エッセイ -日々雑感-

つれづれなるままにひくらしこころにうつりゆくよしなしことをそこはかとなくかきつくればあやしゅうこそものぐるほしけれ

“風” 追悼・はしだのりひこ

2017年12月03日 | 雑感

        

                                                                                                                     2017年12月3日

“はしだのりひこ”さん、が12月2日に亡くなった。

 彼らの “帰ってきたよっぱらい” は、わたしの侘びしい学生時代の感覚そのものに重なる。

 あの頃私は鬱々した大学生活を送り、友人Sとつるんで、学生相手の小さな飲み屋に入り浸っていた。

 “帰ってきたよっぱらい”、はそのころ街中に氾濫していた。

                             

 

ところで、

 “風” は、作詞:北山修、作曲:はしだのりひこの作品だ。

 

   ひとはだれも ただひとり たびにでて

   ひとはだれもふるさとを ふりかえる

   ちょっぴりさびしくて ふりかえっても

   そこにはただ かぜがふいているだけ

   ひとはだれも じんせいにつまづいて

   ひとはだれも ゆめやぶれふりかえる

     ・・・・・・・・・・・・・・


私の好きな歌だ。曲もいいが “詩” もいい。

いまでもなにかのときに、この歌がふいと口をついて出てくる。

 

有名人を見ることは京都では少ない。わたしは彼と一度京阪電車の乗降ですれちがったことがある。

その頃わたしはまだ若く、彼は私より年下だから30代だったろう。

Gパンをはいて風のようにわたしの横をすーっと通って行った。

端田さん、ご冥福をお祈りいたします。

 

私と家内と娘3人で今日、東福寺塔頭の光明院の墓地にお参りした。

家内の父の祥月命日は12月2日、昨日だが都合で行けなかった。

30年ほど前に亡くなった義父を思い、手を合わせた。