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2016 夏のオイリュトミー講座報告

2016-08-13 20:02:23 | アントロポゾフィー Anthroposo
8月13日。
以前からお知らせしていた「夏のオイリュトミー講座」
今回で3回目です。1,2回の参加者は8人くらい。それが今回は18人とたくさんの方々に申し込んでもらえました。
繰り返しの参加者も。楽しみに来られた様子。

講座の構成は午後から3コマのオイリュトミーレッスンと最後に里穂さんのデモンストレーション。
服装は動きやすいもので、女性は裾の広がったスカートなど。(ズボンより動いた感じがしっくりきて気持ち良いです)足元は滑りにくい底の薄い靴。

集まったら輪になって始めは大地と天を感じるまっすぐに立つ自分。そこから後ろに少し倒れてA(あー)またまっすぐにI(いー)少し前に倒れてO(おー)。
そこから収縮と拡散の動きに。いろいろな言葉と共に真ん中に集まってそして外側に広がると言う動きを繰り返すと、その場の空気の質が変わるのを感じた。

合間の休憩時間には、水分を摂ったり、久しぶりの人と話したり。結構忙しい。盛り上がる。
そしてまた次の時間。

言葉のオイリュトミー。
子音を感じながら動く。
母音を感じながら動く。

里穂さんはこの子音の動きはこうです!とかって教える事がない。
みんなが感じながら自分の裁量で動けるように持って行ってくれます。その音を聴きながら発しながら動くのがまた心地よくて楽しい。
たくさんの音を体で表現して、大きくそして小さく発してみて、自分が音と言葉と一体になるのを感じる。
音の本質をしっかりと体全体で感じられる。

そんな事をしていると、なんだか体がホカホカとしてきて気持ちが良い。去年の講座の後、しばらく何日もこういう気が巡る体験がありました。
オイリュトミーとは肉体だけでなくてエーテル体(生命体、気のようなもの)やアストラル体(感情体)も使って動く芸術。
主にエーテル体の動きが体の循環に良いんだと思う。

そしてまた休憩。いろんな人の話を聴いたり。頭の中が言葉でいっぱいになって、ちょっと荷重オーバー気味。
3コマ目は色のオイリュトミー。色を感じながら動く。
中間の色、緑。そのしずかな落ち着いたたたずまい。そして黄色が抜けて青。その青の動きでたゆたう。
また黄色が入って緑、そして青が抜けて黄色。
軽やかな動きの雰囲気が部屋に広がる。
そして赤が少し入ってオレンジ。この明るさと温かさの中に入って動くと言うのがなんと気持ちの良い事かなと思いながら動く。
そして黄色が抜けて赤。力強くしっかりと。

それに音楽が入ってみんなで色と音の世界に。
それぞれに違いが自然に自分の身体から出てくるのが面白いほど。

自然にレッスンが進んで行っていたように思えたんだけど、里穂さんはみんなの様子を観ながら、流れや順番を調整して効果的に進めて下さってたと言う事。
なるほど。
動いていっぱいだった頭もスッキリした。

頭から足の先までしっかりと使って、しっかりと動かしました。
肩や首が痛かったのもなんだか軽くなっている。
気持ちも晴れやか。

なんだかわからないけど、いろいろと滞っていたところが流れてスッキリした私たちに、デモンストレーションのプレゼント。
動画を友人が撮影してくれて、それをみなさんにお見せして良いと言うのでアップします。

デモンストレーションの時はオイリュトミーの服の上にシュライヤーと言うベールを着けます。

       

ドクターシュタイナーの提唱したオイリュトミーと言う芸術の心臓とも言えるゲーテアヌムでのオイリュトミーグループに長年所属している里穂さんの実演は
貴重な機会です。
3コマのレッスンを終えて観ると、その動きの素晴らしさがより一層感じられる。そしてこの動画を私も何度も観て、その美しさと音や言葉の表現に感動します。

まずはバッハ



そして蕪村の俳句「釣鐘にとまりて眠る こてふかな」音だけでなく、釣鐘の質感や形、それに対しての蝶の軽やかさまでも表現されています。



グレチャニノフ



そして最後の曲。現代音楽です。
ピアニストの彼が「これ。よーわからん」って言って練習していたもの。私も現代音楽って心地よくない音が入ってたりリズムが歪んでいたりしてなかなかいい気分で聴けない。リハーサルの時もなんだかわからないなと思いながら。
それが本番の発表を観たらなんとも鳥肌が立つほどの感動が。



不協和音や規則正しくないリズムの生み出す美が直接私の中に感じられる。
「観える音楽 オイリュトミー」の意味がわかった。
主観を除いて客観的に音楽や言葉になりきるこの芸術のすごさ。

自分で習って動くオイリュトミーも好きだけど、こうやって鑑賞する事もオイリュトミーの素晴らしい働きだなあと、心から思う。
舞台芸術と教育、そして治療の分野で活躍するオイリュトミー、これからも味わって行きたい。

講座が終わって片付けて、時間と関心のある人たちでお茶をした。
オイリュトミーの学びについて具体的に質問が出たり、いろいろな話に花が咲く。
学生さんや主婦の方やお医者さん、ピアニスト、教育者。いろいろな人たちの出会いと交流も実りの一つ。
これから活き活きと繋がって少しずつゆるやかに温かくこの響きが広がって行けばいいなと思う。

来年も講座をする予定です。もしかしたら1月に出来るかも。
今回参加できなかった方々も楽しみに待っていてください。
ここでもお知らせ出来ると思います。

このブログを観て申し込み参加して下さった方もいます。
毎日の私の言葉が作ったこの縁も大切にして行きたい。

私のアントロポゾフィーの歩みも少しずつ。前にそして深まり広がって行く事でしょう。
以前アントロポゾフィーを学んでいた時と今の私は随分と立ち方も歩き方も違うと思う。
その私がどんな風に進んで行くのか、自分でも興味深く観ています。





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