すかすかとせかいのまわりかた

幸子の続きが思いつかないので色々書いて繋げたらこんなのになりましたよ。


何かが、無くなる。無くなるには色々な理由があったり、またなかったりする。
ただ間違いないことは、何かが無くなると、それが占めていた場所が必ず空く。
もしかするとその空いた場所にはあっさり何か別のものが収まるのかもしれないし、
場所自体が時間と共に縮んで小さくなることもあるだろうし、
どういうわけだかずっと空いたままかもしれない。

僕もやっぱりこれまでいくつもの何かを最初からもっていて、
新しくいくつもの何かを手に入れ、そしていくつもの何かを無くしてきた。
まぁいままでもそうやってきたし、これからもそうなっていくだろう。
たぶんそれが生きるっていう事だし。

ただ実感として年を重ねていくにしたがって、
無くなるもののほうが増えるような感じがする。
なんかとてもせつないことだけど。
でもその分想い出もいっぱい増える。
何かを無くした時、その代わりなのかもらえる想い出。
人によってはいつももらえるのかもしれないし、たまになのかもしれない。
もしもらえるとしても無くしてすぐではないかもしれないし、
無くした場所を埋めてくれるかどうかはわからないけど。
でも大事だったものほどその代わりの想い出もまたきっとおおきいはず。
ちなみに、若いということは、まだそれほど何かを無くしていないということだと思う。
だから当然その分思い出も少ない。

さて少し話を戻して、何かが無くなるとそれはいつものことながら結構重要であったことがわかる。
それは最初から持っていたものかもしれないし、あとで見つけたものかもしれないけど、
実はこんないーの持っていたんだ、と後からその価値に気づく
（もしかしたらこの気づく気持ちが、思い出を作ってくれるのかもしれない）。
んで無くなった場所を見ると、やっぱりちょっとすかすかしている。
僕は何度も経験してもすかすか状態に慣れないので、落ち着かずおろおろする。

そのすかすかおろおろしている僕を尻目にいつも通り世界はくるくると回っている。
僕も大きく遅れたら何かとまずいのでなんとかその輪に加わり、
ちょっとすかすかしながらも一緒にくるくる回る。
周りには当然僕みたいにちょっとすかすかしている人もいるだろうし、
ほどほどの人もいるだろうし、ぎっしりしてる人もいるだろう。
でもすかすかもぎっしりもみんな一緒になってくるくる回る。
くるくる回ったその先に何か面白いことがあるといいなと思って。


只今のそふつ音楽「ベスト・オブ・パパ・ウェンバ」