年に一度

朝、5時前に目覚ましを合わせて、
大急ぎで用意を済ませ、5時半過ぎに自宅を出た。

日の出前。
徐々に明るさが増していく。
灰色から白に。
そして淡い淡いオレンジ色に変化した空。

朝が来た。

キレイに刈られた田んぼからは朝もやが上がってきていて、
それはめったに味わえない幻想的で貴重な風景だった。

気づくと空はもう薄い水色になっていた。
空気は澄んでいて、深い呼吸ができた。

6時半、現地入り。

「おはようございます」


私の年に一度の仕事が始まる。



ここでの様々な出会いは私から無駄なものを払い純粋なものに気づかせてくれます。
今年もまた触れた手の温かさに、
ひたむきな勇姿に、
溢れる笑顔に感謝し、
明日からの私自身の姿をイメージします。
そこにはストレスなどない気がして、
つまり、ストレスは傲慢な自分自身が
作り上げただけのもの。
実際には存在などないものだと思う。

きれいごとではなく、
本当に私が心からそう思うのなら、
明日からの私はこれまでと少しは違うはず。


年に一度の仕事は、
私にとってとても大切な１日。

感謝の１日でした。





cocchiy