都心に近づくにつれて車の数も多くなってくる。
バイクの僕は車と車との隙間をほかのバイクの見よう見まねですり抜ける。
今でもすり抜けが、合法なのかすらわからない。
でも、新しい世界に入るときは、郷に入っては郷に従え。で、とにかくベテランそうなライダーのまねをする。
バイクの後ろをついていくのは楽だ。
先に道を作ってくれているからだ。
僕はその作られた道に沿って走るだけ。
でも、いつまでもそのバイクが僕の目的地まで付き添ってくれるわけではない。
バイクが別の道へ曲がってしまったら、僕はまた独り。
自分で道を作っていかなければならない。
バスの横を通る時だって、誰かが先に行ってくれたら僕も安心していける。
それが独りだと少し怖い。
でも、僕はそう思わないようにしている。
今は、そのスリルを楽しんでいる感じだ。
全身系を集中させ、バスのエンジン音、前、横、後ろの車、もちろん僕の彼女の状態もすべて一緒に把握しなくてはだめだ。
一瞬の判断が命に関わる。
そんな、境地に立たされたとき。
僕は最高に興奮する。
他の事は何も考えない。
考えられない。
だって、今からが無くなってしまえば、他の事なんて考えたってどうしようもないからだ。
今日も僕は、そんなスリルを求めてバイクに乗る。
ただ、僕は喜んで危険に飛び込んでいるのではない。
好きな彼女に乗っていたら、必然的にそういう状況に遭遇する。
その状況を乗り切るために仕方なく対応しているだけだ。
誰だってそうさ。
進んで、窮地に追いやられようとはしない。
でも、もしそんな状況になったとき、自分の冷静な判断で乗り越えられたら、
とても、気持ちがいいだろ?
僕もそんな気分。
ようやく学校へ着いた。
バイクはたくさん並んでいるけど、僕のバイクは一番可愛いく見える。
最新型でもない。新車でもない。むしろ、20年前に出た、今は絶版のバイク。
さびもところどころにある。クラシックでちょっと田舎くさいところもある。
でも、そんな飾らない君だから好きなんだ。
バイクの僕は車と車との隙間をほかのバイクの見よう見まねですり抜ける。
今でもすり抜けが、合法なのかすらわからない。
でも、新しい世界に入るときは、郷に入っては郷に従え。で、とにかくベテランそうなライダーのまねをする。
バイクの後ろをついていくのは楽だ。
先に道を作ってくれているからだ。
僕はその作られた道に沿って走るだけ。
でも、いつまでもそのバイクが僕の目的地まで付き添ってくれるわけではない。
バイクが別の道へ曲がってしまったら、僕はまた独り。
自分で道を作っていかなければならない。
バスの横を通る時だって、誰かが先に行ってくれたら僕も安心していける。
それが独りだと少し怖い。
でも、僕はそう思わないようにしている。
今は、そのスリルを楽しんでいる感じだ。
全身系を集中させ、バスのエンジン音、前、横、後ろの車、もちろん僕の彼女の状態もすべて一緒に把握しなくてはだめだ。
一瞬の判断が命に関わる。
そんな、境地に立たされたとき。
僕は最高に興奮する。
他の事は何も考えない。
考えられない。
だって、今からが無くなってしまえば、他の事なんて考えたってどうしようもないからだ。
今日も僕は、そんなスリルを求めてバイクに乗る。
ただ、僕は喜んで危険に飛び込んでいるのではない。
好きな彼女に乗っていたら、必然的にそういう状況に遭遇する。
その状況を乗り切るために仕方なく対応しているだけだ。
誰だってそうさ。
進んで、窮地に追いやられようとはしない。
でも、もしそんな状況になったとき、自分の冷静な判断で乗り越えられたら、
とても、気持ちがいいだろ?
僕もそんな気分。
ようやく学校へ着いた。
バイクはたくさん並んでいるけど、僕のバイクは一番可愛いく見える。
最新型でもない。新車でもない。むしろ、20年前に出た、今は絶版のバイク。
さびもところどころにある。クラシックでちょっと田舎くさいところもある。
でも、そんな飾らない君だから好きなんだ。