エスティマ日和

『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』2章まで収録の、エッセイ集です。独立しました。

ナカビゾン

2006年09月05日 | CG
ああ。弱音もはいたとこで、少し気を取り直しまして・・・。

ナカビゾンって知ってますか?

漢字で「中美存」、だと思うんですけど。よくはわかりません。

これ。かの「ドクター中松」の発明品です。

どういう発明品かと申しますと、簡単に言えば、ジャケットに入ったまんまのレコードです。

で。このまんまじゃレコードかけられませんから、針のふれる部分を穴あけよう、ってことにいたしました。

レコードの針ってのは、ご承知の通り、外から中へとずれてまいります。

したがって、穴は縦長です。ん?横長?まぁ、どっちだっていいんですが。

すると形を想像していただけるかと思うのですが、なにかに似ています。

そうです。フロッピーディスクです。しかも昔の、5インチとか8インチとかの。

実は、これがドクター中松が「フロッピーの発明者だ!」と、豪語する根拠となっているわけですが、事実はこうだったわけです。

ナカビゾン。

しかも、このジャケットに入れたまんまレコードをかけよう、って発想は、ナカビゾンが最初ではなく、ナカビゾンは、元の発明の改良版、つまり一部分でしか特許とれてません。

だいぶ勘違いされているかたも多いのですが、フロッピーの発明者はIBMです。

IBMが、ナカビゾンの特許を買ったとか勝手に言ってますが、これもちょっとちがいまして、IBMがフロッピーの特許を申請した時には、すでにナカビゾンの特許期限は切れておりました。
が、特許については、慎重なアメリカ人。なんぼか中松さんに払ったのだそうで

これが

「私がフロッピーを発明した」

の根拠となっているわけです。

ナカビゾンそのものは、レコードをご存知の世代ではおわかりかと思いますが、商品化されませんでした。

今でも「ドクター中松はフロッピーの発明者」という勘違いをされているメディアまでありますが、現実はこんなもん。

すごいヤツです。ドクター中松。

めずらしくまともなお話でございました。


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3 コメント

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Unknown (sainei)
2006-09-06 16:52:40
そうだったのかぁ~

知らなかったです。

ある意味すごい人だったのですね

ドクター中松。

ランキングクリックしときまし~笑

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すごいっていうか (くろわっ)
2006-09-07 15:28:53
とんでもないって言うか・・・。

ネタのつきないかたです。あのかた。



今日、ぼくちゅうの5章を書き終えまして、あとアップのみです。

あー。燃え尽きました~。



長かったなー。ここの1年より長かったみたいに思えます。
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Unknown (Unknown)
2018-05-22 19:55:57
中松義郎がフロッピーディスクを発明したという話は間違いですが、ナカビゾンがジャケットに入ったままのレコードという話もまた間違いです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%AB%E3%83%93%E3%82%BE%E3%83%B3
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