中国製と思われる三段堤重です。御先祖様にならって堤重コレクションを増やすか、ということで、30年程前に入手しました(^.^)
幅 14.8㎝、奥行 13.5㎝、高 21.2㎝。清朝末期?
中国製と思われる堤重です。正確な時代はわかりませんが、戦後の品ではないようです。先日の根来塗り四段堤重より、やや小ぶりです。
タイトルに堤重としましたが、この形態で一般的な中国の品は、提藍(ていらん)です。提藍は煎茶道具一式を入れて運ぶ容器で、日本にもたくさんの品が存在します。しかし、今回の品は提藍ではないようです。提藍はもっと大きく、箱の形は細長か円形です。また、中国風の装飾がなされています。
今回の品は、かなりシンプルな造りの小型容器です。日本からの注文品かも知れません。
4㎜ほどの細い藤?を組み合わせて作ってあります。
本体部:幅 13.1㎝、奥行 12.5㎝、高 16.6㎝。
先日の根来塗り四段堤重では、箱の高さが微妙に違いましたが、今回の品はす3個とも同じです。
蓋は、表と裏で異なる組み合わせ方です。二重になっていることがわかります。
部品には、穴を開け、非常に細い竹ヒゴのようなものでとめてあります。
各段の箱も、壁、底ともに、二重に作ってあります。内側の壁材は削って平にしてあります。結構、細かな配慮がされています。
底の部材も削って平。
材料は、軽くて硬いです。籐だと思うのですが、藤をこのような組み合わせた品は見たことがないし、表面は竹のようにも見えるし・・・・
手堤部分は、50㎝以上の長さの部材です。しかも節は無し。
竹ではないですね。
断面を見ると、内部に芯があります。竹なら中空。
やはり、藤でしょう。