さて、前回の続き。母ネコがやってきて連れ戻してはまた逃げるという行為が延々と繰り返されているというところまででした。では母ネコが一体どこへ子猫を連れ帰ろうとしているかですが、後をつけてみることにしました。一緒に生まれた子猫があと何匹かはいるに違いないので、気掛かりに思ったのでした。
右の写真には親子3匹が写っていますが、ここは賃貸住宅の隙間です。右はまだ新築で完成前ではありますが瀟洒(しょうしゃ)な造り、対して左は築何十年でしょうか?低所得層向けのボロです。いわゆる世にいう勝ち組負け組の境界線に期せずして遭遇したかのような象徴的な場所にも思えました。
ボロい方の縁の下に通ずる四角い穴から子猫が顔を出しました。慌ててカメラを向けましたが、引っ込んでしまいます。すると、向こう側の穴からも2匹が顔を出しました。幾つかある穴から、まるでモグラたたきでも見るかの如くピョコピョコと顔が出てくる様子に思わず笑ってしまいました。母ネコは自分の子をその穴に連れて入り込みたいようですが、くわえたままではどうにも穴に支えてしまって具合が良くないようです(笑。兄妹はみんな目が開いてぴょんぴょん跳ね回っています。
あれ?さっきとは違うお母さん猫です。兄妹だと思ったらどうやら猫違いでした。一体、何世帯いるのでしょう?見ていると、様々なネコがやってきてその中に入っていきます。縁の下がまさにネコアパートになっています。ここいら辺はノラ猫(地域猫)が実に多く、相当な数に手術も施されています。近所にはごはんをあげる人や飲み屋もあるせいか食に不自由しないからだろうと思っていましたが、住むところまであったのですね。雨風をしのげ、温かく、外敵から身を守る事も出来る等々、そりゃノラにとっては居心地が良いでしょうね。関西弁のおっさんがガラガラと窓を開けるとボクに気付いて「ネコやろ?」と弱った笑顔で話しかけてきました。
あれまぁ、こっちにも別の子がいます・・。一体誰がどれの子か混乱します。こんな具合で実は、まだいました・・・。凄い・・。まあ、ネコが縁の下で暮らすのは案外珍しい事ではないのかも知れませんが、実際に現場を見たのが初めてだったので結構興奮してしまいました。まあ、追ってまた紹介するかも知れません。
さて、興奮といえば実はこの右写真の方がビックリでした。ドアが派手に壊されています。決して自然にはこのような壊れ方はしないでしょうから、想像をかき立てられます。失礼ながら、ドアに挟まった請求書やら督促状の何通かを盗み見ましたが、お金に困って夜逃げでもしたのでしょうw。おっかないですね。人は長らく住んでいないようですが、ここにもやはりドアの下方に出来た隙間からネコが何匹か出入りしています。キッチン、風呂付きです。ネコには関係ありませんね(=^^=)。呼ぶとミャ~ンと声だけ返ってきました。ひょっとして、お金ならありませんよ~と言っているのかも!?(笑。
(To be continued)
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