(英語で)私のことを怒らないで!

日本人はどうして英語を自由に話せないのか?

Visit my country.とかVisit my town.でも、あるいはVisit my house.と相手に言われたら、その返事は基本的に以下のようになります．

　　Yes. I will visit your country.
　　Yes. I want to visit your country.
　　Yes. I'd like to visit your country.

つまり日本の英語教育でまったく無視されているのが、動詞をフレーズとしてとらえなければならない、という当たり前の常識です．
今回とりあげたのは、visit your countryの表現展開を使った3つのタイプの情緒表現です．
ちなみに一方の、「(毎年)あなたの国を訪れています」とか「昨年あなたの国を訪れました」といった事実表現がありますが、文字数の制限で他のブログにゆずります。

(1) 情緒動詞(助動詞)を使った情緒表現
※これらはcan, can not, should, mustなどを使ったものです．
　I will visit your country.
　私は～するつもりです
　I may visit your country.
　私は～するかも
　I may not visit your country.
　私は～しないかも

(2) be動詞系列のファンクションフレーズを使った情緒表現
※現在形では、am, are, is、過去形ではwas, wereが支配します．
　I am sure to visit your country.
　私は必ず～するよ
　I am going to visit your country.
　私は～予定してるよ
　I am thinking of visiting your country.
　(今)私は～考えてるよ
　I am planning to visit your country.
　私は～計画してるよ
　I am supposed to visit your country.
　私は～することになってるのよ
　I am looking forward to visiting your country.
　私は～楽しみに待っています

(3) 一般動詞系列のファンクションフレーズを使った情緒表現
※現在形では、do, does、過去形ではdidが支配します．
　I want to visit your country.
　私は～したいよ
　I wanted to visit your country.
　私は～したかった
　I'd like to visit your country.
　私は～したいです
　I have to visit your country.
　私は～しなければならない
　I had to visit your country.
　私は～しなければならなかった
　I will have to visit your country.
　私は～しなければならないだろう
　I think of visiting your country.
　( ふだん)私は考えてるよ
　I plan to visit your country.
　(ふだん)私は～計画してるよ
　I look forward to visiting your country.
　私は～しなければならないだろう

以上の3つの情緒表現では、以下のテーブルの(3)(4)が使われています．
教育文法で説明したら、「助動詞は動詞の原形とる」「to不定詞はto+動詞の原形」「動名詞は動詞のing形」
こんな説明では英語が話せないし、そもそも語彙が定着・蓄積しません．

【一般動詞フレーズ５段活用】 visit one's country
=============================
(1) visit(s) one's country　　現在形動詞フレーズ　
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) visited one's country　　過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。　
(3) visit one's country　　原形動詞フレーズ
※命令形，助動詞、to不定詞で使われる。
(4) visiting one's country　　ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞で使われる。
(5) visited one's country　　ed形動詞フレーズ　
※完了形で使われる。　
=============================

ファンクションメソッドは、Speaking, Listening, Writing, Readingにも役に立ち、しかも補語・動詞フレーズをファンクションフレーズと別個にとらえるので、自然に語彙が定着・蓄積していくことになります．


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[今日の学習]

言葉の最小単位は、もちろん単語です。単語と単語が結びついて文となります。
でも単語をいくら覚えても、読解には多少役に立つかもしれませんが、言葉としては身につきません。

英語を言葉として身につけることができるのはフレーズ(意味ある単位)なのです。それは具体的には補語フレーズや動詞フレーズ，そしてそれを運用するのがファンクションフレーズです。

● ネイティブの子どもはどのようにして表現を拡大するか

● 言葉はフレーズで覚えなければ定着・蓄積しない

● Don'tと言われて身構える !

　一方、日頃から親に言われる言葉に、Don'tがついている場合がある。
子どもは、そのときにはいつも親の眉がつり上がっていることを体験する。

そして「そうしないこと」によって親は普通の顔に戻ることを知り、一応は I'm sorry.(すみません)などとうそびきその場を逃れる。

　ところでここで注意していただきたいことがある。それは日本の教科書や英会話の本では、決まって次のような表現に Don'tをつけ、禁止の命令文として紹介していることだ。

　Don't complain!　　　　
　不平を言うな!
　Don't make a mess!　　
　散らかさないで!
　Don't play a trick!
　いたずらしないで!
　Don't make a noise!
　騒がないで!

　このような教え方が、日本人を紋切り型でしか話せなくしている。
状況や場面によっては、「不平を言いたい」とか「部屋を散らかしてやれ」「いたずらしてやれ」「騒ごうぜ」といった表現したいこともある。

世の中の人々はさまざま。おかれる状況や場面はさまざまだ。それに応じて多様な表現ができなければ、言葉として役に立たない。

　　「イメトレ英会話学習法」● 子どもの言葉は進化する　サンプル

【イメトレ No.11】
子どもの頃よく耳にする命令 (3)

【イメトレ No.11】子どもの頃よく耳にする命令 (3)　音声。

【イメトレ No.11】はbe動詞の文例です。
日本語訳を見てください。

beの意味を「です、いる、ある」などと覚えてもまったく役に立たないことがわかります。
いずれにしても「そんな存在であれ」ということです。

(1) Don't be afraid of me!
　　 私のことを怖がらないで!
(2) Don't be angry with me!
　　 私のことを怒らないで!
(3) 動物をいじめないで!
(4) ぐずぐずしないで! / さっさとやりなさい!
(5) 馬鹿なことを言わないで! /しないで!
(6) そんなつまらないことにがっかりしないで!
(7) 彼女にいたずらしないで!
(8) 騒がないで !
(9) 恥ずかしがらないで!
(10) 馬鹿なことを言わないで! /しないで!

※以上の命令文にpleaseをつけると「どうか～しないでください」といった意味になる。

　　Please don't be afraid of me!
　　Don't be afraid of me, please!

以下は次回に続きます。一般動詞系列の命令形です。

【イメトレ No.12】
子どもの頃よく耳にする命令 (4)

命令形や助動詞を含む文はすべて原形動詞フレーズが使われます。
原形動詞フレーズは「ひとまとまりの映像世界」と言えます。

　　　　
この「ムリなく話せる　イメトレ英語学習法」は、日本実業出版社刊のHTML版による復刻版です。サンプルもあげていますので、ぜひご覧ださい

以上のように私が本に書いたのは、これは社会人の英語習得法にも大きなヒントがあると考えたからです。

【オンライン受講者の方へ】

【be動詞フレーズ５段活用】 be afraid of me　「私のことを怖がる」
=============================
(1) (am, are, is) afraid of me　　現在形動詞フレーズ　
(2) (was, were) afraid of me　　過去形動詞フレーズ　
(3) be afraid of me　　原形動詞フレーズ
※命令形，助動詞、to不定詞で使われる。
(4) being afraid of me　　ing形動詞フレーズ
※進行形にはならず、動名詞になる。
(5) been afraid of me　　ed形動詞フレーズ　
※完了形で使われる。　　
=============================

(1)を使って　現在形

　　Your children are afraid of me.
　　あなたの子供たち、私のことを怖がるのよ

(2)を使って　過去形

　　Your children were afraid of me.
　　あなたの子供たち、私のことを怖がったのよ

「こんな言い方ができるの?」と疑問に思った方は遠慮なくメールをください。

「こんな言い方ができるの?」と疑問に思った方は遠慮なくメールをください。

「イメトレ英会話学習法」は、小から大へと進化する英文の生産を有機的に体系化したものです。

　　

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