
Function in Englishとは
どうして日本人だけが英語が話せない、と疑問に感じことがありませんか。
「花子とアン」という朝ドラを見たことがあります。主人公がミッションスクールで英語を学んでいる場面がありました。
ある日、生徒たちが日常使う英文を読むシーンがありました。その時教師がその英文を「過去形でとか、未来形でとか」と指示していました。その英文は次のようなものでした。
I get up at six. (ふだん)6時に起きます
I wash my face. 顔を洗います
I brush my teeth. 歯を磨きます
I comb my hair. 髪を櫛でとかします
:
さて、生徒たちはどのようにして表現展開したと思いますか。
学校時代を思い出してください。
過去形では「動詞の過去形」を使い、未来形では「助動詞will+動詞の原形」、さらに現在完了形では「助動詞have[has]+動詞の過去分詞形」となると教えられたことでしょう。
ちなみにこれらの説明は明治時代から続いてきた日本だけに通用してきた日本式訳読法なのてす。
私たちは中学、高校、大学よ塾や予備校はおろか、NHKの英語講座においても徹底的に教え込まれました。
[1] 過去形への変換
I got up at six. 6時に起きました
I washed my face. 顔を洗いました
I brushed my teeth. 歯を磨きました
I combed my hair. 髪の毛をとかしました
:
[2] 未来形への変換
I will get up at six. 6時に起きるつもりです
I will wash my face. 顔を洗うつもりです
I will brush my teeth. 歯を磨くつもりです
I will comb my hair. 髪の毛をとかすつもりです
:
[3] 完了形への変換
I have got up at six. 6時に起きるつもりです
I have washed my face. 顔を洗うつもりです
I have brushed my teeth. 歯を磨くつもりです
I have combed my hair. 髪の毛をとかすつもりです
:
一方、日本以外の国では以下のように動詞や動詞のフレーズの変化として教えます。
そこでこの記事の冒頭の「花子とアン」の主人公がミッションスクールで英語を学んでいたことを思い出してください。確かに動詞の変化を覚えることは大切ですが、ことはというものは「意味ある単位」で覚えるもので、特に動詞はフレーズは特にそれが当てはまります。
それでは、彼女たちの頭に「助動詞will+動詞の原形」とか、「完了形はhave[has]+過去分詞」といったことが浮かんだでしょうか。
[1] 過去形への変換
I got up at six. 6時に起きました
I washed my face. 顔を洗いました
I brushed my teeth. 歯を磨きました
I combed my hair. 髪の毛をとかしました
:
[2] 未来形への変換
I will get up at six. 6時に起きるつもりです
I will wash my face. 顔を洗うつもりです
I will brush my teeth. 歯を磨くつもりです
I will comb my hair. 髪の毛をとかすつもりです
:
[3] 完了形への変換
I have just got up at six. (ちょうど)6時に起きたところです
I have just washed my face. 顔を洗ったところです
I have just brushed my teeth. 歯を磨いたところです
I have just combed my hair. 髪の毛をとかしたところです
:
確かに、ここにあげたgetという動詞は不規則なので、過去形はgotとなります。
しかしそれ以外のwash, brush, combは規則変化なので変化は簡単です。しかも未来形への変換では現在形がそのまま使われ、完了形への変換では過去形の動詞フレーズそのまま使われていることがわかります。
加えて、情緒表現ではどうでしょうか。すべてをあげられないのでget up at sixの変化をあげておきます。
(5) She may get up at six. 6時に起きるかもしれない(推量)
(6) She can get up at six. 6時に起きるはずです(可能性)
(7) She is going to get up at six. 6時に起きるそうです、来るつもりです
(8) She is likely to get up at six. 6時に起きるそうです(傾向)
(9) She is unlikely to get up at six. 6時に起きるそうではない
(10) She seems to get up at six. 6時に起きるようです(推測)
ファンクションメソッドによる教材は動詞表現を(意味ある単位)として2色刷りで表記しているのはこの英語の発想をことばとして身につけるためです。
このブログの記事の元になっているのは「ムリなく話せるイメトレ英語学習法」中嶋太一郎著 日本実業出版社刊です。
私が提唱しているファンクションメソッドは、ネイティブの子供たちが英語を身につけていくプロセスをふまえ、「英語の発想」を元にした英語・英会話メソッドです。
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[今日の学習]
英語には、3つの非時制動詞フレーズがあります。
今まで述べてきた原形動詞フレーズ(動詞の原形で始まるもの)、ing形動詞フレーズ(動詞のing形で始まるもの)、そしてed形動詞フレーズ(動詞のed形で始まるもの)があります。
今回から始まるのがing形動詞フレーズであり、原形動詞フレーズと同じく名詞として、形容詞として、そして副詞として使われます。
ちなみに文法用語では、名詞として使われるのが動名詞、形容詞として使われるのが現在分詞、そして副詞として使われるのが分詞構文ということになります。
いずれにしても大切なことは、教育文法では動詞だけの変化をとりあげます。だから英語オンチとなり、何年学習を続けても語彙が定着・蓄積しないことになります。
ファンクションメソッドは英語の発想を元にしているので動詞単体の変化ではなくフレーズ、つまり「意味ある単位」としてとらえています。だから語彙が定着・蓄積するのです。
ネイティブの子どもはどのようにして表現を拡大するか?
~5つの動詞フレーズを使って~
CHAPTER 2 ing形動詞フレーズを使いこなす
ネイティブは進行形や動名詞をどうとらえているか
[3] ing形動詞フレーズをVOC感覚で使って
相手や第三者の行為や状態を to+原形動詞フレーズを使って引き込む表現はすでに登場した。
Drink milk!
ミルクを飲みなさい!
↓
You are to drink milk.
あなたはミルクを飲むべきだ
↓
I want you to drink milk.
私はあなたに欲する (これから)ミルクを飲むことを
→ 私はあなたにミルクを飲んでもらいたい
同じように、ing形動詞フレーズが第三者の行為や状態を表す表現がある。
You were drinking milk.
あなたはミルクを飲んでいた
↓
I saw you drinking milk.
私はあなたに見た ミルクを飲んでいるのを
→ 私はあなたがミルクを飲んでいるのを見た
このような文型となる動詞は、すでに登場した「知覚動詞」(176ページ参照)と呼ばれる seeやhearなどだが、この場合、導かれる原形動詞フレーズと、ing形動詞フレーズとでは、意味が異なることに注意してほしい。
I saw you drink milk.
私はあなたに見た ミルクを飲むのを
→ 私はあなたがミルクを飲むのを(一部始終)見た
原形動詞フレーズが「ひとまとまりの行為や状態」を表すということから「一部始終の行為や状態」を表し、一方ing形動詞フレーズではあくまでも「~しながらの状態」といった断片的な継続状態を表す。
I saw you drinking milk.
私はあなたに見た ミルクを飲んでいるのを
→ 私はあなたがミルクを飲むのを(一端を)見た
英語の発想としては、「私は見たんだ、あなたがミルクを飲んでいるのを」といった感じになる。
Mom: Kathy, was Bill drinking milk?
キャシー、ビルはミルクを飲んでいたの?
Kathy: Yes. I saw him drinking milk.
ええ、私、彼がミルクを飲んでるのを見かけたよ
【イメトレ No.55】
ing形動詞フレーズを導くファンクションフレーズ (3)
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【イメトレ No.55】ing形動詞フレーズを導くファンクションフレーズ (3) 音声
(1) I saw a dog crossing the street.
A dog was crossing the street.
私は、犬が道路を渡っているのを見かけた
(2) I saw John talking to his teacher.
私は、ジョンが(担任の)先生と話しているのを見かけた
John was talking to his teacher.
(3) I saw Tom walking with his girlfriend.
Tom was walking with his girlfriend
私は、トムがガールフレンドと歩いているのを見かけた
(4) 鳥が木々の間でさえずっているのが聞こえる
(5) あなたは、妻が泣いているのを聞きましたか?
(6) 彼女は、私が歌っているのを聞いたのですか?
(7) 私たちは、彼らがとなりの部屋で話しているのを耳にしました
(8) 私たちは、子猫がボールで戯れているのを眺めていた
(9) 私は、うちの猫が日なたに寝そべっているのを見つけた
(10) 私は、彼女が片隅でしくしく泣いているのを見つけた
※ findもこの文型となる。
いずれの文例も、A dog is crossing the street. といった進行形の文が、その基本となっていることに注目してほしい。
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音声は,まずcrossing the street.と動詞フレーズを読み上げ,続いて完成文I saw a dog crossing the street.と続きます。
英語にはbe動詞系列と一般動詞系列の2つしかありません。
ing形動詞フレーズとは、以下のテーブルの(4)のです。
【be動詞フレーズ5段活用】 drink milk
=============================
(1) drink(s) milk 現在形動詞フレーズ
※現在形の肯定形だけで使われる。
(2) drank milk 過去形動詞フレーズ
※過去形の肯定形だけで使われる。
(3) drink milk 原形動詞フレーズ
※命令形,助動詞、to不定詞で使われる。 ※未来受身形
(4) drinking milk ing形動詞フレーズ
※進行形や動名詞になります ※現在[過去]受身進行形
(5) drunk milk ed形動詞フレーズ
※完了形で使われる。
=============================
VC感覚 進行形
Are you drinking milk?
あなた、牛乳を飲んでるの?
VO感覚 動名詞
Do you like drinking milk?
あなた、牛乳を飲むのが好きなの?
VOC感覚 知覚動詞の構文と言われているもの
Did you see the dog drinking milk?
あなた、犬が牛乳を飲んでるのを見たの?
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