
昨日は、従姉の紹介で、靴工房の1日体験に行ってルームシューズを作ってきました。
こちら『靴工房Caica』のオーナーご夫婦は、従姉の年の離れた友人で、
もともと他の場所に工房を構えていたのですが、住まいと工房を1つにしたくて
最近こちらに引っ越してきたばかりだそうです。
大宮駅からバスで約15分、停留所から5分ほど歩いた閑静な住宅街にあります。
皆さん知っての通り、方向音痴の私が地図だけで到着するか不安だったのですが、
一応方向はあっていたものの、やはり独りでは工房が見つけることはできず
10分ほどうろうろ。。。
結局オーナーに迎えに来てもらいました(汗)
お若いのに、電波の具合が悪くて?TVがない生活をしているのだそうです。
でも、庭もある一軒家。。。とても仲の良いご夫婦には、TVなどなくても
生活を楽しんでいる様子が伝わってきました。


工房の入り口には、オーナー手作りの靴がディスプレイされていました。
とってもかわいいベビーシューズや、本格的なメンズシューズ。
私のハンドメイド熱が一気にヒートアップ!

子供の帰宅時間の関係で、予定の完成時間(5時間)はきびしい~ということで、
駆け足で講習が進みます。
まずは、革選び。
甲・内側、かかと用にそれぞれ違った材質、色の革が用意されています。
甲は汚れがふき取れるようにウレタン加工されている牛革です。
かかとは質感が違う牛革、内側は豚革です。
優柔不断のchiezokun...いつもなら色を決めるので小一時間?ぐらいかかりそうですが、時間が無いためオーソドックスに、キャメルっぽいお色のグラデーションに決定。
でも、やっぱりもっとじっくり選ぶべきだったなぁ。。。と後悔。
せっかく色々合ったのにね。

こちらは、甲の部分の型紙です。周りにステッチ用の穴が開いています。
銀ペン(革用のペン・・・私も持ってます♪)で、型紙どおり写していきます。

型紙を写して粗断ちした革です。これは内側のパーツです。

そして・・・革包丁で切っていきます。
私もレザークラフトを少しかじっているので革包丁は持っているのですが、
私のはお安い替え刃の別たち包丁です。
私が今まで作ったのはコインケース以外は殆ど直線のものばかり。
カーブだらけの、ルームシューズのようなものを切るのは多分初めてです。
怖いよ~~~~と、少し腰が引けていた私ですが、さすがにいい包丁は使いやすいです。
包丁の使い方や正しい持ち方も教えていただき、何とか怪我も大きなミスもなく
裁断することができました。

革を裁ったら、次はステッチ用の穴あけです。
これが又、手がぷるぷる震えちゃって、オーナーのようにリズム良くいきません。
同じリズムだと、同じ力加減で開けられるのでうまくいくそうなんですが。。。
とはいえ、開けていくうちにコツも飲み込め、これまた何とか穴あけできました。

お次に、底を作ります。
一番下が外側の牛革の底部分です。その上に芯?次にスポンジ、一番上は豚革です。

まず、底と芯を接着剤で合わせ、その上にスポンジを置いて豚革でふたをする感じで接着します。
ステッチ用の穴をふさがないように、丁寧に。。。
これでクッション製のある底ができました。

甲の部分のステッチと、甲とかかとを縫い合わすのには靴用のポストミシンを使います。
立体的である靴が縫いやすいように、下の部分が凸になっています。
革用のミシンといっても色々あるのですね。

作業中をオーナーがパチリ!緊張しています。。。。
まずは端革で2回ほどカーブの練習してから本番へ。
練習1回目はもうがたがた。。。洋裁でもカーブをミシンで縫うのは緊張しますもんね。
2回目は何とか・・・1回目よりはうまくなったかな?

そして、本番。。。。できの方は・・・まあ、こんなものでしょう。
初めての靴用ミシンでしたが、殆ど使っている職業ミシンと使い方は同じだったのですが、それだけにいつものと足の踏み具合が違うためちょっと戸惑いました。

最後に、底と甲の部分をステッチで合わせていきます。
片方は時間が無かったので、オーナーがステッチしてくれました。
ステッチの糸はベージュ、焦げ茶、赤の3種類の中で選べました。
冒険できないchiezokunですが、キャメルカラーで統一してしまったなんとも
面白みのない組み合わせだったので、ポイントとして赤を選びました。
これでベージュだったらやっぱり地味一直線ですもんね。

ブランケットステッチは久しぶり~♪でも楽しかった!!
つま先とかかとの急カーブの部分は、ちょっと縫いにくかったです。
今回私サイズで、製作したのですが、プレゼントにもよいので又作りたいなぁ。
その時は、革の色選びもゆっくりと、もっとキレイにかっこよく仕上げたいと思っています。

かかとは潰して履いても良いですね。
工房はスリッパ代わりにかかとを潰したルームシューズが用意されています。
色合わせのヒントにもなります♪
本革ですので、履いていくにしたがってなじんでいくことでしょう。楽しみです♪

1日体験にはもう1つ、ベビーシューズも選べます。
こちらの方が短時間で、費用もお安めになっています。
私は最初こちらを作ってみたかったのですが、うちにはもうベビーちゃんもいないしなぁと思いルームシューズにしました。
でも実物を見たらやっぱりかわいい!!プレゼンやオブジェ用に一つ作りたい!
又ぜひこちらの1日体験に参加したいと思います。
そして遠い将来、本格的に靴作り教室に通ってみたいです。
時間も費用も今のところ無理そうなので、老後の楽しみ???にでも(笑)

こちら教室の生徒さんの作品です。すごいですねぇ。。。
これは仮縫いのものだそうです。

これは本番だそうです。こんな本格的な靴が作れるようになるだなんて~~~
私もいつかぜひ・・・

今年流行のエンジニアブーツ。
こんな大作も作れるんですね。これまた仮縫いのものだそうですが、
仮縫いしたものは捨ててしまうんですって。。。仮縫いので良いから欲しいぞ!

これも生徒さんの製作中のロングブーツです。
ファスナーまで付いていますよ~~~。もう驚き!!
ホントに楽しい1日体験でした。
往復4時間近くかけて通ったかいがありました。
又近いうちにぜひ行ってみようと思います。

靴工房Cacica
一日でできる革のルームシューズ・ベビーシューズ教室です。
ルームシューズ
・サイズは23~27センチまで1センチ刻みで用意してあります。
・革の色は、そのとき工房にあるものから何色か選んでいただきます。
革包丁を使っての革の裁断、革ミシン&手縫いでの縫製などが体験できます。
ベビーシューズ
(サイズは13センチのみ)
・アッパーの色は、そのとき工房にあるものから選んでいただきます。
・底は茶色の革にベージュのソールが付きます。
・革包丁を使っての革の裁断、手縫いでの縫製が体験できます。
靴を作ってみたいけれどできるかどうか不安な方、
どんな工程があるのか知りたい方も、是非参加してみてください!
日時
来客・教室などの予定のない日でしたら、いつでも作業していただけます。
(作業時間の目安:約5時間)
参加費
ルームシューズ・・・8,800円(材料費込み)
ベビーシューズ・・・7,700円(材料費込み)
備考
※こじんまりとした工房ですが、3名まででしたら同時に作業できるそうです。
お友達とご一緒(もちろんお独りでも)に参加してみませんか?
とっても楽しかったですよ~♪
※お申し込み、お問い合わせはこちらまで。
住所:〒330-0834
埼玉県さいたま市大宮区天沼町2-1043
tel/fax:048-637-0016
e-mail:cacica@hotmail.co.jp
定休日:月曜日(祝日不定休)