softs日記 blog版

そふつ日記のblog版です。よろしくね。

一ヶ月

2009-05-31 14:06:19 | Weblog
ああ、永かった一ヶ月がおわった・・・。
なんとか公約通り毎日更新できてよかったです。
しかし振り返ってみますと毎日書くっていう事は大変ですねぇ。
書くにあたって一応参考までに他の服屋さんのblogを見てみたんですが、
普通服屋さんのblogって夜遊び、食事、有名人との交流なんかを書いているところが多い感じがします。
なーんか華やかでいいですよねぇ、みなさん。せれぶでひるずでどんぺりでごーるどかーどなかんじ。
じゃあうちもそんなかんじで、と一瞬思ったのですが、
インディーズの洋品店そふつ&店主がりはそのどれもが全くの不得意。
出不精、業界と限定せずとも友人かなり少な目、他店との交流まるでなし。
そんながりがどうやって一ヶ月乗り切ろうかと苦し紛れに始めたのが「薬草物語 幸子」。
こんなしょーもない話を服屋のblogで書いていいのか、
今まで築き上げてきたものを失ってしまうんじゃ、と世間並みに心配しようと思ったのですが、
ちょっと考えるとそもそも最初からなにひとつ築き上げていない&インディーズの洋品店だったことに気付きました。
あ、これは何書いても大丈夫そう。そもそもだれもみてないだろうし。
そんなかんじですごく適当に更新してようやく31日。
や、やっとおわる・・・。ほんじつ唐突に戦闘シーンにして終了させようと思ったら、
友人からの書き込みを発見。

「あ、6月もつづけることになったから。よろしく。(要約)」

ああ、そんな約束してたっけ・・・。おかしいよ・・・。
結論を先送りにしていつのまにかうやむやにしようとしたはずなのに・・・。

ということで、もう一ヶ月てきとうに更新しますので、みなさんよろしくです・・・。

只今のそふつ音楽「スティルライフ(トーキング)」パットメセニーグループ



幸子15

2009-05-30 13:29:06 | 幸子
幸子はベルトを凝視する振りをして網に顔を近づけ、奥を覗いた。
幸子としてはさりげないつもりだったが、普通ベルトを見る時は手に取るので、
傍からみるとかなり怪しい行為だった。
しかし薬草のことで頭がいっぱいの幸子は、当然その事に気付かなかった。
網の反対側には服がかかっていて、向こうがよく見えなかった。
幸子は顔に網の跡がつかんばかりに近づけて、なんとか中の様子を探ろうとしていた。
幸子のあまりの怪しさに、店主は声をかけた。

「お客様。どうなさいましたか?」

つづく。

只今のそふつ音楽「ミュージック・フォー・18・ミュージシャンズ」スティーブ・ライヒ

幸子14

2009-05-29 15:29:37 | 幸子
いえ、あそこは昔フィッティングルームだったんですけど、
今はストックルームになってるんです、と店主は答えた。
幸子は思った。フィッテングルームのない服屋なんてあるはずがない。
何か他の事に使われているんでは?まぁ、もうちょっと見てからにしてみよう。

幸子が動き出そうとしていたので、店主はレジスペースにひっこんだ。
幸子はレジの前にきた。右横の壁には変な柄のベルトやサスペンダーがごそっとぶら下がっていた。
しかし幸子の目にとまったのは、その向こう側だった。
壁は網で出来ていてその向こう側にスペースがあり、蛍光灯がついていたのだ。
なぜ蛍光灯が・・・。店内を改めて見回すと照明はスポットライトでちょっと黄色っぽかった。
蛍光灯はあそこのスペースだけのようだ。これは何かある。

幸子は一つ一つのキーワードを思い返してみた。
オランダ、グリーンハウス、薬草、蛍光灯・・・。
幸子はある答えに行き着いた。たぶん間違いない。

きっとグロウ(育てる)してる。
この奥はグロウスペースなんだ。
薬草をいっぱいグロウしているんだ。

注 この物語はふぃくしょんです。

つづ、けてだいじょうぶなの?これ。


只今のそふつ音楽「ミュージック・フォー・モダン・リビング」

観察日記2

2009-05-28 17:58:19 | Weblog
5月28日
お昼に開店準備をしていると、入り口で黒い塊りが落ちていた。
よくみるとひっくり返ったぱただった。
え、ひょっとしてもう死んでる?
しょーもない企画とはいえ、もう終わってしまうのか・・・。
たて。たつんだ。ぱた(企画をもりあげるために)。
だめもとで息をふーふーしてみると、かすかに動いた。
なんとか生きてるみたいだ。
いそいでティッシュを持ってきてぱたの前にかざした。
ぱたは毛だらけの手をゆっくり伸ばし、なんとかティッシュにぶらさがった。
とりあえずぱたを入り口から移動させることにした。
お店の開店祝いで頂いた得体の知れない観葉植物のところに持っていった。
ぱたはがりの気持ちを読み取ったのか、ゆっくりと観葉植物の幹に移った。
その後掃除をし、外に出してる観葉植物を見にいくとまだ同じところにいた。
そして食事をし、戻ってから観葉植物を見にいくとまだ同じところにいた。
今、観葉植物を見にいったところまだ同じところにいる。
いつでも飛びたてるのに企画の為にまだいてくれるなんて・・・。
ありがとう、ぱた。こんどさとうみずでもつくってあげるね。

つづく。のか?

只今のそふつ音楽「シッダールタ」ラヴィン



観察日記1

2009-05-27 15:57:00 | Weblog
ほんじつお休みなのですが、わざわざ日記を更新する為にそふつにきています。
がりはそふつでしかパソコンができないので、
この為だけに20ぷんちゃりん子漕いできたのです。
しかし毎日更新ってたいへんですよねぇ。
できるだけ服と関係ないようにしたいので、ねたに困ります。
え、服屋のblogなんだから服の事書けって?
・・・、まぁそれはおいといて。
とりあえず服以外のねたはないものかと悩んでいると、
そふつを優雅に飛び回る蛾の姿が目に入りました。
たしか日曜日からそふつにいます。
何回か外に出そうと試みたのですが、そふつが気に入ったのか出て行ってくれません。
もう4日めになります。日割りで家賃を請求したいぐらいです。
こうなったら少しでもとりかえすべく、蛾の観察日記を始めようとおもいます。

5月27日
コンクリートの天井に蛾がとまっている。
この蛾の存在を認識してから、もう四日になる。
観察するにあたっての便宜上、蛾に名前を付けることにする。
名前はぱた。これでいこうと思う。

今、ぱたはコンクリートの割れ目に落ち着いている。

つづく





といかけとこたえ

2009-05-26 20:21:46 | Weblog
ちょっと前、がりはこれ↓をよみました。
http://mukankei961.blog105.fc2.com/blog-entry-1282.html

「自分は何によって憶えられたいか」

すごくいい問いかけです。
がりはお店始めてからを思い返したんですが、
自分はこれが面白いと思う、というのを明確にだしたかった。
流行や誰かのセレクトの真似事じゃなく自分の眼で選びたかった。
ま、たぶん面白いセレクターとして知って欲しかった、そんな気がします。

んで近頃は、というとこんな感じです。
このそふつセレクトをおきゃくさまが気分よく生活していくための、
ほんのちょっとしたパーツにしたいな、と。

ではがんばります~。

只今のそふつ音楽「オパ・キュ~」レイハラカミ



2回3回

2009-05-25 16:57:11 | Weblog
さきほどお昼を食べにいったときのこと。
信号待ちをしていると左手にぺとっと感触が。
見るととりのふんがついていました。
なんてこったと思いながらさりげなく近くにあった看板に擦り付け、
なんとか気を取り直して歩いていると前から女性が歩いてきました。
ひょいっと歩道がわによけると、左手にぺとっと感触が。
ま、またか・・・。

帰ってくると隣のとんこつ屋さんが屋根工事してました。
なんだってこんな日に限って・・・。
この調子ではとんかちとかとんこつとかふってきそう・・・。
きょうは当たり日なので極力そとでないようにしますよ。

只今のそふつ音楽「ブリーズ」ジューサ

幸子13

2009-05-24 23:16:03 | 幸子
完売・・・、完売なんて・・・。
あのTシャツをきっかけにして形だけでも仲良くなり、
それからさりげなく薬草の話に持っていこうとしていたのに・・・。

幸子はショックでしばらく無言になった。
店主はまだちょっとすまなそうな顔をしていた。
どうすれば、どうすれば。頭の中でぐるぐる考えを巡らした。
こうなったらとりあえず会話を繋ぎながら薬草の方へ話を持っていくしかない。
そう結論付け幸子はなんとか会話を続けた。
「また入ってきたりするんですか?」

つづく

にしからのおおきなしげき

2009-05-23 17:38:30 | Weblog
ちょっと前、あるお方が営業でそふつにいらっしゃいました。
閉店後一緒に食事をしていると、こう切り出しました。
がりくん、とても面白い店が大阪にできたんだよ、と。
そのお店の名前はBRAVO。
ブラボー。
今時なかなかつけられる名前じゃない。
すばらしすぎるせんす。すでに期待できます。

話を聞けば納得なんですが、
元々ティムティムさんというお店をやっていらっしゃった方が始めたのです。
10年程前の記憶だと、確かインバーアランのニットとパンクラスのTシャツが
一緒に置いてあるような面白いセレクトショップでした。
その後もう一店舗フランクリーダー等を扱うセレクトショップを経営されて、
そしてそのショップからも離れ、満を持して新しく始められるお店の名前がBRAVO。
これは、期待できる。そふつ的に。

さてどんなお店なのか、というと聞いてとてもびっくりしましたよ。
たぶん普通に考えたらいい品揃えのセレクトショップという予想なのですが、
なんと古着とCDのお店でした。さすが違いますよ。やっぱり。

しかも場所もまたすごい。大阪の阿倍野区という所の高架下で
普通服屋があるようなところじゃないそうです。
5分に1回ぐらい強烈に揺れるそうです。

い、いってみたい・・・。

がりは遠くていけないので関西の方はぜひ一度行ってみて下さい。
レポート期待しております。
HPは↓
http://bravo.cd

只今のそふつ音楽「オブザーブ・ウィズ・サディク・ベイ」ムスリムガーゼ




日本語の歌とぼく

2009-05-22 15:23:24 | Weblog
高1ぐらいから30ぐらいまで日本語の歌をほとんど聴いてこなかった。
カラオケで友人の歌っているのを聴くぐらいだった。
正直自分に関係のあるものとも思えなかったし。
CD持っていたの矢野顕子ぐらいだったような。

そんなぼくはそふつというパートナーを得た。
そふつは全く儲けを分配してくれないのでとても困っている。
まぁ儲かっていないのだろう。きっと。
ただその代わりということなのかそふつは面白いひとをぼくに紹介してくれる。
その点はとても感謝している。

そんなそふつはある時ぼくに何人かのミュージシャンを紹介してくれた。
そのミュージシャン達は揃ってとてもいい人だった。
そんな人たちの作る音楽に自然と興味がわき、たまに聴くようになっていた。
CDの中には恋愛についての、生き方についての、人生についての、様々な歌詞があった。
サウンドと相まって自分の心が妙に揺さぶられるときがあった。
若いときにはそういうことはすくなかった。
あっても、それは歌詞の疑似体験みたいなものだった。

今は年を重ね、何かを得たりまた失ったりし、その分思い出も増えた。
人に話したくなるほどいいのも、今すぐにでも抹消したいほどわるいのも。
優れた日本語の歌はぼくの34年分堆積したそんな思い出を呼び起こす。
まるで召喚呪文のように、懐かしい気持ちと共に連れてくる。
あの時の喜び、悲しみ、そして後悔を。

自分が色々経験すれば、それだけ心を揺さぶられる歌が増えるということ。
年を重ねるのもまぁわるくないもんです。