送り火

日蓮宗　川せがき法要

８月１５日　送り火

お寺にはたくさんの方々がお盆の法要にみえていました。

お経をあげたあと、来ていた人が行列になって近くの川に向かいました。

橋の上にたくさんの人。手に５色の短冊を持っている。

七夕のときのような短冊には　上部に「南無妙法蓮華経」下部に「戒名」が

書いてある。法要に来られなかった方の短冊も５色セットで私たちの手に配られた。

これも“徳”になるそうだ。

父の短冊には私が書いた戒名「コウシンインニチレンシンジ」

父の５色は母の手に…

住職さんの声だけに耳を傾ける

「故人を想いましょう」

そして、川に５色の短冊を手放す。

ハラハラと舞う。緑・赤・だいだい・ピンク・青

急ぎ足にハラハラ、少し遅れてハラハラ、

風に揺られて遠くの方までハラハラ、

いろんな方がいらっしゃる

ハラハラとたくさんの、たくさんの魂が帰って行った

何も語らずただ、川を見ていた

何も語らずただ、涙が溢れて、流れ落ちていた

寂しい

けれど、川を後にし私たちは歩き出す