我が子の幼稚園は、高校の付属だったので、学園祭がありました。
この日、幼稚園では、よその幼稚園同様、「バザー」があります。
バザーでは、各家庭では、不要品一品のほか「手作り品」をひとつ、提出しなくてはなりませんでした。
ある年のバザー。
なにも手作り品ができなかった家人。
前日夜中に画期的なものをあみ出しました。
それは
ランチョンマット。
そうです。お弁当にしく、あのランチョンマット。言ってみればただの四角い布。
それでも「布を切る」という作業があるから「手作り品にはちがいない」という、強引な理論でこれを通し、とうとうただの布をギザギザハサミで切っただけの「布」一枚を、なんと提出したのでした。
この勇気!この知恵!
あとはこれで「横着」さえなければ、きっと大成したに違いありません。
「提出はした!」
と、大いばりの家人。
で。「エプロン」や「靴袋」、はたまたすごいのになりますと「ワンピース」などなど、母の愛情と見栄がこもった手作り品がズラリと競う中、そこに並んで、ただの「1枚布」であるランチョンマットがちょこんと居座ったのでした。
これを見た他所のお母様方
「なにこれ~~~~!こんなのアリなわけ~~~~?」
「あたしの作ったスカートの苦労はなんなわけ?こんなの前みごろもヘッタクレもないでしょ~~~」
「どこのお母様かしら!」
白い目が一枚の布にさんさんと注がれます。
さすがに家人。
「ここにはいれないわ」
と、その場を離れておりましたが
真犯人のわからぬまま、ランチョンマットは、その日のバザーの話題を独占したのでした。
しかも売れた(笑)。
ワンピースは売れ残ったのに!
そして翌年のバザー。
この年も、家人は凝りもせず「ランチョンマット」。
柄変えただけ(大笑)。
で。持って行きましたところ
なんとこの年、「ランチョンマット」殺到!
も~~~あっちのお母様もこっちのお母様もランチョンマット。
そりゃそうです。
誰も「ワンピース」などという面倒なもんつくりません。
柄が違う布を切っただけの「手作り品」が大流行となったのでした。
前回は家人のものだけでしたので、売れましたが、さすがにこうなると売れ残ります。
さらに翌年のバザーのこと。
幼稚園からの案内に
「手作り品一品 ※ただしランチョンマットは手作り品に含みません」
新しい法律とは、こうやってできていくんですね。
この日、幼稚園では、よその幼稚園同様、「バザー」があります。
バザーでは、各家庭では、不要品一品のほか「手作り品」をひとつ、提出しなくてはなりませんでした。
ある年のバザー。
なにも手作り品ができなかった家人。
前日夜中に画期的なものをあみ出しました。
それは
ランチョンマット。
そうです。お弁当にしく、あのランチョンマット。言ってみればただの四角い布。
それでも「布を切る」という作業があるから「手作り品にはちがいない」という、強引な理論でこれを通し、とうとうただの布をギザギザハサミで切っただけの「布」一枚を、なんと提出したのでした。
この勇気!この知恵!
あとはこれで「横着」さえなければ、きっと大成したに違いありません。
「提出はした!」
と、大いばりの家人。
で。「エプロン」や「靴袋」、はたまたすごいのになりますと「ワンピース」などなど、母の愛情と見栄がこもった手作り品がズラリと競う中、そこに並んで、ただの「1枚布」であるランチョンマットがちょこんと居座ったのでした。
これを見た他所のお母様方
「なにこれ~~~~!こんなのアリなわけ~~~~?」
「あたしの作ったスカートの苦労はなんなわけ?こんなの前みごろもヘッタクレもないでしょ~~~」
「どこのお母様かしら!」
白い目が一枚の布にさんさんと注がれます。
さすがに家人。
「ここにはいれないわ」
と、その場を離れておりましたが
真犯人のわからぬまま、ランチョンマットは、その日のバザーの話題を独占したのでした。
しかも売れた(笑)。
ワンピースは売れ残ったのに!
そして翌年のバザー。
この年も、家人は凝りもせず「ランチョンマット」。
柄変えただけ(大笑)。
で。持って行きましたところ
なんとこの年、「ランチョンマット」殺到!
も~~~あっちのお母様もこっちのお母様もランチョンマット。
そりゃそうです。
誰も「ワンピース」などという面倒なもんつくりません。
柄が違う布を切っただけの「手作り品」が大流行となったのでした。
前回は家人のものだけでしたので、売れましたが、さすがにこうなると売れ残ります。
さらに翌年のバザーのこと。
幼稚園からの案内に
「手作り品一品 ※ただしランチョンマットは手作り品に含みません」
新しい法律とは、こうやってできていくんですね。