後悔

母が毎日着ているダウンのベストを洗ってくれと言ってきた。
その時、私はパソコンに向かっていた。
きりがついたら洗おうと思い、返事だけして、そのまますぐには動かずにいた。
すると、母はその数分が待てなかったらしい。
小さなダウンベスト１枚だけを洗濯機に入れ、スイッチを押していた。
まったくー。
仕方ないから、立っていく。
洗濯機の中からベストを取り出し、手で洗うからと母に言う。

しかし、どうして、待てないのか。
人の都合も多少は考えてほしい。
５分や１０分くらい遅くても、乾く時間にそれほど差はあるまい。
そう諭しても聞く耳を持たない。
最後は、私はもう長くないから、もういいから、聞きたくないからと言い出す。
いつもこのパターンでお互い嫌な思いをする。
思うようにならないことが我慢できないのは、いかがなものか。。。
そう思ってしまう私の心が狭いのか。。。

いつか私はこのやり取りを後悔するもかもしれない。
どうして、最優先でやらなかったのかと。

それなのに、つい言ってしまうのだ。
あーやだやだ。

春の香り

　　　　　すれちがふ風に紛れし沈丁花

雨上がり

　　　　　林立の土筆朝陽をあつめをり