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ラジオ的な洋品店

2018-01-09 09:19:23 | ファッション
ハイあけましておめでとうございます。
去年もみなさまのおかげでそふつなんとかつぶれないですみました!
今年も驚きや発見、価値観への揺らぎや疑いがおこせるようにちょっとがんばってみますので、
みなさま今年もなにとぞそっと、というよりもむしろ添え木のようにがっちりと支えていただけると
ぐらぐら経営ショップそふつはたいへんに助かるのです。

ということでいきなりですがみなさまこのインターネット時代にラジオきいてますか?
え?ラジオ?YouTubeとかじゃなくて?という声が聞こえて来ようが来まいがこの話を続けるわけですが、
そふつ常連さまのM田さんが以前ふとこうおっしゃったのです。
ぼくは車通勤の時ラジオをかけているのですが、ラジオは聞き手の興味と関係なく曲をどんどん流し半ば強制的に聴かせてくる、
もちろん好みでない曲もあるのですが、そこに今まで自分が興味をもたなかった、
今までの興味からはたどり着きもしなかったであろう素敵な曲との出会いがあります、と。
M田さんは多方面に色々詳しくて音楽もとてつもなく詳しく面白い曲をいっぱい知っている方なのですが、
そんなM田さんから伺ったこの話はがりはとても感銘を受けました。

確かにインターネットはすごく便利で欲しい情報が手に入るけど、
興味のないことはそもそもの接点がないので存在を知ることさえない。

がりは常に服屋としてどうなのかを考えてしまうので、これを服屋に例えると、
今良く見掛けるスタイルは他店様のHPやおしゃれ界隈のインスタをみて
そこから組み上げたようなユーザーの欲しい物を集めました的ショップ、
いわゆる今のインターネット社会が生み出した今の時代を代表するショップ形態ですね。
がりはここではリアクションショップと名付けますが、
誰かの起こした良さそうなアクションに即座に反応していく感じですね。
がりの好き嫌いは別としてこれはもちろんビジネスとしては全くもって正しいです。
リスクはないしみんなの望んでいるものがあるわけですから。
ただ、望んでいるものしかない。だから似てしまう。
そして何より未知との出会いがない。

がりは今時珍しいことなんでしょうが洋品店に夢とロマンをもっておりますので、
単なる物を売る為だけに特化した装置のような場所にはしたくないわけなのです、特にそふつは。
そふつは予期せぬ切り口の服との出会いがあったり、
世の中に一方的に流行遅れにされた、でもよく見ると素敵な服との出会いがあったり、
店でかかっている怪しい音楽との出会いがあったり、
いらっしゃいませのかけ声もほぼなくむっすりとした店主との遭遇があったりという、
そんなこの時代においてはある意味とても無駄で、でもある意味でとても贅沢な瞬間がある、
そんな出会いがありまた自前でアクションを起こす、何かが起こる洋品店でなければいけないのです。

常々そんなことを考えている時に伺ったM田さんのお話に非常に感銘を受け、
そふつはよりラジオ的なお店にならなければ、と思ったわけなのです。
そふつはユーザーの欲しいかどうかわからないものや価値観の定まっていないもの、
ある意味他店様がはじいた残りで組み上げたようなラディカルかつエコロジカルかつ頑固かつへんくつな洋品店ですから、
ラジオはラジオでも公共放送というよりも勝手に電波飛ばしてる海賊ラジオではあるのですが。

まぁ今年は今まで以上に出会い系海賊ラジオ洋品店として毒電波をまき散らす所存ですので、
無駄をたのしめるマニアの方々今後ともどうぞよろしくお願いいたしますっ!

追記 これどんどん書き足していくかもです。


























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