以下の記事は、上の動画の音声と連動しています。クリックしてください。
「たった16の動詞で自由に英語が話せる、そのワケ」
「よく働く動詞」に秘密が隠されている!
イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。
have動詞でこれだけ話せる!
【解説】
■「付帯」を表すhave動詞
haveの本質的意味は「付帯状況」を表す。haveは常に名詞を伴うが、この名詞は目的語と言い、「~を有する」の意味となる。
haveが「付帯状況」を表すことによって、beの「存在」、doの「行動・欲求」の三つの基本動詞が英語世界の根底を支えている。
英語の3つの基本動詞(Basic Verbs)
be 「存在」
have 「付帯状況」
do 「行動・欲求」
特にhaveの主語は人間に限らず、人間以外の生物はもちろん、無生物も主語になりうることが多いということに特色がある。
I have no trouble.
私には問題はありません
I have no idea.
私にはわかりません
I have no fear.
私には恐怖はありません
A year has 365 days.
1年は365日あります
This house has no drain.
この家は下水が通っていません
■ have+名詞のパターンについて
haveを「持っている」と覚えておられる方は多いと思うが、これではhaveを使いこなせない。
例えば目的語が「本」や「お金」であれば、「持っている」ということになるが、「赤ちゃん」なら、「ある」「産む」となったり、「事故」なら「遭う」、「風邪」なら「ひく」ということになる。
私は、haveの意味を「有する」としているのは、「赤ちゃん」「事故」「風邪」も「有する」とおおまかにらえることができると思うからだ。
いずれにしても具体的な動詞フレーズを見ていただいて自分なりのイメージ作っていただきたい。
■haveには進行形にならないものと、なるものがあることに注意
haveには「~を持っている」「~がある」と所有など持続性のある状態を表す場合と、「飲食する」「経験する」「受ける」「被る」といった一回の行為や経験を表す場合とがある。前者は進行形にはならず、後者は進行形となることに注意してほしい。
所有など持続性のある状態を表す場合
Her finger has a ring on it.
彼女の指には指輪がはめられています
一回の行為や経験を表す場合
She is having a good time.
彼女は楽しく過ごしています
■その行為を表す一つの動詞のような働きをする場合も進行形になる。
have a drink 飲む
have a look 見る
have a wash 洗う
have a talk 話す
have a rest 休憩する
She is having a swim.
彼女は泳いでいます
■英語のリズムは「形容詞(語)+名詞」
(形容詞+名詞)
have a happy look うれしそうな顔をしている
have a carefree look のんびりした顔をしている
have a healthy look 健康そうな顔をしている
have a serious look 真剣な顔をしている
have an angry look 怒った顔をしている
have good looks 美貌(びぼう)である, 器量がよい
(形容語+名詞)
have a surprised look びっくりした顔つきをしている
have a pleased look うれしそうな顔をしている
have an untroubled look のんびりした顔をしている
have a deeply troubled look 苦渋に満ちた顔をしている
have a disgusted look いやな顔をしている
※形容詞(語)の限定用法と叙述用法のこと.
She has a happy look.
She is happy.
She has a surprised look.
She is surprised.
以上のような表現は英語らしい表現と言え、私達ネイティブでないものも動詞変化を覚えなくてもいいといったことや、副詞ではなく形容詞で表現できるので使えるようになりたい。
(1) She talked long. このlongは副詞です
(2) She had a long talk. このlongは形容詞です
■haveとmakeの対比
makeは「ないものを作り上げる、生ぜしめる」など、こちらから積極的に仕掛ける動作を表し、haveは逆に受動的に「被る」「経験する」の意味合いが濃いと言える。
私はmakeの本質的な意味を「現実化」とし、have「付帯」としている。
make a dress ドレスを作る
make a profit もうける
make a meal 食事を作る
have a dress ドレスを持っている
You will have a dress.
ドレスができあがる
I will have a baby.
子供が生まれます、産みます
have a loss 損をしている
have a meal 食事をする
-------------------------------------------------
haveの動詞フレーズのパターン
(1) V感覚
(2) V+O感覚
(3) V+C感覚
(4) V+O+O感覚
(5) V+O+C感覚
V→O感覚
(1) have+名詞(目的語)
Can I have your address?
住所を教えてくださいますか?
[VO感覚] have+名詞(目的語) -(3)
[VO感覚] have+名詞(目的語) -(4)
have a headache 頭が痛い
have a toothache 歯が痛い
have a fever 熱がある
have a sweet voice 甘い声(やさしい)をしている
【VO感覚】 have、get、do、take、make、give、keep、put、send、say
☆以下は非時制動詞フレーズが目的語となるもの
(2) have+to+原形動詞フレーズ ※「未来との関わり」
I have to go now.
私は行かなくてはならない、そろそろ失礼させていただきます
cf.
I must go now.
I had to go .
I will have to go now.
(3) have+~ed形動詞フレーズ *完了形 ※「過去との関わり」
Has Tom gone yet?
トムはもう行きましたか?
cf. wantの動詞フレーズ
She wants personality.
彼女は個性に欠けている
Your restaurant wants servicing.
あなた方のレストランはサービスが欠けている
She wants to go now.
彼女は今行きたがっている
V→O←C感覚
(4) have+名詞(目的語)+形容詞(補語)
We have everything ready.
私たちはすべてのものを準備しています
※ Everything (is) ready.
【VOC感覚】 get、have、make、put、keep、let
☆以下は非時制動詞フレーズが目的格補語となるもの
(5) have+名詞+原形動詞フレーズ
We have my sons help us.
私たちは息子に私たちを手伝ってもらいます
※ My sons are to help us.
(6) have+名詞+~ing形動詞フレーズ
I have my daughter living next door.
私は娘に隣に住んでもらっています
※ My daughter (is) living next door.
(7) have+名詞+~ed形動詞フレーズ
I had my pocket picked in the bus..
私はバスの中でポケットの物をすられた
※ My pocket (was) picked in the bus.
○新副教材「基本16動詞語彙力増強英会話実況中継 動画」について
オンライン講座をさらに充実させるために3つ目の副教材(音声付き解説全15時間動画)
すべの動画はU-Tubeの限定公開にて閲覧できます。
オンライン受講の方にはすべての動画を公開としています。
http://trekking1.seesaa.net/category/26331518-1.html
ファンクションメソッド英語脳構築オンライン講座 受講者募集
[当研究会からのお知らせ]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます