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何様のレストラン

食べ物に執着している人間の、食べ物中心のブログ。イラストレシピもあります。

「Yの悲劇」の「たまご酒」

2014-12-05 19:49:24 | 作ってみた
昔々、中学校の図書室にあった
エラリー・クイーンのYの悲劇を読んで、たいへん衝撃を受けました。

住人が奇人変人ばかりの名家、
そのお屋敷で連続して起こる事件、
驚きの真犯人とは?!
子供向けに訳されていますが、じっとりと陰鬱な感じのストーリーで進みます。


この物語では、毒入りの飲み物として「たまご酒」が登場します。
海外にもたまご酒があるんだー、と妙に記憶に残っていました。

それとはまた、別の話で。
最近、家族が卵酒を知らない事が判明しました。
味を知らないのではなく、存在を知らなかったようです。
きっと、中学の頃に「Yの悲劇」を読まなかったんでしょう。あんなに面白いのに。

風邪を引いてしまった家族のために、卵酒を作りました。


卵酒

材料
卵…1個
日本酒…180cc
砂糖…小さじ2杯~3杯(お好みで調節してください)

作り方
1.ボウルに卵と砂糖を入れ、
  泡立て器で空気を含ませるように混ぜる。
  そうすると、後で熱いお酒を入れた時に固まりにくいので、頑張ります。(と、何かで読んだ。)


2.日本酒を鍋に入れて沸かし、アルコールを飛ばす。
  泡立て器で卵を混ぜながら、日本酒をボウルに少しずつ注いでいく。


  以上。完成です。
  アルコールを飛ばすと言っても、さすがにお子様に飲ませるには心配でしたら
  日本酒を減らして、その分、水で補ってください。
  水の代わりに牛乳を使っても、おいしいです。
  (そもそも、アルコールに弱い人は飲まない方が良いかと思います…)
  ※日本酒と牛乳を合わせて煮立てると、牛乳のタンパク質が凝固してしまうので、工夫して加熱してください。

  また、砂糖ではなくハチミツを使ったり
  できあがりにショウガの絞り汁を加えても良いです。


子供向けに訳されたポプラ社版で、「たまご酒」と訳されていた飲み物。

その後、別の出版社の文庫版を読み直しましたが
毒入りの飲み物は「エッグノッグ」と訳されていました。

エッグノッグは、温かいミルクセーキに洋酒を入れた味を
想像していただければ良いかと思います。
お酒は風味づけ程度で。

卵酒は、卵とお酒(日本酒)と砂糖だけで作るので
煮たててもアルコールが残って、キツイ味がします。(少なくとも、私が作ると)

たまご酒からエッグノッグに訳が変わり、
かなり、イメージを覆されました。
エッグノッグの優しい味じゃ、毒の味を隠しきれないんじゃないでしょうか…。飲めるかな?

実際、物語で毒入りたまご酒は、ガッツリ飲まれていますので
余計な心配です。


エッグノッグ

材料
卵…1個
牛乳…180cc
砂糖…小さじ2杯~3杯(お好みで調節してください)
洋酒…大さじ1~2(ラム酒・ブランデーなど)

1.ボウルに卵と砂糖を入れ、
  泡立て器で空気を含ませるように混ぜる。

2.牛乳と洋酒を鍋に入れて温める。
  泡立て器で卵を混ぜながら、温めた牛乳をボウルに少しずつ注いでいく。

  できあがり。

  お好みで、シナモンパウダーを振ったり、洋酒の量を増やしても良いです。
  牛乳を減らして、その分を水で補っても良いです。
  が、あまり牛乳を減らしすぎると、エッグノッグじゃない感じになります。

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