故玩館には、得体の知れない物や顔をそむけたくなる品が多いのですが(^^; 今回は誰でも知っている、そして女性に受けの良い綺麗な品物の紹介です(^.^)
古い七宝の花瓶です。
高 24.6㎝、幅 10.4㎝。 明治初。
丸窓の中に花がいっぱい描かれています。
器体が丸形でなく六角形です。
120度ずつ廻してみます。
花の間の地は、金属線(金?)でぐるぐると唐草模様のように埋められています。
上下はそっけなく、地がむき出し。
明治にはいって、七宝は殖産興業の一端を担い、膨大な数の七宝が輸出されました。この品もその一つでしょう。
この品は、色釉や表面の状態が盛期の輸出品ほど洗練されておらず、明治になって近代七宝が生産されるようになった比較的初期の品ではないかと思われます。
明治七宝は、京都と尾張が二大産地であったのですが、今回の品は京都の産ではないかと考えています。