ようこそクッキー 中山本店 

毎日食べたもの、飼い猫のことなどを綴っています。

ノラ猫を考える。vol.31(菅原のじじい1

2009年09月14日 | ねこ・散歩


晩方、どこかでけたたましくサイレンが鳴り響いているかと思うと、その音はみるみるウチの方に近づいてきます。10年程前の冬の或る日、事件は起きました。近所、それも極めて至近で火事が起こったことに気付くと晩ご飯の手も休めて外に出ました。細い通りには消防服を着た人やおまわり、野次馬がうごめいていました。ひょっとして?とドラマの登場人物の如く人ごみをかき分けて進んで行くと嫌な予感は的中、じじいのウチでした。幸い既に鎮火しておりボヤで済んだようではありましたが、窓ガラスは砕けて、黒こげになった台所付近からは家の中が丸見えになっておりました。六畳程の部屋にはロフトベットが見えましたが、消防車の放水による水がしたたり、ほのかに白煙とも湯気ともつかないようなものが舞っておりました。

一人のご婦人が「お知り合い?ここのおじいさんは大丈夫ですか?」とボクに訊いてきました。ボクも気掛かりでしたが、知り合いというか顔見知り程度でしたし安否もわかりません。勿論じじいの姿はどこにもありません。すると前にいた人が、救急車で病院へ搬送されたようですよ、恐らく東病院でしょうと教えてくれました。その晩、夜も更けてみんな居なくなると、びしょびしょになった玄関の周辺にはじじいの日頃可愛がっているノラ猫達だけが何匹も腹をすかしたままじじいの帰宅を待ちわびておりました。

翌日、じじいの家の前を気にしながら通りかかると、今度は昨晩とは違ったご婦人が自転車にまたがったまま柵越しの部屋に向かって中の誰かと会話をしているようです。見ると、おでこの辺りに大きな絆創膏を貼ったじじいでした。生きていました。近所の人たちもやはり気にかけていた様子で、何かお力になれることがあったら遠慮なく申し付け下さいねと、それにしても体が大丈夫でなによりでしたなどと言いながら帰っていきました。このじじいはやはり近所の人たちからも慕われ愛されているのだと思いました。

そのじじいは、恐らくこの界隈では有名人ですので敢えて名前を出してしまいますが、菅原さんという方です。愛情を込めて「じじい」と呼んでおります。この近所の風呂無しボロアパートに一人暮らしをする91歳の老人です。高齢者の一人暮らしという言葉の響きには、どことなく悲愴でネガティブなイメージがつきまとうものです。ところがどっこい、何故だか菅原のじじいにはそのイメージが全くあてはまらないのです。最近でこそ買い物袋をぶら下げてタクシーから降りる姿に出くわしましたが、足腰もしっかりとして背筋もシャンとしています。

火事を起こしておきながらナンですが、じじいは一応、ここいら一帯のアパート・マンションの管理人という肩書きで、朝から晩までとにかく行動的です。ゴミ収集所を掃除している姿を毎日見かけます。おまけにやたらと無駄に声が大きいのですが、耳が遠いわけではありません。標準語の中にも少し東北訛りのイントネーションが聴き取れたのはボクも東北出身者だからでしょう、尋ねるとやはり仙台出身だそうです。

ここにボクが越してきた当時、初対面で道ですれ違った時の挨拶のあまりの声の大きさに、実は気のふれた老人だと本気で思った程でした。また、夏冬構わず路上で上半身裸で踊っていたら誰でもそう思うでしょう?少ししてそうではない事に気付きましたが、今度は単に度が過ぎた猫好きな一介の老人という存在に変わっただけでした。まあ、変わり者ではあることに違いはありませんが。また、それを他人に言えた義理でもありませんが。

その後は挨拶を交わす程度でしたが、やがて万が一町や駅など人が多い場所で出くわす事があると見つからないように隠れるようになっていました。なぜなら、とにかく腹の底から絞り出すその野太い声の大きさといったら尋常ではありませんから、何事だ?と確実に道行く人に見られるのが恥ずかしかったのです。とにかくその調子で、知っている顔があると誰彼構わず話しかけている姿に何度も遭遇すると、笑いをこらえながらお気の毒様と足早に通り過ぎる存在でした。でも、捕まった誰の顔にも不愉快な様子は見受けられません。強いて言うなら、弱ったなぁ・・です(笑。
つづく

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誕生日のお寿司/ポッケ病気でコルトン病院へ。

2009年09月13日 | ねこ・散歩


昨日はクッキーの誕生日だったことにこじつけて、主賓が不在のまま銚子丸のテークアウト。銚子丸はここいらの回転寿しでは一番好きなお店ですが、数年前よりネタが随分小さくなっているようです。このご時世、大変なのでしょうね。でもネタは鮮度も良く、質は良いと思います。欲張って巻物まで・・食べ過ぎました。おいしゅうござんした。



なんと、ポッケが具合悪くなってここ2日程ごはんを食べなくなりました。そこで、病院へ行く事になったのですが、これまで別の猫で10年以上利用していたT動物病院とは別のところへ行ってみる事にしました。日頃のノラ猫ワークで知り合う方がみんな口を揃えてT動物病院の事をあまり良く言わないのです。ボクはそこしか使った事がなかった為、比較のしようがありませんので、一度別を試してみようかと。結果、以前より感じの良い病院でしたので今後はこちらの世話になろうと思いました。とても繁盛していましたが、それもうなずけます。料金もこれまでに比べ半額以下とリーズナブル。ここまで違うと今までのとこはぼったくり気味だったと思わざるをえませんね・・。(メモ:今回のみ初診料1,500-が加算されています)

ともあれ、抗生物質の注射と投薬で数日様子をみることになりました。ポッケはまだ3歳になっていませんが、これまで一度も病気になったことがありませんでした。嘔吐した事もない程の健康優良児。それだけに、ぐったりしてしている姿を見ると意外です。体重は300グラム程落ちて3,800gでした。呼ぶと必ずグゥと返事をする特技があるのですが、具合が悪くなってからはしません。しっぽを振るだけです。早く良くなって欲しいです。

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ノラ猫を考える。vol.30(チビサバ一家のこれまでの足跡

2009年09月12日 | ねこ・散歩


チビサバちゃんの子供が一時はあれからまた更に2匹が姿を見せなくなり、この事態をどうとらえていいのか分からずに呆然と立ち尽くす状態でおりましたが、後日やがてまた4匹一緒に居るのを確認しました。心配させやがって。一体どうなっているのでしょう?そんなわけで、おぼろげにノラ猫とはそういうものなのかも知れないと考えるに至っています。

先日の夜9時過ぎ、相方がやや息を切らした様子で帰宅するや少したかぶった声で、チビサバちゃんが階段の下まで来ているよと言います。ウチまではヤツらのネグラからどれくらいでしょうか。猫の行動範囲はオス>メス、日本猫>洋猫、去勢・避妊未手術>手術済み、ノラ猫>飼い猫という概ねの傾向があって、これに個々の性格も絡んできますが、組み合わせによっては数日かけて最高半径500m程の距離を移動出来るのだそうです。ですから、猫として今回程度の距離を移動すること自体は特別ではありませんが、短時間でこれだけ移動するのは珍しいと思います。何らかの目的と意思がなくてはあり得ません。

急いで外に出るとボクの姿を見つけ、大声で鳴き始めました。今までにも後をつけてきた事や家の前に佇んでいた事が何度かありました。しかし、子供が生まれてからは初めてであることと、何より、あんな大声で鳴くのを聞くのも初めてでしたから驚きました。余程腹が減っているのだろうと思って慌ててごはんを作りに戻りました。次にドアを開けた時にはもう階段を上ってきていました。そしてドアの前まで来ると脇目も振らずガツガツ食べて、何事も無かったかのように静かに去っていきました。聞くと、今朝の出勤時にも家の前に来ていたのでごはんをあげる為にわざわざ家に戻ってあげたのだそうだ。お陰で遅刻したとw。

ここ数日は子供を産む以前の、いやむしろ以前にも増して自由に行動しているように見受けられます。子供を置いてこれだけ自由に出歩けるようになったのは、ようやくそろそろ子育てから解放される時期であると判断したからなのでしょうか?もう3ヶ月目に入ると子猫も独り立ちしてしまうのでしょうか?まだこぞって母乳を飲んでいたヤツらにとって本格的なノラ猫デビューにはいささか早過ぎる気がしないでもないのですが、しっかり大人のごはんも食べるようになっていますし、また、一丁前にお腹が一杯になると皿に砂をかけるそぶりも見せるようになっているのも笑えます。本当のところはどうなのでしょう。

今回は、7月からこれまでの彼らの足跡をGoogle mapにマーキングしてみました。少しズレてしまいましたがAのポイントあたりが我が家です。黄色い○が付いたところがチビサバちゃんと初めて出会った運命の場所であります。姿を消した7/2からしばらくは1に居たと、即ちそこで出産したと考えられています。マンションのベランダと土の間で道路からは植え込みで遮られています。ここに何度か潜り込んで行く姿が目撃されました。しかし、雨が降ると水が流れ込みそうな場所である事や、人通りが結構あるせいか2へ移動したと思われます。実質的な子育てはここの小屋或いは廃屋のような工場であることは間違いないでしょう。ボクが初めて子猫たちに面会を許された場所でもあります。ところが、記事でもご報告しました通り黄色い●のマンション工事が始まってしまった為、移動を余儀なくされました。そして今は3のあたりのマンションをネグラにしているようです。子猫ラッシュが続いているようで、また至る所で見かけるようになりました。寒くならないうちに体力をつけて欲しいですね。そういえば、今日、9月の第二土曜日はクッキーの誕生日です。どこで迎えているのでしょう。でも、おめでとう。

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ノラ猫を考える。vol.29(子猫がまた一匹/金持ちマダム

2009年09月07日 | ねこ・散歩


vol.28の記事写真に一匹で写っている子猫も姿が見えませんでした。これで、左写真の塀に登っていない2匹が姿をくらませてしまった事になります。ノラの子供の現実が厳しいということは話の上で幾ら承知でも、やはりいざその現実に直面すると堪えるものがあります。どこかで生きている事を無理矢理信じることで気持ちをごまかすのがやっとです。

今から4ヶ月程も前に遡りますが、この「ノラ猫を考える。」を書く契機となった子猫がおりました。その時、兄妹の亡きがらは近くのツツジの植え込みに葬りました。この時、相方がその土の上に朝顔の種を何粒か蒔いたのですが、その事実すら忘れかけていた先日、まるで我々の家の方向へ顔を向けるように塀の間から咲いているのに気が付きました。少し遅めですが、この時期やっと花を咲かせたのです。何故か無性に懐かしいような嬉しい気持ちになりました。また会えたね。

もう4匹になってしまった子猫達よ、ボクに一体何が出来るでしょう。自分でも何をやっているのか、一体何をしたいのか、どうしたら良いのかてんで分かりませんよ。しかし、今更見ぬ振りも出来ません。かといって決して惰性でやっているわけではなくて、どうにかしなくちゃという思いはあるのですが。

丁度、一匹目の失踪猫ドーナツを探している晩に、例の金持ちマダムに会いました。挨拶もそこそこに、いよいよ引っ越しが数日後に迫ってしまったと。そこでは21匹の猫を飼うことになるのだそうです。そこにこの右写真の右の猫、ニビ色のニビちゃんがウロウロと現れました。ごはんは既にあげたのに何故か鳴きながらボクにすり寄ってきました。マダムは、慣れているわねと訊いてきますので、実はあそこにいるチビサバちゃん(左の猫)にごはんを与えているうち、この子も自然と来るようになったと答えました。ところが、そのお腹を見てこの子ひょっとして?!と呆れた顔をするのです。そして、明日病院へ行って中絶をするから連れていらっしゃいと言い出したのです。

おばさんが触ろうとするとウ~と唸りました。それをボクが抱きかかえてなだめながら、今更それはしたくないと言うと、別のオメデタ猫の話を持ち出して、「あそこの家のご主人も同じ様な事言ってたわ、何故か男の人ってみんなそう言うのよね!」と途端に不機嫌になるのが分かりました。男はおろせと言う身勝手さが疎まれるのが常という概念こそあれ、そこは反論しませんでした。手術は今回これが生まれてからでも良いでしょうと逃げの一手を打つと、生まれてくる子猫が可哀想だと言うのです。

まさに居なくなった子猫を探しても見つからずにくぐもった気持ちでおりましたから、このババァ痛いとこ突くなぁと少し納得した途端に、いよいよ分からなくなりました。唯、こんなところで夜更けに結構な声で言い合いをしているのも考えものです。一晩考えさせて下さいと言うと、ノラ猫でもきちんと受け入れてくれて三日間入院もさせてくれるところを紹介すると言います。あそこで生まれた猫の分も含めて費用は全て持つから心配しないでと告げられると、翌日の晩に会う時刻と場所の約束をして別れました。

その晩、眠れませんでした。ニビちゃん本人の意思が無視されている点、既に明日にも生まれるか?という状況である事、そもそも可哀想という思いは人間本意の感情に過ぎない点などなど、引っかかる事が数多(あまた)ありました。また、マダムのさっきの言い草に、問題は金ではないだろ?と不愉快に思いました。卑下する意図がなかったとは思いますが。

とはいえ、責任を持って世話をするには物理的にも経済的にも限度や常識というものもあって然るべきでしょう。かといって自分の出来る範囲において出来る限りを尽くせばそれで良しというものでもありません。子供が生き延びれば延びたでまた子供を産むでしょう。すぐに死んでいくヤツだっているだろうし、生きていても辛い事ばかりだとしたら・・。でも、それが猫の世界でのあるべき姿であり・・。定額給付金など何の役にも立たないと否定し、総選挙では民主党に翻ったくせに給付だけはちゃっかりと受けているなんていう下衆な日本人は実に多いのでしょうが、そこまで堕ちるわけでもないかなぁとか(笑、とりとめも無く様々な事を考えました。すると、どんどん自信が無くなっていくのが分かり、カーテンを開けると空も白じんできておりました。

翌日の晩、とうとうボクは病院へお願いする事を意に決して家を出ました。鉛の付いた足枷(あしかせ)を引きずる罪人の如き気分でいつもの場所へ赴きました。ところが、ニビちゃんは現れませんでした。ひょっとして・・です。その翌日もその翌日も・・。確かでしょう。心のどこかで実はそうなることを望んでもいましたから、嬉しいような、ホッとしたような心持ちでした。まるであの晩のマダムとの会話を理解し、何かを察したかの如く忽然と姿をくらましました。そろそろ再会出来る頃合いです。きっとおなかはペシャンコでしょう。でも、得体の知れない引っかかりがまだ心のどこかに残ったままです。

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ノラ猫を考える。vol.28(子猫が一匹・・

2009年09月03日 | ねこ・散歩


総選挙の当日、関東地方は台風の直撃を受けておりました。僅かな晴れ間、といっても小雨が止む気配は無さそうでしたが、雨脚が弱まった折、チビサバちゃん達に早めのごはんを持って行きました。しかし、定刻ではない為か一匹も現れませんでした。いや、チビサバちゃんの旦那だけが雨の中うろついて居るのが見えましたが。

気を取り直し深夜を待って訪れると、ようやく現れました。いつもの二匹、即ちチビサバちゃんとニビちゃんです。傘の下でふたりにごはんをあげると、子猫を見る事も無く帰宅しました。おバカな子猫達の事です、呼べば出て来たでしょうけれど、いたずらに彼らを雨に濡らすのも嫌でしたから。勿論、ボク自身がそれ以上濡れるのも嫌でしたし夏とも思えない肌寒さは秋の訪れを思わせました。

翌日は相方も一緒にそこへ赴いたのですが、帰り際、一匹足りないと言います。その時ボクは確かに目に飛び込んでくるのは5匹だけな気はしたのですが、姿がないという「ドーナツ」はいたと思っておりましたので、きっと車の下にでも隠れていて数えられなかったのだろうといった程度に思っておりました。

でもやはりどうにも気になって、翌日はいつもよりだいぶ早めの時間に確認の為だけに一人で訪れました。手ぶらですがみんな寄ってきました。しかしやはり、幾ら数えても一匹足りませんでした。そこいらの植え込みで鳴いているかも?と1時間程近辺を捜索しましたが、声は聞こえませんでした。すると、チビサバちゃんが大きなネズミをくわえてきて、ボクの前にボトッと落としました。こいつら恐らくこんなものを食べるのでしょうか。だとしたら嫌ですからどこかこいつ等の目につかない所へ捨ててしまおうかと思いましたが、出来ませんでした。

猫達はたかだか2ヶ月程かもしれないけど一緒に居た兄妹、或いは我が子が一人少なくなった事を誰一人気にかける様子も見られません。いつもと何も変わらない様子に見えるのです。変わっていたら昨晩のうちにボクも気付いていたでしょう。彼らにとっては至って想定内の出来事だから悲しくないのでしょうか?いや、悲しんでいる余裕など無いのかもしれませんね。常に生きていく事だけを考えている者にとって、目の前から居なくなったという事実に未練をもっていてはいけないという本能なのかも知れません。死んでしまおうと、或いは道に迷っただけでどこかで生きていようと、もはや関係ありません。

ボクはこの数ヶ月、一日も欠かさず毎日ごはんを与えに行っています。しかしそれでさえいつまで続くのか手放しで頼り切っていないのだろうと思いました。だから、常にボク以外からの食料確保、即ちネズミを捕まえたり他のえさ場でごはんを確保したり、もしもに備えて自立しているのです。見ていると、皿を差し出した時、チビサバちゃんは自分で一口食べるやすぐに例の声を発して子猫を呼びます。そうすると面白いようにワサワサ子猫達が一斉にやって来てごはんを食べ始めます。その残ったものをようやく母猫である自分が食べるのです。母親の、若しくはノラ猫の本能なのでしょう。ネズミを捨てる事が出来なかったのは、そうした彼らの生き方を尊重したいからでした。

へこみました。家に戻っても晩飯の支度をする気力が失せていました。夜の11時半を回っていました。居なくなった猫はこの6兄弟の中で一番活発で見た目も美人さんでした。相方におしっこをかけた猫こそドーナツです。上の写真でもおしっこしてますね(^^。観察していると、子猫は勝手気ままに母猫の周辺で遊んでいますが、さすがに生後2ヶ月もすると飛び跳ねたり走る力も増して母猫の目の届かない所へ行く事があります。その度にあの母猫独特の子供を呼ぶ「ニャ~」の一声を発して集合をかけます。逆に知らない猫や人が近づいて来た時には低く「ウ~」とうなりますが、全ての子猫はごはんの最中であろうとそれに反応して車の下にサッと走って逃げます。この母猫のまさに声だけが頼りなのです。

ここからは推測の域を出ませんが、台風の時は雨や風の音で母猫の声が届き辛い状況にあったのではないでしょうか。また、雨脚が強まった際に、より雨がしのげる場所への移動を決行したのかも知れません。その際にでも迷ったのでしょうか。一度母猫からはぐれた子猫には全く俊敏さが失われます。パニックになって動けなくなるのでしょう。そうなると鳴くしかすべがなくなります。道ばたに出て行って車がやって来ても動けないヤツも居ます。ウチのポッケが、クッキーがそうであったように。きっと今頃、どなたか心ある人の部屋で走り回っていることを切に願います。

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