「卒業ライブ」と銘打ったものを最後に実施したのは、いったいいつのことでしょう?
他校に比して中杉音楽部が特徴的なのは、「高校時代のバンドが引退後にも続くことがほとんどない」ということです。
顧問が折に触れて「惰性で音楽を続けるな」と言いますし、それ以上に、部員一人ひとりがチャレンジ精神旺盛で大学入学後には音楽とは別のフィールドを見出すから――というのがその理由だと思います。加えて、活動を続けるにつれてバンド内の人間関係が難しくなり、「引退で一区切りついたからには、もうこの人と一緒にやるのは遠慮願いたい」という心情が生まれる、ということもあるでしょう。
今春卒業したのは58期生。58期はコロナ禍の「ステイホーム」期間真っ只中に入学し、ようやく仮入部のようなことができたのが夏休みに入ったあたりでした。失われた時間を取り戻すためにはいがみ合っている時間も惜しい――ということだったのでしょうか。3年生がこの時期に再び楽器を手にしてスタジオに集まった、というのはそんな「コロナ禍に活動をした58期ならでは」なのかもしれません。
3年生の都合を優先した結果、顧問の都合が合わず、顧問不在での開催となりました。保護者の方も多数(?)ご来場くださったと聞きます。最後の最後までろくにご挨拶も出来ずに本当に失礼いたしました。これまで、お子様たちを物理的にも精神的にも振り回し、ご迷惑をおかけしました。こんな場でお伝えしても伝わらないとは思いますが、この場をお借りして御礼とお詫びを申し上げます。
* * * *
本番を数日後に控えたある日、3年生に向かって「実はその日、どうしても顔を出せないんだよ」と伝えたら、3年生の一人が「そりゃのびのび出来ていいや」と憎まれ口を叩いてきました。当部顧問、国語科の性で(ということにしてください)どうしても批評家精神が首をもたげ、演奏を見ては「良いの・悪いの」を言ってしまいます。そのせいでのびのびやれてなかったのだとしたら、申し訳なかったなあと思います。(まあ、たまの本番を除いてはたいして練習にも顔を出さず、したがって「良いの・悪いの」言うこともそんなに無いので、勘弁してもらいましょう。)
改めて、58期の皆さん、卒業おめでとうございます。卒業にあたって、皆さんにお伝えしたいことは、このときの記事(の後半部分)と何一つ変わっておりません。
では、お元気で〜!!
==============================
日程:2023年3月18日(土)
企画:卒業ライブ
場所:中大杉並高校 視聴覚室
見学:部員・保護者
出演:2年生バンド、3年生バンド、企画バンド
=============================