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夕方、ポッケと散歩に出ました。その雲に見とれてしばらく天を仰いでしまいました。その美しさといったら首が痛くなるほど。Nuages（ヌアージュ）というと、フランスを代表するミュージシャン、ジャンゴ・ラインハルトの名曲。僕が知ったのはビレリラグレーンのアルバム。音楽に携わる前のことですが、ビレリラグレーンは同い年という事もあって衝撃というよりは嫉妬心を抱きつつコピーしたのを覚えています。今思うと身の程知らずですね(^^; 彼は30代にしてフランス政府から勲章も授与されていた筈。僕はまだです（笑。
一時期、自分が作るデモの名義は洒落で「Cookie5 Hot Club Band」としていました。クレジットは僕と飼い猫二匹(^^v そうすると案外知っている人はニヤッとして話が弾むんですよ。今でこそチャボロシュミットとかどさ回り的なバンドの音楽はそこそこ人気ですが、こういうのこそカフェで流してもらいたいものです。案外、クラブ系の音楽を作っている連中にはウケが良いですよ。
この曲はアメリカのジャズとは違った趣きがあります。どことなくどんよりとした暗さや湿っぽさはヨーロッパ、殊にジプシー系特有の得体の知れない風情があって好きです。計り知れないワインとタバコ、賭けポーカーに明け暮れるどさ回りの日常が目に浮かびます。フワフワと雲に漂う心地良さと危うさが同居した様な、美しくも切ない感じの曲。雲の向こうに射す日だけが心の拠り所となる思いがしてきます。まだ聴いた事のない人は必聴です。下にエレクトリックのテークを貼ってみました。
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