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毎日食べたもの、飼い猫のことなどを綴っています。

ノラ猫を考える。vol.9(地域猫2

2009年06月03日 | ねこ・散歩
ちょっとほっとしました。実はここ数日この猫だけ具合が悪そうなので気になっていたのですよと伝えると、昨日まで地方に出張だったもので気が付きませんでしたと心配そうにします。ボクが猫を明るいところへ抱えていって見せると、この子を可愛がっている人に連絡して明日病院へ連れて行ってもらいますと言います。どうやらそれぞれの猫に暗黙のうちに担当が居るようです。ちなみにそのおばさんが15年前にここに引っ越してきた当時からその猫は居たので、この界隈のノラ猫の中では一番のロートルなのだそうだ。

20分程立ち話をしていましたが猫達はまだお腹が一杯にならないのか、いつまでしてもウロウロしています。そうしたらおばさんがちょっとご飯追加してきますと言ってマンションに入って行ったきりなかなか帰ってきません。やがて戻って来た時には辺りにはなんとも良い香りが漂っています。ビニールから取り出したのは焼きたての小アジで、マジでボクが頂きたい程でした(^^;。それ以外に西友で買ったというカツオのたたき、まぐろなどは猫の為にわざわざ求めているそうですが、件の具合の悪そうな猫もボクが猫缶あげた時には見向きもしなかったくせに、それらは凄い勢いで食べ始めました。これだけ贅沢に慣れていると道理で猫缶など食べない筈だよと言うと、かわいいと思うとついつい猫の喜ぶものをあげてしまう、病院の先生にもカリカリが一番良いと言われたんですが・・と返ってきました。

さて、こういった保護された地域でも問題が無いわけではありません。詰まるところ、地域猫と言えどもノラ猫です。里親が見つかった時には引き取ってもらうのが基本的方針らしいのですが、生まれたての子猫ならまだしも・・。おまけに他所から勝手に移住してくる猫も居るのでその数はなかなか減りません。それどころか、手術済みの猫をわざわざ置いて行ってしまう人もいるそうです。恐らく何らかの事情で飼えなくなり、ここだと世話をして貰えると思うのでしょう。無責任さの中にも少しの優しさは垣間見えますが、全くそういう事を出来る奴の気が知れません。でも現実にあるのですね。

昔は犬猫などの処分のために川へ流すなどといった事は公然と行われていたそうですし、人間の赤子でさえ川へ流す風習の名残として水子(見ず子)といった言葉もあります。真偽の程は知りませんが、桃太郎の話なども有名ですね。現代における老人介護施設の問題なども、柳田国男的な姥捨て山の解釈と何ら変わらない気がすると言ったら暴言になるでしょうか?ボクの祖母は父方、母方共に老人介護施設で晩年を送りましたが、未だに心に引っかかりがあります。経済的なゆとりもあり、自分たちの時間も大切にしたいという両親の考えも分からないではなかったのですが、同居する者の真の苦労はお前には分からないだろうと言われて以来、何が正しかいのか考える事すらも封印してしまいました。話が逸れていきそうですが、責任の所在が云々という以前に、そうそう離ればなれになりたくないという感情の方が先に立ってしまいます。それは相手が人間であっても例え猫であろうとも変わりません。

これは去年、ある日突然現れた猫といって抱きかかえられたのが、まさにクッキー系の日本猫。実はボクも去年の夏ぐらいからいつもこの辺にいることは知っていました。1歳位の女の子です。早速不妊手術の為病院に連れて行って麻酔までした時点でどうやら済んでいる事が判明したそうです。全くお金と時間が無駄なだけでなく、猫にとっても迷惑な話です。とにかく見た目が可愛らしく、おばさんの一番のお気に入りだそうですが、無理も無いことだなと思いました。ところが、退職後に田舎に引っ越す予定らしいのだが、飼うのには数的に限界ですとの事。すると、貰って下さらないかしら?と・・・。困った。マジで困った。

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