地球一周分の男の友情？

時刻は朝の八時半。

シュウカツセミナーに行くために身支度を整えていた。


プルルルル



俺の携帯が鳴る



番号通知不可



非通知ではなく、番号が表示されないのは珍しい。

もしかしたらリクルーターか？


そう思いながら電話をとった


『ＨＥＹ！ＴＡＫＡ？』

？？？


俺をＴＡＫＡと呼び捨てにする人は世界中でも限られる。

日本人なら、けんさんかてっぺいさんだけ

あとはアイハウスで一緒に暮らした留学生



常識のなさと声から判断して相手がアンドリューだと分かった。


おうアンドリュー、どうした？今どこにいるの？

今はアメリカだよ


どおりで通知不可なわけだ。ってか国際電話って電話代は折半じゃなかったっけか？

とか思いつつ、お互いの近況を報告しあった。

それにしてもアンドリューは空気読めないけど、行動力は尊敬する。

とりわけ用もないのに一年間会っていない外国人の友達に電話をする勇気。

俺にはないです。

どうして電話したの？と聞けば、

いや、ただＴＡＫＡ元気かなって思って。と


俺はあんたの恋人か！




しかし自分にはない価値観に出会えたとき、この上なく嬉しい。

彼の持つ天性の鈍感力
俺の敏感力を派生させて作っている鈍感力


もっと本家を見習わなきゃな…。


今月の通信費をみるのが恐い。