同床異夢で狐と狸の化かしあい露朝首脳会談への宮家邦夫氏の視点
飯田浩司OK! CozyUp! 平成31年4月26日放送分より
https://youtu.be/JjGhSKTacpw
１１：１５位～
飯田）露朝首脳会談。核問題で連携強化。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮金正恩労働党委員長は、ロシアの極東ウラジオストクで始めての会談を行いました。2月の米朝首脳会談の決裂を踏まえ、核問題や調整半島問題を巡る連携強化で一致したという事です。
そして北朝鮮の朝鮮中央テレビは26日、金正恩労働党委員長がロシアのプーチン大統領との首脳会談で、朝鮮半島の平和と安全はアメリカの今後の態度によって左右されると述べたと報じたという事です。
何じゃそりゃ。要するに、
アメリカさん、こっち向いてって事なんですよね。
あぁ、もう、見え隠れするんですね。
分かり易い人達だなぁ～と思うんですが、要するにロシアの思惑と北朝鮮の思惑からすると、お互い会うべくして会った訳ですよね。じゃぁ、成果はあったんかいと言われたら、私はそんなに無いし、お互い期待してないと。
只、会う事自体に意味がある。先ずロシアからいけばね、そらもう、ズッとクリミア事件以来ですよ、経済制裁バンバンやられてる訳だ。ロシアにとって1番大事な事はこの制裁をどうやって解除するかって事であって、別に金正恩を愛している訳でもなく、北朝鮮が好きな訳でもない。しかし乍ら、アメリカが思う様な形で北朝鮮問題、朝鮮半島を引っ掻き回そうとしている。そうした時にロシアが言わなきゃならない事が２つある。
1つは、先ずロシアは極東の国なんですよ。私たちは極東にもチャンと領土があるんですよ。舐めたらアカンでと。俺たち外す気か？と。
忘れてんのかと
そうそうそう。だけど、なかなか出番が無かった訳、今までは。ところが今回は米朝が可笑しくなってきたから、ここは出番や！こういう事ですね。
それからもう1つは、北朝鮮の問題は本当に解決しようと思っていると言うよりは、やはり自分の身に降りかかった火の粉、即ち経済制裁をどうやって解除させるか。アメリカに対して、「北朝鮮の問題、お前の言う通りならんで」と。「ロシアを舐めたらアカンぞ。俺たち、ぶっ殺す事も出来るんだぞ」と。そういう脅しよね。
ぶっ殺されたくなかったら、制裁を何とかせい
言うこときけ！この野郎という話ですよね。それやってんのは、実は同じ事、シリアでもやってるワケ。ですから色んな所で、勿論ヨーロッパでもやってんですけど、したたかなんですよね。
それに対して、金正恩さんの方はね、アメリカとの関係グジャグジャになってるでしょ、今。ありゃりゃって感じですよね。今迄頼りにしていた文在寅は、あんまり役に立たないと。それから中国も意外と冷たいと。そいで日本に行く訳にもいかないし…未だ。
未だ！
そしたら、アッ、ロシアが居ると。でもね、ロシアの経済は、そんな良くないから、北朝鮮なんかにのめり込む状況じゃないし、そういう意図も無いと思いますよ。先程申し上げた通り。
ですからその意味では、同床異夢なんだけど、しかしアメリカに対して、何らかのメッセージを送らにゃイカンという事では、ピッタリ一致しているワケよ。だから、何か成果が出なくても、取り敢えず1回目だからイイんじゃないのと。
これからもチョクチョクやるんでしょう。だけど、この様に狐と狸。どっちが狐でどっちが狸か知らんけど、化かしあいはロシアと北朝鮮の間でも続くと思います。
まぁ、正にそのぉ…アメリカへの秋波みたいなモノがさっきの朝鮮中央通信の冒頭に現れていると。
そうそう。お願いだから
こっち向いてよぉ～
こっち向いてよって言ってんの。そんな事言ったら、ロシアとくっ付いちゃうからと。くっつける訳ねぇだろうと。
そこは同床異夢という事で
メールです。これ時間稼ぎなんでしょうか。北朝鮮の非核化。2年前はトランプさんの軍事制裁か？という所から、1年前は友好的話し合い。そして2回目で頓挫。一時期は中国、今度はロシアを後ろ盾にしてアメリカに北朝鮮の非核化を前に制裁解除を求めているのか、何か苛められっこが次々と良い人に泣きついている感じがするんですけれどもねぇ…と。
そうですよね。
これアメリカの大統領選の結果を待っているんですかっていう質問もあります。
まぁ、大統領選は関係無いでしょうね。要するに問題は北朝鮮がどんだけ非核化をやるか。そもそも非核化って何なのよと。核兵器を放棄する事じゃないかもしれない。それだったら、ノン・スターターって言うんだけども、交渉始まりませんよね。
ですから、その意味では、北朝鮮が本当に腹を決めるかどうかっていう事が問われているんであって、ボールは北に有りますよ。これでチャンと厚いスライスを切らないと駄目なんですよ、北朝鮮は。
金正恩氏、会談での表情硬く ロシア側の対応に不満？
2019.4.25 産経新聞
【ウラジオストク＝小野田雄一】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長は２５日に露極東ウラジオストクで行われたロシアのプーチン大統領との会談で「私たちの会談が、深いルーツを持つ両国の伝統的な友好関係の発展と強化に役立つことを願っている。温かい歓待に感謝している」と話したが、表情は硬いままだった。プーチン氏との初会談への緊張のほか、予想よりも歓迎の度合いが低かったことへの不満が表れた可能性がある。
ペスコフ露大統領報道官は２４日、会談は「午後１時か午後２時に開始される」と説明していた。しかしプーチン氏は２５日、金正恩氏との会談に先立ち、東シベリアのザバイカル地方で発生している大規模な山林火災の対策会議に出席するため同地方の都市チタに立ち寄り。そのため、ウラジオストクの空港に到着したのは午後１時前となり、会談開始は午後２時すぎとなった。金正恩氏は会談会場であるルースキー島の極東連邦大学で、プーチン氏の到着を待つ形になった。
また当初は、専用列車で現地に到着する金正恩氏を、トルトネフ露副首相兼極東連邦管区大統領全権代表ら高位の閣僚が出迎え、ロシア側の主催による歓迎夕食会が開かれるとの観測も一部で出ていた。
しかしトルトネフ氏はプーチン氏とともにチタでの会議に出席。金正恩氏を出迎えたのはトルトネフ氏より閣僚順位の低いコズロフ極東・北極圏発展相や沿海地方のコジェミャコ知事らだった。現時点で２４日に夕食会が開かれたとの情報も出ていない。
今回の金正恩氏の訪露は祖父、金日成（キム・イルソン）主席の旧ソ連公式訪問から７０周年に当たる。祖父を彷彿（ほうふつ）させる黒い帽子と厚手のコートに身を包んだ金正恩氏は２４日、国境に接するロシア側のハサンで、金日成氏や父の金正日（キム・ジョンイル）総書記も歓迎を受けた「ロシア・朝鮮友好の家」を訪問し、３代にわたる友好をアピールした。露メディアのインタビューにも「ロシアに来られてうれしい」と述べたり、歓迎式典で笑顔を見せたりと、機嫌の良さそうな様子を見せていた。
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飯田浩司OK! CozyUp! 平成31年4月26日放送分より
https://youtu.be/JjGhSKTacpw
１１：１５位～
飯田）露朝首脳会談。核問題で連携強化。ロシアのプーチン大統領と北朝鮮金正恩労働党委員長は、ロシアの極東ウラジオストクで始めての会談を行いました。2月の米朝首脳会談の決裂を踏まえ、核問題や調整半島問題を巡る連携強化で一致したという事です。
そして北朝鮮の朝鮮中央テレビは26日、金正恩労働党委員長がロシアのプーチン大統領との首脳会談で、朝鮮半島の平和と安全はアメリカの今後の態度によって左右されると述べたと報じたという事です。
何じゃそりゃ。要するに、アメリカさん、こっち向いてって事なんですよね。
あぁ、もう、見え隠れするんですね。分かり易い人達だなぁ～と思うんですが、要するにロシアの思惑と北朝鮮の思惑からすると、お互い会うべくして会った訳ですよね。じゃぁ、成果はあったんかいと言われたら、私はそんなに無いし、お互い期待してないと。只、会う事自体に意味がある。先ずロシアからいけばね、そらもう、ズッとクリミア事件以来ですよ、経済制裁バンバンやられてる訳だ。ロシアにとって1番大事な事はこの制裁をどうやって解除するかって事であって、別に金正恩を愛している訳でもなく、北朝鮮が好きな訳でもない。しかし乍ら、アメリカが思う様な形で北朝鮮問題、朝鮮半島を引っ掻き回そうとしている。そうした時にロシアが言わなきゃならない事が２つある。
1つは、先ずロシアは極東の国なんですよ。私たちは極東にもチャンと領土があるんですよ。舐めたらアカンでと。俺たち外す気か？と。
忘れてんのかとそうそうそう。だけど、なかなか出番が無かった訳、今までは。ところが今回は米朝が可笑しくなってきたから、ここは出番や！こういう事ですね。それからもう1つは、北朝鮮の問題は本当に解決しようと思っていると言うよりは、やはり自分の身に降りかかった火の粉、即ち経済制裁をどうやって解除させるか。アメリカに対して、「北朝鮮の問題、お前の言う通りならんで」と。「ロシアを舐めたらアカンぞ。俺たち、ぶっ殺す事も出来るんだぞ」と。そういう脅しよね。
ぶっ殺されたくなかったら、制裁を何とかせい言うこときけ！この野郎という話ですよね。それやってんのは、実は同じ事、シリアでもやってるワケ。ですから色んな所で、勿論ヨーロッパでもやってんですけど、したたかなんですよね。それに対して、金正恩さんの方はね、アメリカとの関係グジャグジャになってるでしょ、今。ありゃりゃって感じですよね。今迄頼りにしていた文在寅は、あんまり役に立たないと。それから中国も意外と冷たいと。そいで日本に行く訳にもいかないし…未だ。
未だ！そしたら、アッ、ロシアが居ると。でもね、ロシアの経済は、そんな良くないから、北朝鮮なんかにのめり込む状況じゃないし、そういう意図も無いと思いますよ。先程申し上げた通り。ですからその意味では、同床異夢なんだけど、しかしアメリカに対して、何らかのメッセージを送らにゃイカンという事では、ピッタリ一致しているワケよ。だから、何か成果が出なくても、取り敢えず1回目だからイイんじゃないのと。
これからもチョクチョクやるんでしょう。だけど、この様に狐と狸。どっちが狐でどっちが狸か知らんけど、化かしあいはロシアと北朝鮮の間でも続くと思います。
まぁ、正にそのぉ…アメリカへの秋波みたいなモノがさっきの朝鮮中央通信の冒頭に現れていると。そうそう。お願いだからこっち向いてよぉ～こっち向いてよって言ってんの。そんな事言ったら、ロシアとくっ付いちゃうからと。くっつける訳ねぇだろうと。そこは同床異夢という事でメールです。これ時間稼ぎなんでしょうか。北朝鮮の非核化。2年前はトランプさんの軍事制裁か？という所から、1年前は友好的話し合い。そして2回目で頓挫。一時期は中国、今度はロシアを後ろ盾にしてアメリカに北朝鮮の非核化を前に制裁解除を求めているのか、何か苛められっこが次々と良い人に泣きついている感じがするんですけれどもねぇ…と。そうですよね。これアメリカの大統領選の結果を待っているんですかっていう質問もあります。まぁ、大統領選は関係無いでしょうね。要するに問題は北朝鮮がどんだけ非核化をやるか。そもそも非核化って何なのよと。核兵器を放棄する事じゃないかもしれない。それだったら、ノン・スターターって言うんだけども、交渉始まりませんよね。ですから、その意味では、北朝鮮が本当に腹を決めるかどうかっていう事が問われているんであって、ボールは北に有りますよ。これでチャンと厚いスライスを切らないと駄目なんですよ、北朝鮮は。
金正恩氏、会談での表情硬く ロシア側の対応に不満？
2019.4.25 産経新聞
【ウラジオストク＝小野田雄一】北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）朝鮮労働党委員長は２５日に露極東ウラジオストクで行われたロシアのプーチン大統領との会談で「私たちの会談が、深いルーツを持つ両国の伝統的な友好関係の発展と強化に役立つことを願っている。温かい歓待に感謝している」と話したが、表情は硬いままだった。プーチン氏との初会談への緊張のほか、予想よりも歓迎の度合いが低かったことへの不満が表れた可能性がある。
ペスコフ露大統領報道官は２４日、会談は「午後１時か午後２時に開始される」と説明していた。しかしプーチン氏は２５日、金正恩氏との会談に先立ち、東シベリアのザバイカル地方で発生している大規模な山林火災の対策会議に出席するため同地方の都市チタに立ち寄り。そのため、ウラジオストクの空港に到着したのは午後１時前となり、会談開始は午後２時すぎとなった。金正恩氏は会談会場であるルースキー島の極東連邦大学で、プーチン氏の到着を待つ形になった。
また当初は、専用列車で現地に到着する金正恩氏を、トルトネフ露副首相兼極東連邦管区大統領全権代表ら高位の閣僚が出迎え、ロシア側の主催による歓迎夕食会が開かれるとの観測も一部で出ていた。
しかしトルトネフ氏はプーチン氏とともにチタでの会議に出席。金正恩氏を出迎えたのはトルトネフ氏より閣僚順位の低いコズロフ極東・北極圏発展相や沿海地方のコジェミャコ知事らだった。現時点で２４日に夕食会が開かれたとの情報も出ていない。
今回の金正恩氏の訪露は祖父、金日成（キム・イルソン）主席の旧ソ連公式訪問から７０周年に当たる。祖父を彷彿（ほうふつ）させる黒い帽子と厚手のコートに身を包んだ金正恩氏は２４日、国境に接するロシア側のハサンで、金日成氏や父の金正日（キム・ジョンイル）総書記も歓迎を受けた「ロシア・朝鮮友好の家」を訪問し、３代にわたる友好をアピールした。露メディアのインタビューにも「ロシアに来られてうれしい」と述べたり、歓迎式典で笑顔を見せたりと、機嫌の良さそうな様子を見せていた。
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