この前のクリスマスにサンタさんから貰った「鬼滅の刃」。
家族のいろんな人が読んで帰って来たから、もう一度読み始めています。
再読する事で色々気づくことも、謎なこともあるけれど
今ひとつ気づいたのが、炭治郎の嗅覚。
彼は嗅覚が飛び抜けて鋭い。
割れた皿についた猫の匂いまでわかる。
家族を殺した鬼の匂いと妹の匂いの違いも。
随分前になるけれど、シュタイナー幼児教育の講習を受けた時に、
感覚についての話を聴いたことがある。
そこで、嗅覚が優れている人は同情心が強いと言うのを聞いた。
私も炭治郎ほどではないけれど嗅覚が優位なので、「そうかも」って思ったのを覚えている。
鬼にすら同情心を持ち、鱗滝さんに鬼殺隊に入るのは無理だと言わせる彼の強い同情心が
その後、彼の強さになって行く。
いろんな人の身になって考えることの凄さ、強さ。それがこの話の柱であることは間違い無いだろう。
鬼には鬼の鬼になった元の辛い体験がある。
鬼殺隊員には鬼殺隊員の鬼殺隊員になった元の辛い体験がある。
それをわかって読み進むことがこの話の醍醐味。そして少年誌で人気である所以かも。
そう思えば、鬼になった妹を信じて守り、救いたい一心で鬼殺隊に入り、
人にも鬼滅隊にも鬼にも心を寄せて、進む炭治郎は新しい戦う姿なのかもしれない。
それは私の目指す公認心理師像にも重なる。
私の持っている「聴く力」と「手仕事の力」それに加えて「学問から得た技」を使って
鬼になった人たちが鬼で無くなるための助けができればと思う。
寄り添い、嗅ぎ分けて明るい方向へ進んで行きたい。
あと、これがわかったのはクリスマスの随分後、年が明けてからこの漫画に詳しい人に聞いて初めてわかった事だけど。
この時期にこの漫画を全巻揃えるのは並大抵では無いという事だった。
私はネットや近くの本屋で買えるんだと思ってた。
違った。どこに行っても全巻なんて置いてない。それくらい人気だから。
だからこれを揃えた人はとんでもない苦労をしたんだろうと、その知人に言われた。
それで聞いたら、「そりゃそうだ」って言われた。
調べて調べて、それでもなくて、無いかもしれないけど情報が入ったところに買いに行ったらしい。
それはうちから結構遠い場所だった。
それを言わないあの人もあの人。
本当にびっくりした。
秘するが花とは言うけれど、そんな武士道のようなものを貫く人に大事にされると言うことは
こう言う事なのだなと、改めてありがたさが身に沁みました。
本当にびっくりしたよ。全く!
大切にしよう。たくさんの人に読んで貰おう。
あの人の事も大切にしよう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます