中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

中華街不動産情報(2) 邨昌ビル別館新築!

2007年07月28日 | 中華街いろいろ
 
 市場通り地久門そばに、中華街、元町専門の不動産屋さんがあります。
 ここの掲示板を見ていると、この一帯でどこが売りに出ているのか、あるいはどこに新築ビルができるのかと、そいうった町の情報を知ることができるので、中華街探偵団はしばしばココをチェックしています。

 この掲示は昨日見つけたもの。そこにはこんなことが書いてあります。

 中区山下町146-2、新築店舗一括貸、保証料660万円、賃料55万円。
 邨昌ビル別館、平成19年12月中旬完成、飲食店最適。



 「邨昌本館」は香港路と中山路をつなぐ極細の路地にありますが、山下町146-2という番地は、その邨昌本館の裏手にあたります。
 ここに新しく邨昌ビル別館ができるので、それに先行して賃貸募集をしているわけです。
 ということは、「邨昌別館」というお店ができるのではなく、「邨昌ビル別館」という建物に、どこか違う店が入ってくるのでしょう。
 【参考】わたくしが若い頃よく食べていた邨昌飯・邨昌麺についてはコチラをご覧ください。

 この極細路地は「順海閣新館」「新錦江」「吉香」に挟まれた路地で、いまでこそ透水舗装されてアジアン雑貨の「PUSH PULL」とかワンタンの「瑞雲」とかができていますが、数年前までは雨が降ると水溜りのできやすい汚い道でした。


 また話がそれて昔話になって恐縮ですが、そんな路地に「食堂・真澄」と「やきとり・一平」があったのを思い出します。
 真澄も一平も、仕事を終えた中国人オーナーやコックさんがよく集まっていました。
とくに一平には中華街の重鎮が来ていたように記憶しています。
 
 右の写真は1992年、約15年前の路地風景です。
 この頑固そうな店構えを見ても分かるとおり、女将さんは強烈な個性の持ち主でした。
 他にお客さんがいないときなんか、中華街や華僑のことなど、いろいろ話を聞かされたっけ。
 迫力があって、怖かったですねえ。

 カウンターの奥は和室で、そこが住居になっていたのだと思います。おそらく“職住一緒くた”だったのでしょうね。
 メニューは焼鳥が中心でしたが、それ以外にも中華風の肴がありました。
 その辺はやはり、中華街の中の焼き鳥屋を意識していたのかもしれません。

 写真は改修前の店ですが、ある時これではいけないと思ったのかどうかは分かりませんが、少しきれいにしました。
 その際、お品書きも一新したのですが、それを書いたのがわたくしの知人でした。
 この方は、桜木町デパートの流れをくむ某酒場で知り合った芸術家で、看板を書く仕事をされていました。


 これが新しくなったお店の看板です。お品書きもこのような文字で書かれていました。


 それから、どれだけ月日がたった頃でしょうか、玄関にこんな閉店のお知らせが出ました。
 路地裏で細々とやっていた焼き鳥屋が、この日消えたのです。
 その後、中華街に残っていた2軒ほどの焼き鳥屋も廃業し、いま中華街で焼鳥を食べるっていったら、どこがあるでしょうか。
 
 現在、この「一平」跡にはアジアン雑貨の「PUSH PULL」があります。

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2 コメント

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真澄 (本須)
2012-05-01 20:30:40
私はこの「真澄」は知らないのですが、
6月には関係者と思われる方のお店が
中華街にオープンするようですよ。

このGWに上海路あたりをちまきでも食べながらぶらつくと、
何か手がかりが得られるかもしれません。
返信する
Unknown (管理人)
2012-05-03 14:59:45
>本須さん
情報をありがとうございます。
「真澄」が復活すればもっといいのですが…
返信する

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