あしいろ

今朝、重い荷物と重い頭で朦朧としながら改札を出ようとすると、強烈な臭いの奇襲攻撃にあった。
途端に呼吸が苦しくなる。

もやは、これは犯罪ではないか。
以前、とんでもない逆切れ男に「俺を殺す気か！」と言われたことを思い出した。
私も是非使ってみたい。
私を殺す気か！

犯人は、捜さずとも既に判明している。
呼吸を止めている私の横を何食わぬ顔で（実際は見てはいないが）追い越していく若者らしき男性。
そう、Ｔシャツを着たそこのあなた、あ・な・た、よ！
なんと、その背中には禍々しい「ＤＥＶＩＬ」の文字が。
あぁ、恐ろしいっ。

自ら名乗りをあげ、悪臭を放つとは！
許すまじき悪行。
神にかわって成敗してくれよう！

と、空疎な脚色にありったけの力を注いでみた。
どこにそんな力が残っていたのか…
すると、地につかんばかりのへなちょこだった体が、ぷはーっと息を吹き返したのでございます。
ぷはーっと、ね。

よって、本日よりこの不毛な遊びを密かに「あしいろ」と呼ぶことに決めた。
恐るべし、「あしいろ」の威力。

反省

昨夜だったか、その前夜だったか（相変わらず、あいまいな記憶を抱えて生きている）
半熟の目玉焼きの黄身のような、ぽってりと浮かぶ月を見た。
艶かしいと感じながら、どうして、食べ物を連想してしまうのだろうかと思った。


本日のデザートは「栗原さんちのおすそわけ」
塩ミルクキャラメルプリン、本格エスプレッソソース。
普段、そういうソースの類はかけないけれど、気まぐれにかけてみた。

にょがい。
「にょがい」を試しに変換してみたら「女外」と出た。
どういう意味だ？

話を元に戻そう。
「にょがい」とは「にがい」の変化形だ。
いや、イコールといってもいい。

なにゆえ、普通に素直に「にがい」と書けないのか…
神様、どうかこんな不憫なわたくしをお許し下さいませ。

カスピ海ヨーグルト

子孫を繁栄させるように、もう何年もカスピ海ヨーグルトを作り続けている。
一昨日の夜、『どれどれ？できたかしら？』と覗き込んでみると、なんだか様子が変。
あわあわしている。
それにまだ固まっていないようだ。
自分で作った訳ではないので、なぜ、このような状況になっているのか、よくわからない。
もしかして、まだ、時間が足りないのか？
しかし、結果を出すのは諦め、新に作り直すことにした。

翌朝、作り直した方はちゃんと出来上がっていたが、失敗作の方は見事に分離していた。
うんまー、こんなにきれいに分離してくれるなんて…パチパチ。

もしかして、この上に浮かんだ白い物体は、カッテージチーズだったりして？
と未練がましく、匂いをかいでみたり、スプーンで掬ってみたりした。
カッテージチーズと信じれば、信じられなくもない。
特に異臭もしないし、食べられる？

だが、身を切る思いできっぱり捨てることにした。

先日の健康相談では、保健師の方とカスピ海ヨーグルトで少なからず盛り上がったというのに
このような失態は、誠に遺憾である。

そして、この、出来あがったヨーグルトを少量とって新に作るというやり方は、何回も続けると菌が弱るらしい。
何回どころか何年も続けている。
もしかして、本来の姿はきれいさっぱり流されてしまっているのだろうか…
いや、そんなことはあるまい。

しかしながら、なんとか菌とやらは、ちゃんと腸まで届いてくれているのだろうか？