夜半にけたたましく引っ掻くようにドアをノックする音。随分久しぶりだ。
どうやら生きてたみたい。この冬の間中、どこでごはんをもらってたんだろう？
よほど腹が空いてたとみえてスゴいガッつきようだ。
具合が悪いのか鼻をズーズーいわせてる。
でも食欲は旺盛で山盛り3回もお替わりした。もっと食べるか？
とても大きくていかつい顔をしてるオス猫だけど、普段は大人しくて気が優しいのだ。
でも相手がケンカ猫ともなると血まみれになって耳を噛みちぎる程の喧嘩もするんだよ。
ホントに強い猫って貫禄があるんだよなぁ。
こいつは以前会ったことがある気がするなぁと確認するみりん。
みりん如きが騒いだり攻撃（せいぜい猫パンチ）してもなぜか彼は叩かれっ放しで
平然としてます。決して応戦もしません。相手にしてないから？
不思議です。にしても大きな猫でしょ？ みりんだってこうみえて5kg程あるから
決して小さくはないんだけど、それと比べてもかなり大きいよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<ほろ酔い日記 vol.18>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おはようございます！と二日酔いの頭に空元気を装って少し大きな声で挨拶すると
相手はいつも決まって、「どうですか、外は風が結構強くありませんでしたか？」なんて
挨拶代わりに言うけど、強いという程ではありませんが弱いということもありませんね、なんて
しびれるくらい退屈で正直な答えを誰が期待するであろうか？
だって、相手は風の強さを知ったところで次の話の展開には窮するわけだろ？
でも「そんなこと風に聞いてくれよ・・」なんてのも冷たいあしらい方だしさ。
「あなたの社内での風当たりに比べれば大した事ないですよ」とか言ってあげた方が
よほど親切な対応と言えるかもしれないよな？
「雨はもう上がりましたか？」とか「昨日の地震は結構大きかったですね？」
「もう４月なのにこの寒さはなんなのでしょうね？」
などと自然現象を話のとっかかりにする人は多い。つまらなくてどうでもいい話題であるが故に
当たり障りの無いことでもあるから、少し距離感のある人との会話ではそれが適切なのかもね。
けれども、どうでもいい質問に対してどうでもいい答えを返した場合、
より罪が重いのは答えた側なのだ。理不尽だけど世の中はそうなんだと思う。
「消防車が三台も走って行きましたから、きっと火事日和な風なんでしょうね？」と答えた。
to be continued.
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