
最近、昭和13年の「横浜市電話番号簿」を総めくりしている。全件調べるといっても、たいした分量ではない。電話を持っている人の数は膨大じゃなかったからね。 個人の場合、たいていは電話番号の他に住所、氏名だけなのだが、たまに備考欄に「会社員」とか「銀行員」などと書かれている人がいる。この人たちは余程の幹部なのか、それとも希望して掲載してもらっているのだろうか。 それと、男性ばかりの個人名が並ぶ中に、わずかだが女性の名前も登場する。そういう人は備考欄を見ると大抵、「待合」とか「芸妓置屋」などと書かれている。花街の女将さんたちだ。 その人たちの住所は同じ番地とか近い番地が多い。これで、ある町が花街だったということが分かるのだ。 会社関係も面白い。本社、支店などの住所が掲載されているのは当然だが、中には社長の自宅や別荘と思われる住宅まで載っていたりする。ただの電話番号簿であるが、じっくり眺めていくと、おもしろい発見がある。 冒頭の画像は「横濱市電話番号簿」の中で見つけた「聘珍樓」の広告である。 ![]() |
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