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毎日食べたもの、飼い猫のことなどを綴っています。

ノラ猫を考える。vol.8(地域猫1

2009年06月02日 | ねこ・散歩
いつもの小学校の正門まで来ると、奴が姿を見せません。雨が上がったとはいえ、夜の冷気はTシャツ1枚では少し肌寒い程でした。その猫は先日から鼻水をズルズルしていたので、どこか暖かいところで寝ているのかもしれないなと思いつつ、塀の裏側を覗き込みました。そうしたら1匹だけでまるで人目を避けるかの様に丸まって居ましたよ。やがてとてもか細い声でニャと一声鳴くと、こちらに寄ってきて頭をボクのすねの当たりにこすりつけてきました。ごはんを差し出しましたが食べません。鼻が利かなくなっているのかもなぁと思って顔を街灯に向けてよく見ると、左目が腫れており、殆ど開いていない状態でした。

ほんの数日、具合が良くなるまでの間だけでもウチに置いてやろうか?と思いましたが、元気になってまた野放しにするというのも無責任な話です。とりあえず家に帰って相談する事にしましたが、正直言うと相談というよりは彼女が保護しようと一言、ボクの背中を押してくれることを期待していたのでした。ところが、その猫の様子を見たら保護したくなるから見に行かないと言いいます。案の定そんなわけで、きりがなくなるので保護は見送る事になりました。しかし、身体を触ったり見たりした感じでは随分な高齢の猫のように思いましたので心配でした。病院にだけは一度連れて行って注射だけはして貰おうかなどと話をしました。

11時半頃、たばこを買いがてらどうにも気になってもう一度そこを通りかかると、やはりまたすり寄ってきました。残念ながら君をウチに連れて帰る事は出来ないんだよ許してくれ給え、その代わり、毎日ご飯をもってくるよ、などと心苦しい言い訳をしていると、10m程先でさっきからこちらを見ている人の気配を感じました。こういう場合は、同じ猫好きかはたまた餌をやらないでくれと小言を言う猫嫌いな人のどちらかです。幸い、今までボクは直接注意を受けた事がありませんが、不審者に思われた事は3度ありますので、近寄ってこれないだけかも知れません。犯人の特徴は身長173cm64kg、イスラムワッチに長髪、ヒゲ、アルマーニの銀縁眼鏡にポロのオードトワレです(笑)。

50代後半くらいのおばさんが道の脇に自転車を置いて近づいてきました。ちょっと気の強そうですが若い頃は綺麗だったのだろうなといった容貌の人です。「猫を好きな方ですか?」と訊かれました。初対面の者に話しかけるのにもっと気の利いた口の利き方はあるのではないか?とは思いつつも、はいとだけ答えました。すると、3秒と経たないうちに5匹の猫がニャーニャーとうるさいくらい大声を発しながら方々から集まってきたのには正直驚きました。夜中ですから余計にその声は大きく響き渡りました。聞くと、この辺の猫は地域猫として可愛がられているそうです。すぐ近くに家族向けのマンションがあるのですが、そこの住人の有志が中心となり世話をしているとのことでした。そのマンションはペット不可ですが、大概は無視してこっそり飼っているのよ、とも仰っておりました。見ると、不妊去勢済みの猫達はみな耳にピアスか切り込みを入れられて一目でそれと分かるようなマークが入れられていました。
(つづく)

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