切り込みが入ってました。てっきり喧嘩好きのオスネコかと思っていましたが、そうじゃなかった。
(To be continued)
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ノラ猫を考える。vol.13(サバ猫おめでた

2009年06月20日 | ねこ・散歩


ようやく撫でられた。やはり何と言おうか、ノラ猫に特有の毛触りだ(笑。ところで君はオスなのかメスなのかまだ伺ってなかったなぁと、玉袋を確認した。ついていなかった。女の子だ。そして、お腹を撫でた時にふと気が付いた。乳首が少し大きくなってきて多少ビロ~ンとなっているのだ。ヤバい、ご両親にご挨拶に伺わねば・・チゲーヨ!。あらためてお腹を触るとパンパンだ。この猫自体はかなり小柄で、首に指を回すと簡単に親指と人差し指がくっ付くから、3Kgには到底及ばない程の体重しかないだろう。だから後ろから見るとおなかだけが横に広がって見える。

ノラ猫が子を産むという事は世間的には全く好ましい事とされない。先日、大阪府守口市であった電柱が倒れた事故の一因は、犬がおしっこをかけたからだと本気で言い出す奴さえいるご時世です。百歩譲っても、犬の小便如きで倒れる様なもの道におっ立てるなってぇ話じゃん?(笑。ボクはどんな犬猫の糞尿を片付けるのもさほど苦にならないけれど、あなたならどうでしょうか?酔っぱらいオヤジの駅のホームに吐いたゲロどうにかしろって言われたらどっちが嫌ですか?ノラ猫の子供より電車で屁をこく奴の方が迷惑だっつーに。

屁理屈こいても仕方がねぇ。さすがに今回は正直、ボクもアチャ~と思い弱ってしまった(^^;。どうりで食欲がもの凄いわけだ。食べても食べてもせがんでくる。でも出来てしまったものは仕方がないではないか。元気な子を産んでもらいたい。となると、ボクの様な素人の手作りご飯など明らかに栄養不足だ。とにかくハイカロリーなもの・・そういえばウチにヒルズの猫用の缶詰が大量にあるからこれをあげる事にしよう。

これは元はと言えばシロちゃん用に買ったものだったが、今年の1月に天に嫁いだので食べる猫がいなかったのだ。4箱もあったのでヤフオクにでも出そうかと思っていた。これだけで3万円くらいかな?セコい事考えるのはよそう。でも、ノラにとってはこれを1缶もらうより黒缶などの安いのを6缶もらった方が嬉しいだろうか?とりあえずあげてみて反応を見よう。食べる猫がいればその方が良かろう、と天からシロちゃんの声が聞こえた。

さっそくあげてみたが、とにかくl/dは人気が無い。g/dとk/dはポッケも辛うじて食べるのだが・・。チビサバもl/dだけはダメみたいだ。ポーク系は嫌いなのかな?歯にまとわりつくのがダメなのかな?他は一度に1缶全部食べる勢いなのにな。156gって一食で食う分量としては多過ぎな気がしないでもないが、さすがにここまできれいに食べてくれると気持ちが良いってもんだ。

背後から唐突に話しかけてきた年齢のわりに老けていそうなオヤジがいた。ノラ猫が増えて糞被害に遭っているからここの駐車場では餌をやるなとの事だった。実は猫に餌をあげて面と向かって注意を受けたのはこれが初めてだった。身なりこそしっかりしていたが、あんまり知性は無さそうな俗っぽい感じの人だったせいか腹もさほど立たない。相手がダラダラと何か喋っている間、別の事を考えていた。こいつは左手の薬指に指輪が光っているから既婚者なのだろう。奥さんはこんなセコい男と結婚した女だから気の毒だな、でもさぞかし不細工だろうな・・もうこれ以上は書くのはよそう。

それはご迷惑をおかけしました、あんまりかわいいのでついあげてしまいました、とテキトーにあしらうと、あなたが家に連れて帰るの?と返ってきた。その言い方には色んな意味で少しカチンときたので、こちらの駐車場の方ですか?どの車ですか?とわざと訊いてみたが、そうですとしか答えない。答えになっていないぞ。ボクは××と申しますが、お宅様はどなた様ですか?と訊いてみたがモゾモゾして黙ったままだ。ここでかかってきたら友達になってあげようと思って立ち上がって近づくと・・。

そりゃ未成年の頃は何度か書類送検もされたおあにぃさんだが、さすがにこの歳になったらご免被りたいつーのが本心だ。でも、クッキー様を本気で怒らせたらお前の車のボンネットでう○こするかもよ?と思った。しかし本心とは裏腹に、もうあげません、申し訳ございませんでしたっ!とソフトバンクのお父さん口調よろしく頭を垂れると、オヤジは無言で去っていった。ケッケッケ。つまらん。

そのやりとりの間ずっと猫はボクの足下でご飯を食べ続けていたが、いつの間にやら空っぽになっていてもっとくれとせがんでくる。人の気も知らずにいい気なもんだよ、ったくよぉ・・。また明日持って来るからね、おやすみ!と声に出してしゃべってみた。

(To be continued)
ペット29万頭の命を守れ!:竹内薫(科学作家)(1)(Voice) - goo ニュース
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ノラ猫を考える。vol.12(サバ猫現る2

2009年06月14日 | ねこ・散歩


「こんばんは~」と、突然背後で女性の声がしました。やばっ、どうやらアパートの住人が帰ってきてしまいました。通路をふさぐ様にして階段の下でノラなんかにごはんあげていたものだからとっさに、「あ、すみません」としか返せませんでした。無意識に後ろめたさを感じていたのかも知れません。暗くなりつつあった為、振り返っても一体どんな人なんだか分かりませんでした。「猫、お好きなんですか?」と。やはり初対面にはこの常套句だよなぁと変に納得しつつ、ブログネタにおあつらえなどと思いながら、はいとだけ言って頷きました。

するとどうでしょう、さっきまで俺様のご飯をうなりながら食べていた猫がその女性を鳴きながら追って階段を一緒に小走りで上って行きます。若かりし頃つき合っている女にフラれた時の寂寞感、或る意味嫉妬にも似たような気持ちにかられました。誠心誠意尽くしてもどうにもならない時にはならないのだ、そしてそれこそがいつものボクの役回りなのだ。なんだ、いつもこの人からごはん貰っているのだなと思いました。それとも、ひょっとしたら飼っているのかな?とも思いました。まあそれはそれで良かろう、食いっぱぐれる事が無ければ・・・。気が付けば、ボクは君を心底愛しているのだから幸せになってくれさえすればそれで良いんだよなんて、軽薄なトレンディドラマのセリフを吐く主人公の気分になっていたのでしたよ(笑。

程なくドアがバタン!と閉まりました。家に入ったのかな?と思うや否や、すごすごと階段を降りてくる猫の姿がありました。どうやら入れてもらえなかったみたいです。それか、ボクにご飯もらっているから今日は要らないか?とあの女性が勝手に判断したのかも知れません。とにかく、そのあまりの情けなさそうな姿に思わず笑ってしまいました。そして、一旦自転車の前かごに戻した残りのごはんを差し出すと何事も無かったかのようにまた食べ始めました。もう1匹、たまに一緒にいる奴は別の部屋の前の洗濯機の上で行儀良く誰かを待っているようでした。この2匹はこのアパートにそれぞれパトロンがいるけれど、決して正妻には迎え入れられない・・いや、飼ってはもらえないようです。まあ、人間の世界でもよくある話ではないですか。

翌日の事です。晩の6時頃にそこを通りかかると、奴が車の下から現れてニャ~ニャ~言いながらすり寄ってきました。何故だ?あれだけ警戒心が強かった猫が、自分から来たのだ。ボクの推測はこうだ。あの女性からは日頃何度もご飯を貰って心を許していた。昨晩、その人とほんの僅かな時間だが会話を交わすところを見ていた。だからひょっとしてこの人も大丈夫かもしれない、といった論法だ。それにしても、昨日の今日でのこの豹変ぶりは一体何なのだ?まあ良いや、悪い気分ではない。しかしあいにくごはんをもっていない。仕方がないので家に戻ってあげたのは言うまでもない。
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ノラ猫を考える。vol.11(サバ猫現る1

2009年06月13日 | ねこ・散歩


数週間程前になるのですが、近くの公園のあたり、ここから50mはあろうかという駐車場で小さなサバ猫と行き会いました。明らかにノラなのですが、キツネの様に少しとんがった顔は愛嬌があります。ポッケより遥かに小さいので、2歳位でしょうかね。たまにごはんを持って行った時に限って留守が多いのですが、まあそんな感じで数日に一度程度の割合でごはんをあげておりました。もう1匹そいつよりは少し大きいキャラメル色の猫が近くに居る事が多いのですが、コンビという感じでもなさそう。サバ猫の食欲はすこぶる旺盛で、そいつには殆ど残さず自分一人で食べてしまいます。

ところが、警戒心が強いのか何回会ってもなかなか近寄れません。だからいつもご飯を食べ終えるのを少し離れて見守ります。ごはん皿を持ち帰らないといけないので、あげっ放しにして立ち去るわけにはいかないのです。そして、大概はボクが立ち上がったり咳払いしただけで逃げてしまいます。

先週の水曜日だったか、朝の7時過ぎに何故かそいつが家の真ん前をウロウロしてました。ようやく松茸か栗でも持ってきたか良い心がけだと期待しましたが、さにあらず。月水金はこの辺りの燃えるゴミの回収日なのです。最近はカラスやノラ猫がゴミを荒らす被害を避ける為に、どこの収集所もステンレス製の立派な柵などを付けつつあります。数mおきにある収集所を物色しているうちに、はるばるこんなところまでやって来てしまったのかも知れません。ノラ猫達にとってはまったく死活問題であります。すぐに家に戻り山盛りごはんを持ってきてあげると、警戒しつつも凄いスピードで平らげてしまいました。ボクの顔に見覚えがあるだろ?と期待しましたが、やはりまるで初対面となんら変わらないビクビクした仕草で食べるや、そそくさと去って行きました。それにしても身体が小さいのによく食べるなぁと感心します。

次に奴に会ったのはそれから2日後の晩の事です。いつものようにその場所へ行くと、そいつは向かい側の或るアパートの階段の中腹に偉そうに座っていました。大概の猫は階段を知らない人が上って行くと、それは例えば宅急便屋だろうが愛情を以てちょっかい出してやろうと考えている猫好きであろうが、自分の居る場所を熟知している場合は上には逃げません。すれ違い様に強行突破してでも降りてくるのが殆どです。こいつはどういう行動に出るだろうという興味もあって階段を上るふりをしてみますと、上に逃げるそぶりを見せます。そして、逃げつつもじっとこちらの動向を伺っているようです。

ボクの顔は自然とニヤついていたかも知れません。あんまり意地悪をしてもかわいそうなので、持ってきたごはんを階段の下に出しました。するとそろりそろりと降りてきて、食べ始めました。この日は、アジといわしのアラのミンチです。ウチのねこは生魚があまり好きではないので食べませんでした。猫たるもの、泥棒してでも生魚だけには貪欲でいて欲しいと思うのが、猫好きとしての親心ではないでしょうか?(笑。

このアラはおろしたてですし、そのままつみれ汁にでもして人間が食べても十分おいしいもので、決して日落ちしたから猫にでもあげようといったものではありません。ただ、生魚はあまり分量をあげると腹を下すので猫には好ましくないと言われます。さすがに今回は結構な分量があり、計ってみたら200g以上ありますので半分程冷凍して、残りをレンジでチンしたものを冷ましてあります。この世に猫が存在しなければ全て自分が食べているところですが。食いつきが良い様で、いつもと仕草が違います。少しすると別の猫も勘づいたらしく近くまでやってくると、ウーとうなって牽制しつつも一人で食べ続けました。余程腹が減っているのか、さもなくばボクの料理の腕が良いのでしょう・・・か?(^^;。
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ノラ猫を考える。vol.10(少年と猫

2009年06月07日 | ねこ・散歩
風呂上がりに酒屋へ行く時にいつも通るのは沿道に駐車場を有する人以外は基本的に車が通れない道で、よくクッキーとも散歩した道です。老人介護施設と小さなワンルームマンション、民家などが立ち並ぶその道沿いには店が一軒もありません。車の往来が比較的ある道に出る手前20m程のところで小学生が懐中電灯で植え込みを照らしていました。塾の帰りかもしれないその少年の自転車がその近くに止めてあります。すると、中からミ~という声がします。明らかに子猫です。実は以前にもそんな事があり探したのですが、姿は見えず仕舞いでした。

ボクも自転車を降りて、猫がいるね?と声をかけると、さっきは大きな猫と一緒に道に出てきたんだと言います。親猫がいるんだったら安心だなと言うと、いや、親じゃないよと言うので、どうして分かるの?と訊き返すと、だって色が全然違ったもんと返ってきた(笑。随分昔だが、アルバイトで塾の講師をしていた時の事を思い出した。小学5~6年生だろうか、育ちの良さそうで賢そうな顔をしている。でもやはり子供なのだ。

君は猫が好きなの?と話しかけてからハッと思った。それは先日、小学校の前で或るおばさんに会った際にまさにボクが言われたセリフで、初対面だったらもっと気の利いたもの言いがあるだろうと言っておきながらのていたらくなのだ(笑。すると少年は、ハイ、家には20年近くも飼った猫がいましたと言うその口調が、心なしか自慢げであったのが可愛らしいとともに、お前まだ生まれてね~だろ!とツッコミたくなりました。ところで、君はいつも懐中電灯を持ち歩いているの?と訊くと、今日はたまたま持っていただけと言います。ボクはたまたまでもそんなものを持ち歩かないが、小学生というのは得てしてそんなとこがある。

やがてさっき少年が言ったとおり、大きな猫が小さな猫を追いかける様に植え込みから飛び出してきました。少年はすぐ近くまで駆け寄ってしゃがみ込むと、ツェッツェッと口を鳴らして手招きしました。ボクも無意識に近くで少年と全く同じ行動に出ていました。すると猫達はまた思わぬ方へ走り出して、そこはどこかの社員寮の食堂に面した駐車場で、工事中なのか重機が停めてある所へ逃げ込んでしまいました。少年は、人が入らない様に鎖で仕切られているその敷地へ何の躊躇もなく入って行きましたが、さすがにボクも入っていって不審者に思われるのは勘弁です。こういったところは子供に許された特権だと思うわけなのですが、ボクは道で待っていることにしました。

すると、ボクのすぐ脇に停まっている車の下から別の子猫が出て来たではありませんか。さっき逃げた奴よりももっと小さい、毛がパヤパヤした生後3週間程といった白猫だ。少年は戻って来て、逃げられました・・と言うので、この車の下にもっと小さいのがいるよと言うと少年は急いで懐中電灯で車の下を照らして眺め込んだ。すると、警戒しつつもピーピーと鳴きながらチビ助が寄って来た。

少年は、段ボール箱を探してきますと言うので、それに捕獲したあと君の家で飼えるの?と訊き返しました。すると黙り込んで困った表情になるのが分かった。少しの間二人でその猫を眺めていましたが、親猫がいるから大丈夫だろうと告げて、じゃあそろそろ帰るよと言いました。すると少年も、ボクも帰りますとペコンと会釈をしてくる。しっかりした躾が伺える。

ボクは自転車にまたがり走り出すと、何故か少年も同じ方角へ走り出しました。途中まで一緒にトロトロと走っていると、やっぱりお母さんに相談してみることにして許しが出たら飼いたいと言いました。急がないとまた見えなくなってしまうのを気に掛けた様子だ。優しい子だなと思いながら、じゃ、ウチはこっちの方なのでと別方向へ去る少年の後ろ姿を見た。突然、狂った様に立ちこぎを始めたのが微笑ましかった。

1時間以上して、食後の散歩がてらその場所へ行ってみると、猫達の姿はありませんでした。今頃、少年の家でみんなにいじられている事を願います。

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ノラ猫を考える。vol.9(地域猫2

2009年06月03日 | ねこ・散歩
ちょっとほっとしました。実はここ数日この猫だけ具合が悪そうなので気になっていたのですよと伝えると、昨日まで地方に出張だったもので気が付きませんでしたと心配そうにします。ボクが猫を明るいところへ抱えていって見せると、この子を可愛がっている人に連絡して明日病院へ連れて行ってもらいますと言います。どうやらそれぞれの猫に暗黙のうちに担当が居るようです。ちなみにそのおばさんが15年前にここに引っ越してきた当時からその猫は居たので、この界隈のノラ猫の中では一番のロートルなのだそうだ。

20分程立ち話をしていましたが猫達はまだお腹が一杯にならないのか、いつまでしてもウロウロしています。そうしたらおばさんがちょっとご飯追加してきますと言ってマンションに入って行ったきりなかなか帰ってきません。やがて戻って来た時には辺りにはなんとも良い香りが漂っています。ビニールから取り出したのは焼きたての小アジで、マジでボクが頂きたい程でした(^^;。それ以外に西友で買ったというカツオのたたき、まぐろなどは猫の為にわざわざ求めているそうですが、件の具合の悪そうな猫もボクが猫缶あげた時には見向きもしなかったくせに、それらは凄い勢いで食べ始めました。これだけ贅沢に慣れていると道理で猫缶など食べない筈だよと言うと、かわいいと思うとついつい猫の喜ぶものをあげてしまう、病院の先生にもカリカリが一番良いと言われたんですが・・と返ってきました。

さて、こういった保護された地域でも問題が無いわけではありません。詰まるところ、地域猫と言えどもノラ猫です。里親が見つかった時には引き取ってもらうのが基本的方針らしいのですが、生まれたての子猫ならまだしも・・。おまけに他所から勝手に移住してくる猫も居るのでその数はなかなか減りません。それどころか、手術済みの猫をわざわざ置いて行ってしまう人もいるそうです。恐らく何らかの事情で飼えなくなり、ここだと世話をして貰えると思うのでしょう。無責任さの中にも少しの優しさは垣間見えますが、全くそういう事を出来る奴の気が知れません。でも現実にあるのですね。

昔は犬猫などの処分のために川へ流すなどといった事は公然と行われていたそうですし、人間の赤子でさえ川へ流す風習の名残として水子(見ず子)といった言葉もあります。真偽の程は知りませんが、桃太郎の話なども有名ですね。現代における老人介護施設の問題なども、柳田国男的な姥捨て山の解釈と何ら変わらない気がすると言ったら暴言になるでしょうか?ボクの祖母は父方、母方共に老人介護施設で晩年を送りましたが、未だに心に引っかかりがあります。経済的なゆとりもあり、自分たちの時間も大切にしたいという両親の考えも分からないではなかったのですが、同居する者の真の苦労はお前には分からないだろうと言われて以来、何が正しかいのか考える事すらも封印してしまいました。話が逸れていきそうですが、責任の所在が云々という以前に、そうそう離ればなれになりたくないという感情の方が先に立ってしまいます。それは相手が人間であっても例え猫であろうとも変わりません。

これは去年、ある日突然現れた猫といって抱きかかえられたのが、まさにクッキー系の日本猫。実はボクも去年の夏ぐらいからいつもこの辺にいることは知っていました。1歳位の女の子です。早速不妊手術の為病院に連れて行って麻酔までした時点でどうやら済んでいる事が判明したそうです。全くお金と時間が無駄なだけでなく、猫にとっても迷惑な話です。とにかく見た目が可愛らしく、おばさんの一番のお気に入りだそうですが、無理も無いことだなと思いました。ところが、退職後に田舎に引っ越す予定らしいのだが、飼うのには数的に限界ですとの事。すると、貰って下さらないかしら?と・・・。困った。マジで困った。

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ノラ猫を考える。vol.8(地域猫1

2009年06月02日 | ねこ・散歩
いつもの小学校の正門まで来ると、奴が姿を見せません。雨が上がったとはいえ、夜の冷気はTシャツ1枚では少し肌寒い程でした。その猫は先日から鼻水をズルズルしていたので、どこか暖かいところで寝ているのかもしれないなと思いつつ、塀の裏側を覗き込みました。そうしたら1匹だけでまるで人目を避けるかの様に丸まって居ましたよ。やがてとてもか細い声でニャと一声鳴くと、こちらに寄ってきて頭をボクのすねの当たりにこすりつけてきました。ごはんを差し出しましたが食べません。鼻が利かなくなっているのかもなぁと思って顔を街灯に向けてよく見ると、左目が腫れており、殆ど開いていない状態でした。

ほんの数日、具合が良くなるまでの間だけでもウチに置いてやろうか?と思いましたが、元気になってまた野放しにするというのも無責任な話です。とりあえず家に帰って相談する事にしましたが、正直言うと相談というよりは彼女が保護しようと一言、ボクの背中を押してくれることを期待していたのでした。ところが、その猫の様子を見たら保護したくなるから見に行かないと言いいます。案の定そんなわけで、きりがなくなるので保護は見送る事になりました。しかし、身体を触ったり見たりした感じでは随分な高齢の猫のように思いましたので心配でした。病院にだけは一度連れて行って注射だけはして貰おうかなどと話をしました。

11時半頃、たばこを買いがてらどうにも気になってもう一度そこを通りかかると、やはりまたすり寄ってきました。残念ながら君をウチに連れて帰る事は出来ないんだよ許してくれ給え、その代わり、毎日ご飯をもってくるよ、などと心苦しい言い訳をしていると、10m程先でさっきからこちらを見ている人の気配を感じました。こういう場合は、同じ猫好きかはたまた餌をやらないでくれと小言を言う猫嫌いな人のどちらかです。幸い、今までボクは直接注意を受けた事がありませんが、不審者に思われた事は3度ありますので、近寄ってこれないだけかも知れません。犯人の特徴は身長173cm64kg、イスラムワッチに長髪、ヒゲ、アルマーニの銀縁眼鏡にポロのオードトワレです(笑)。

50代後半くらいのおばさんが道の脇に自転車を置いて近づいてきました。ちょっと気の強そうですが若い頃は綺麗だったのだろうなといった容貌の人です。「猫を好きな方ですか?」と訊かれました。初対面の者に話しかけるのにもっと気の利いた口の利き方はあるのではないか?とは思いつつも、はいとだけ答えました。すると、3秒と経たないうちに5匹の猫がニャーニャーとうるさいくらい大声を発しながら方々から集まってきたのには正直驚きました。夜中ですから余計にその声は大きく響き渡りました。聞くと、この辺の猫は地域猫として可愛がられているそうです。すぐ近くに家族向けのマンションがあるのですが、そこの住人の有志が中心となり世話をしているとのことでした。そのマンションはペット不可ですが、大概は無視してこっそり飼っているのよ、とも仰っておりました。見ると、不妊去勢済みの猫達はみな耳にピアスか切り込みを入れられて一目でそれと分かるようなマークが入れられていました。
(つづく)

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