のらねこクッキー vol.1

ウチには、これまで紹介した以外にもう1匹、クッキーというオス猫がいました。こいつはボクが溺愛しており、自分に一番なついていたのは自他共に認めるところでした。名前を呼ぶだけで走り寄ってくる様をして、犬みたいな猫と言わしめる程でした。しかし、今から3ヶ月以上も前になりますが、昨年の11月7日に失踪しました。晴れの日は日に数時間だけ家の外で過ごすという生活を丸9年送ってきましたが、忽然と姿を消し、以来帰ってきません。勿論、随分自分でも探しましたし、動物専門の探偵業者にも捜索をお願いしたり、手は尽くしたのですが・・。というわけで、かなりへこんでしまいました。

この捜索は緩やかながら今も継続していますが、それを通じて、今までは考えなかった猫についての思いというものがわき上がってきました。街では沢山のノラ猫たちと会います。それにごはんをあげている人もいますし、追い払おうとする人もいます。駐車場ではボク自身が不審者と思われたり・・。

とにかく色々なエピソードを通じて、人間社会、或いは人間そのものの或る部分が見えてきます。「猫についての思い」は言い換えると、必然的に人間そのものを考察する事にほかならないということに至ります。

ボクはようこそクッキーというブログを数年前から開設しておりますが、ここにもねこのネタは載せていました。（クッキーの生い立ち等もそちらにあります。）敢えてそれをねこネタだけに絞って本プログとして独立させたのには、色々と分けがあります。それは、書きたい事がボリューム的に有るという理由だけではありません。ボクの思いをご察し下さい。世にあまたあるねこちゃん可愛いね～的な内容のものを今は書く気にもならないので、少々過激でも思った事を素直に綴っていこうと思いました。幸か不幸か、このブログはまだようこそクッキーの十数分の一程のアクセスしか無いので、今のうち暴言を吐いておこうかと（笑。でも、本心を綴ることで、クッキーに対する懺悔というか、伝わる事が少しだけあるような・・・ないか・・

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(2009.5.23 転載)

今日のポッケ2/17

暖かかったり寒かったりと不安定ではありますが、日中はポカポカ陽気で、家の前では梅の花も咲きました。
出窓に置いた棚の高いところが最近のポーちゃんのお気に入りです。朝一で一暴れした後、どんなに物が置いてあろうと、無理矢理そこでお昼寝します。

隣のおばさんがベランダで布団を叩くのを見るのが好きみたいです。いつも物音にウニャ？と反応します。一日に数百回はウニャウニャ言っています。おしゃべり猫です。寝言も言います。

ウチの出窓は午前中はよく日が差し込んで暖かいのですが、真空管アンプが発する熱も一役買っているのかなと思います。ポーちゃんにとっての床暖房システムです。

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(2009.5.23 転載)

ポッケちゃん。

今、うちに居るポッケです。2歳。女の子。今まで飼った中で一番ブサイクで暴れん坊なんですが、なぜか写真写りだけはグラビアみたい（笑。
深夜の1時半過ぎにクッキーの夢で目が覚め、台所でワインを飲んでいたらもう4時だ。これまでは、ボクが起き出すとクッキーが必ず後をつけてきて、再度布団に入るまでお相伴してくれたものだが。今やクッキーもしろも近くに居ない。ポッケは日中はしゃぎ過ぎたせいか、お疲れのご様子。また寝言を言ってる。どんな夢を見ているのか想像するとおかしくなる（笑。

ポッケは2年半程前、昼近くにボクが起きると枕元に寝ていた。生後間もない、200g程度の手のひらサイズの猫が、目が覚めたらそこにいる事に、驚きました。彼女が朝、出勤の為外に出ると、道の真ん中でキーキー鳴いていたそうだ。道行く人もみんな立ち止まって気にはかけるものの、拾ってくれる人はいない様子だったそうだ。しばらく見ていたものの、遅刻しても仕方ないから、家の中に放り込んで行ったらしい。拾った当時

ボクは正直、腹が立った。子猫は確かに可愛いが、飼えないと。里親を募集したりもしたが、よほど運が良いか可愛くないと難しいと思っていたので、結構怒った記憶がある。一度拾ったものは捨ててはいけないし、そんな事は自分に出来っこ無いからだ。何より、既にいる2匹の猫、特にクッキーが嫌がった。乳飲み子を人間が育てるのは結構な負担で、寝不足状態がしばらく続いた。お腹の上で寝たままうんちやおしっこすんだからな。ん？なんか脇が生暖かいなとか（笑。

でも、今はこいつが居ない生活など考えられない。ん～、不覚にも。ちなみにポッケは魚に興味が無く、刺身をまたいで歩く。ねこまたぎ。で、なぜか生米と醤油が好きみたいだ。日本猫だからか。ちなみにお風呂が大好きで、毎日一緒に入っています。入れないと風呂場のドアの前でずーっとけたたましく鳴きます。変な猫だ。でも愛おしい。

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(2009.5.23 転載)

しろは馬になった？

ちょっと前の話だけど、彼女がしろは馬になったとメールをよこした。

ボクは競馬には全く興味ないのだが、土地柄、騎手や調教師の知り合いもいる。
彼女も自分の知り合いの調教師の馬だけを買い続けていた。
そんな買い方のド素人でも、ちょいとした小遣い稼ぎ程度に儲けていた。

翌日、とてもお天気は良かった。
しろの事を気にするあまり、家にこもっていても仕方がないので、
昼過ぎ、中山競馬場へ散歩がてら向かった。
で、買った馬券がこれ。
なんのことはない、しろと名前が似ているというだけの事だ。

その日も、入場券まで買って中で馬券を買ったあと、そそくさと家に戻り、TV中継を見ていた。
まあ、トウショウシロッコなんて話題にも上らない7番人気だったが、
終えてみると3着に入る検討ぶりだった。なのに、やはりコメントすらなかった（笑。

しろは中山だけで一生を終えた。生粋の中山っこだ。
2,400円の儲け。ささやかなしろからの気持ちに思えた（笑。ありがとう。

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(2009.5.23 転載)

しろがいなくなって。

未だ完全に立ち直るには時間が要るんだろうなぁと思う。でも、こんなオフザケなこともして冗談も言えるようになった。初めの1週間はいい歳こいたおっさんが声に出して日に5回は泣いていたんだからな・・。

わざわざねこの話題だけ別ブログに立ち上げた割に、書きたい事が有りすぎて、一向に筆（キーボード）が進まない。何から書こうか・・・。いいや、思いつきで（笑。

周囲の人はおおよそ「もう結構な歳なのだから」と言う。真実であろうし、そんな慰めの言葉をかけてくれる友人が自分にいるのだと思うと、有り難いと共に、気持ちも楽になる。確かにボクも、史的唯物論のまかり通る時代ならいざ知らず、命あるものが年老いたら死に至るということは理屈で知っていた。猫も、もう20年近く生きたら、よしとするべきなのだろう。でも、心のどこかでしろは死なないと本気で思っていたのかも知れない。そうに違いない。

父が死んだ時には、何故、今程泣く事がなかったのか？と素朴に思った。そりゃ、十何年も同居していなければそんなもんだろうと、母が言った。という事は、しろとの関係性においては、近いところで暮らしたということ、即ち時間を共有することで親密になるとしたら、それ故に悲しいのか？でも、猫は人間と解り合えないという前提があるからいよいよ混乱するのだ。恐らく、人間は猫以上に自分勝手だね。それは、確かだな。

父は家族に幾ばくかの財産を残してくれたが、しろが残してくれたものといえば、自分で使っていたご飯皿と首輪、ねずみのおもちゃ位のものだ。壁や床を壊せるだけ壊して居なくなった。しろちゃん、今壊せるのなら、どうぞもっと壊して下さい。しろの死が悲しいのは、より最近の自分の人生を共に過ごしたという事実が、自分自身を省みていることに他ならないからにすぎないからだろうか。

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(2009.5.23 転載)