中国の元地下工作員「香港警察はすでに中共の手中にある」
https://youtu.be/iaz2MTeAKik
香港の逃亡犯条例改正反対運動が国際社会から注視される中、カナダ在住の香港前中国共産党地下党員が、香港警察内部にはすでにいくつかの党組織が形成され、メンバーの多くが警察幹部の地位にあり、香港警察の権力はすでに中国共産党地下党の手中にあるとの論評を発表しました。
香港の逃亡犯条例改正反対運動、「反送中」運動が始まってから3か月余り、数百万人もの香港市民がデモに参加しました。
この間に多くの地区で警察との大規模な衝突が起こり、警察は催涙弾などを使用して武力をもって民衆を鎮圧する一方で、民衆は雨傘を広げて防衛しています。
現在のこの状況は、香港政府がなすべきことを行わず、民衆の要求に応じず、香港市民による平和的なデモを暴徒とみなしたことに端を発しています。
8月5日、反送中運動中に多くの場所で「三つのストライキ(工場のストライキ、授業のボイコット、商店のストライキ)」、つまり「ゼネスト」運動が起こりましたが、香港島の北角(ノースポイント)では「福建帮」メンバーが棒でデモ隊を攻撃したところ、逆にデモ隊から包囲されました。
その時のやりとりを録音した音声ファイルがインターネットに公開され、会話の内容から、中国当局が福建帮と広東省汕尾(さんび)の人間を香港に送りこんでデモ隊を攻撃させたことが分かりました。
彼らには一日1200元(約18,000円)、リーダーには一日8000元(約121,000円)が支払われていました。
中国官製メディアの環球時報は、バックには国の後押しがあり、14億の民衆が支持していると報じています。
香港市民 劉さん
「香港人の心中は悲しみに暮れている。香港政府はもちろん、今は中央政府、中国のいずれも黒社会を利用して香港市民を抑圧しているからだ。我々は今、巨大な邪悪勢力と対峙しており、絶えず抑圧されている。この政府は香港人の生死など顧みない」
香港市民は、暴動をおこし、香港の混乱を意図しているのは一体誰なのかと疑っています。
カナダ在住のフリーランスライターで79歳の梁慕嫺(りょう・ぼかん)さんは、かつて中国共産党の地下党員でしたが、1974年の林彪事件の後にカナダへの移住を決意し、共産党から脱退しました。
梁慕嫺さんはこのほど発表した論評で、香港警察内部にはすでにいくつかの党組織が形成されており、その多くが幹部に属し、香港警察の権力はとっくに中国共産党の地下党に奪われていると指摘しています。
梁慕嫺さんは、香港工作委員会書記の王志民(おう・しみん)は上層部からの支持を得て、共産党の従来の民衆鎮圧方式を踏襲して香港問題の解決に臨んでいると指摘しています。暴行や手あたり次第の逮捕、厳格な処罰や抗議者への攻撃はすべて共産党の信条だと語っています。
カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「梁慕嫺さんは、自分自身の経験を例に挙げて説明することで、共産党が長い時間をかけて香港に浸透してきたことを暴露しているが、こうした説明は必要だ。今も多くの人がこうした事情を理解していないからだ。香港が今直面しているのは、林鄭月娥行政長官のように現地にいる、共産党から派遣された官僚だけではない。
直接対峙しているのは中国共産党の暴政だ。見ての通り、中共は今、香港に対し様々な手段を使っている」
8月6日夜、香港浸会大学の学生会長、方仲賢(ほう・ちゅうけん)さんは深水埗(サムソイボウ)で天体観測用レーザーポインター10本を購入したところ、非番の警官に「攻撃的な武器の所持」を理由に逮捕されました。
あるネットユーザーは、香港警察が説明した理由は矛盾だらけだと指摘しています。
まず、警官は5人の「帰宅途中の警官」がなぜそろって私服で学生リーダーを追っていたのか説明していない点です。
二つ目は、警察側はレーザーポインターを攻撃的な武器だとみなしたが、専門家ではないとしてそのテストを行っていないと言った点。
三つ目は警察側はレーザーポインターで実際に紙を燃やしてみせたが、これはどのレーザーポインターでも可能な点、
そして四つ目は、どのレーザーポインターも販売にあたり「攻撃的な武器」といった警告がなされていない点です。
香港の12の大学の学生会は共同声明を発表して香港警察による罪状のねつ造、職権の乱用を強烈に非難し、方仲賢さんの即時解放を要求しました。
声明ではさらに、香港政府が教育界を抑圧し、白色テロの拡散を意図しているとも非難しました。方仲賢さんはその後、釈放されました。
香港市民 劉さん
「中共は雨傘運動のときも、同じことをやった。今、香港人の中に誰一人として安全なものはいない。彼ら(警察)が『お前は罪を犯した』と言えば罪に問われるし、何かしゃべろうものなら、警察から殴られるだろう」
ニューヨークタイムズ中国語サイトは、中国政府は大っぴらに二重の基準を断固として実施していると指摘しています。
二重の基準とは、警察の暴力的法執行行為を基本的に支持する。必要があれば犯罪を組織してサポートすること。そして同時に、抗議者が平和的に抗議活動を行っていたとしても、彼らを悪質な方法で糾弾することを指しています。
最近のいくつかのデモにおいて、香港警察、香港政府、警察と現地の犯罪組織との間の邪悪な関係や、協力関係を見出すことはそう難しいことではありません。
カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「中国共産党は長い時間をかけて香港に浸透していった。香港が中国に返還される遥か前からだ。香港に対する共産党の浸透と掌握が既に、彼らが安心できる程度まで達したと判断したため、より強硬な手段を使っている」
カナダ在住の中国人作家、盛雪(せいせつ)氏は、共産党がさらに強硬な手段に出て香港市民のデモを鎮圧した場合、「東方の真珠」とたたえられた香港という自由な港は、死んだ港に変り果てると考えています。
また香港が今、どのように変貌しようとも、共産党はすでに負けているとも考えています。
https://youtu.be/iaz2MTeAKik
香港の逃亡犯条例改正反対運動が国際社会から注視される中、カナダ在住の香港前中国共産党地下党員が、香港警察内部にはすでにいくつかの党組織が形成され、メンバーの多くが警察幹部の地位にあり、香港警察の権力はすでに中国共産党地下党の手中にあるとの論評を発表しました。
香港の逃亡犯条例改正反対運動、「反送中」運動が始まってから3か月余り、数百万人もの香港市民がデモに参加しました。
この間に多くの地区で警察との大規模な衝突が起こり、警察は催涙弾などを使用して武力をもって民衆を鎮圧する一方で、民衆は雨傘を広げて防衛しています。
現在のこの状況は、香港政府がなすべきことを行わず、民衆の要求に応じず、香港市民による平和的なデモを暴徒とみなしたことに端を発しています。
8月5日、反送中運動中に多くの場所で「三つのストライキ(工場のストライキ、授業のボイコット、商店のストライキ)」、つまり「ゼネスト」運動が起こりましたが、香港島の北角(ノースポイント)では「福建帮」メンバーが棒でデモ隊を攻撃したところ、逆にデモ隊から包囲されました。
その時のやりとりを録音した音声ファイルがインターネットに公開され、会話の内容から、中国当局が福建帮と広東省汕尾(さんび)の人間を香港に送りこんでデモ隊を攻撃させたことが分かりました。
彼らには一日1200元(約18,000円)、リーダーには一日8000元(約121,000円)が支払われていました。
中国官製メディアの環球時報は、バックには国の後押しがあり、14億の民衆が支持していると報じています。
香港市民 劉さん
「香港人の心中は悲しみに暮れている。香港政府はもちろん、今は中央政府、中国のいずれも黒社会を利用して香港市民を抑圧しているからだ。我々は今、巨大な邪悪勢力と対峙しており、絶えず抑圧されている。この政府は香港人の生死など顧みない」
香港市民は、暴動をおこし、香港の混乱を意図しているのは一体誰なのかと疑っています。
カナダ在住のフリーランスライターで79歳の梁慕嫺(りょう・ぼかん)さんは、かつて中国共産党の地下党員でしたが、1974年の林彪事件の後にカナダへの移住を決意し、共産党から脱退しました。
梁慕嫺さんはこのほど発表した論評で、香港警察内部にはすでにいくつかの党組織が形成されており、その多くが幹部に属し、香港警察の権力はとっくに中国共産党の地下党に奪われていると指摘しています。
梁慕嫺さんは、香港工作委員会書記の王志民(おう・しみん)は上層部からの支持を得て、共産党の従来の民衆鎮圧方式を踏襲して香港問題の解決に臨んでいると指摘しています。暴行や手あたり次第の逮捕、厳格な処罰や抗議者への攻撃はすべて共産党の信条だと語っています。
カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「梁慕嫺さんは、自分自身の経験を例に挙げて説明することで、共産党が長い時間をかけて香港に浸透してきたことを暴露しているが、こうした説明は必要だ。今も多くの人がこうした事情を理解していないからだ。香港が今直面しているのは、林鄭月娥行政長官のように現地にいる、共産党から派遣された官僚だけではない。
直接対峙しているのは中国共産党の暴政だ。見ての通り、中共は今、香港に対し様々な手段を使っている」
8月6日夜、香港浸会大学の学生会長、方仲賢(ほう・ちゅうけん)さんは深水埗(サムソイボウ)で天体観測用レーザーポインター10本を購入したところ、非番の警官に「攻撃的な武器の所持」を理由に逮捕されました。
あるネットユーザーは、香港警察が説明した理由は矛盾だらけだと指摘しています。
まず、警官は5人の「帰宅途中の警官」がなぜそろって私服で学生リーダーを追っていたのか説明していない点です。
二つ目は、警察側はレーザーポインターを攻撃的な武器だとみなしたが、専門家ではないとしてそのテストを行っていないと言った点。
三つ目は警察側はレーザーポインターで実際に紙を燃やしてみせたが、これはどのレーザーポインターでも可能な点、
そして四つ目は、どのレーザーポインターも販売にあたり「攻撃的な武器」といった警告がなされていない点です。
香港の12の大学の学生会は共同声明を発表して香港警察による罪状のねつ造、職権の乱用を強烈に非難し、方仲賢さんの即時解放を要求しました。
声明ではさらに、香港政府が教育界を抑圧し、白色テロの拡散を意図しているとも非難しました。方仲賢さんはその後、釈放されました。
香港市民 劉さん
「中共は雨傘運動のときも、同じことをやった。今、香港人の中に誰一人として安全なものはいない。彼ら(警察)が『お前は罪を犯した』と言えば罪に問われるし、何かしゃべろうものなら、警察から殴られるだろう」
ニューヨークタイムズ中国語サイトは、中国政府は大っぴらに二重の基準を断固として実施していると指摘しています。
二重の基準とは、警察の暴力的法執行行為を基本的に支持する。必要があれば犯罪を組織してサポートすること。そして同時に、抗議者が平和的に抗議活動を行っていたとしても、彼らを悪質な方法で糾弾することを指しています。
最近のいくつかのデモにおいて、香港警察、香港政府、警察と現地の犯罪組織との間の邪悪な関係や、協力関係を見出すことはそう難しいことではありません。
カナダ在住の中国人作家 盛雪氏
「中国共産党は長い時間をかけて香港に浸透していった。香港が中国に返還される遥か前からだ。香港に対する共産党の浸透と掌握が既に、彼らが安心できる程度まで達したと判断したため、より強硬な手段を使っている」
カナダ在住の中国人作家、盛雪(せいせつ)氏は、共産党がさらに強硬な手段に出て香港市民のデモを鎮圧した場合、「東方の真珠」とたたえられた香港という自由な港は、死んだ港に変り果てると考えています。
また香港が今、どのように変貌しようとも、共産党はすでに負けているとも考えています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます