2016年9月30日
宝が池を家内と散歩した。
最後私は速歩になったので中間点の池の正面に家内より先に着いた。
遅れて到着した家内が云った。
「おしどりは悲しからずや、空の青、池の緑に混じりてただよう」
「なんのこと?」と聞くと、
「おしどりが数羽見事な三角の波線をたてて鯉の横をスーと通っていったのよ。だから一首」
家内が手にしているのは数日前にもらった敬老乗車証だ。
昔、空にも海にも染まず漂う白鳥にあこがれた彼女は、数日前に70歳になった。
”白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ”
わたしも実篤より盗作
老おしどりの仲良き事は美しき哉