中大杉並高校 音楽部

中央大学杉並高校の部活動のひとつ〈音楽部〉のブログです。

活動内容やスケジュール、受賞実績などをご紹介します。

2017年 緑苑祭たくさんのご来場ありがとうございました 9/16&17

2017-09-20 02:48:23 | 活動レポート




台風の影響が心配される中、2017年の緑苑祭がほぼ予定通り行われました。

今年もたくさんのご来場、本当にありがとうございました。









――人気投票1位獲得に寄せて――

以下、twitterにも書いたのですが――今年から来場者人気投票の集計方法が変わり、一般部門の得票の比重が増えたことで、悲願の部活部門1位を獲得することができました!

これは、ひとえに、これまで大会や合同ライブで切磋琢磨してきた、他校の軽音楽部員さんが駆けつけてくれたおかげです。学校の垣根を越えて他校の軽音楽部の仲間を得て、相互に文化祭を訪問するのが当たり前になっているのは、本当に素晴らしいことですよね。私自身も、顔を出してくれた子たちが、どこの学校のどこのバンドの(場合によっては何という名前の)子か、分かるんですけど、このことを他の部活の顧問をしている先生にお話しすると、一様に驚かれます。

ただ、人気投票の話に戻すと、今年の一位はあくまで「数字のマジック」でしかありません。

今後一層、
・他校との関係を築き
・中杉音楽部の音楽とライブとイベントそのものの価値を高め
・中杉音楽部未体験の人にまで口コミで魅力が伝わるような
そんな活動をしていきたいものです。

また、数年来続けて来た「駅前ビラ配り」をはじめとした各種営業や、PVの再生数を増やすためのマーケティング施策にも、もっともっと力を入れていきたいですね。目先の順位よりも、本質を追求していきましょう!


(しかし、その一方で、緑苑祭当日までに無理をし過ぎない方策も考えないと!今年は特に無理が祟って体調を崩す人が相次いでしまいました。さすがにちょっと顧問の管理責任を問われるレベルかと…。)











――引退に寄せて――

緑苑祭2日目、体育館のステージを終え後夜祭準備を待つ時間、恒例の引退式が行われました。その席での、ある3年生のコメント。

「部活のある高校生活がこれほどまでに濃密だなんて!」

ですよね。入部からあっという間にこの日に至るまで、濃密だったに違いありません。そして、大学進学後、大学のキャンパスでバンドサークルに入ったところで、音楽部での2年半の濃密さと充実は 絶 対 に 得られません。演奏技術は向上するかもしれない。でも、それは惰性の延長上にあるものです。とあるOB1年生がボヤいてましたよ。「大学生って、何すればいいんですか?」

同じく引退式での元部長のコメント
「この、“努力ができる環境”があることは、当たり前のことじゃないから!」

彼女は1個上の学年(=大学1年生)と、今もバンドを続けているからこそ分かるんでしょうね。これまでの部活でしてきた「努力」が、自分の意志のみから生まれたわけではない、ということを。

・コンテストがあったから、努力した
・ライバルがいたから、努力した
・常に目の前に「本番」が控えていたから、努力した
・すぐそこに2音があったから、努力した
・簡単に解散させてもらえないし、クビにもできない環境だから、努力した
・伝統と実績を絶やすわけにはいかないから、努力した

…なんで頑張ってきたのか。それは、こうしたたくさんの「外側の」要因があったからに他なりません。この外側の要因に、一人一人の意志が加わって、はじめてこの2年半の努力があったわけです。

それが見えている部長は、やっぱり部長の器ですよね。そして、それが見えているからこそ、「努力さえしない人」が許せない。「こんなに努力しやすい環境なのに、努力しない人って何なの!!」

さて、引退後は、これらの「外側の要因=努力する理由」がほとんど無くなります。残るのはせいぜい「音楽が好きだから、努力した」ということくらいです。しかし、「好きだから努力できる」人間は、実は一握りです。各自が考えてみてください。上記の「外側の要因」がなくなって、「好き」だけで、この2年半と同じテンションで音楽がやれるかどうか。もしくは、上記に代わる「○○だから、努力した」の「○○」を自分の力で設定できるかどうか。

「特にやりたいこともないから、とりあえずバンドサークルに入っておくか。」という発想は、危険です。それは、惰性と虚無感をもたらすかもしれません。

かつて、歌人にして劇作家の寺山修司は「書を捨てよ町へ出よう」と呼びかけましたが、これになぞらえて言うなら、「音楽を捨てよ多摩を出よう」。たくさんの人が「音楽をやめないで!」って言いますし、私だって「一生音楽をやめろ」なんて言うつもりはありません。音楽はいつでもそこらへんにありますから。あれほどまでに情熱を注いだ音楽を捨てることには、後ろめたさがあると思います。でも、それらの情熱の理由が「音楽の外側」にあったのだとしたら、いったんやめたっていいんです。(それに音楽をやめたって、OBOGヅラして発表会とか合宿に来ていいんですよ。技術は向上していないかもしれませんが、現役生よりは一通りの困難を乗り越えて来た「経験」は語れますから。演奏技術については、黙ってなさい 笑)

ちなみに「多摩を出よう」は、今年緑苑祭に遊びに来ていた、「レジェンド」(笑)Oh!!Daddy!!!!!のメンバーの言です。いま社会人として、前線で充実したお仕事がやれている彼らが口を揃えて言っていました。「多摩キャンパスの中で自己完結していたら、頭打ちだ」と。「バンドをやるにしても、せめてインカレ(大学の垣根を越えた団体)でやれ」と。彼らが言うには「多摩にこもっていると、都心の大学生がどんなことをしているのか見えなくなる」んだそうです。世の中には、これまでの2年半と同じくらい濃密に情熱を注げるだけの何かがあるはずです。視野を広くもって、面白いものを見つけに行きましょう。彼ら自身、大学入学当時は、「自分から音楽を取ったら何も残らない」と思っていたクチです。でも大丈夫、あなたたちを形作るものは音楽以外にもたくさんあるんですから。

今までと同じように、皆さんがこれから先も、それぞれのステージでキラキラ輝いていられますように!!












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