季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

締めと始まりの旅 イスタンブールで1人リトリート

2024-07-12 16:30:00 | 旅 Journey
コロナ期の幽閉の中で猛勉強して公認心理師資格を取得し
マインドフルネスストレス低減法8週間コースの講師課程を修了し
この6月に晴れてその濃密な内なる戦いの日々が終わった証に
心の実家オーストリアに行って来ました😆✨

何年も人と会わない外出しない習慣を続けて来たので
こんなに遠くに出かけることに心配はありました
12時間も飛行機に乗ることさえ困難に思えた。

それでも向こうの家族に会いたい一心で出発しました。
もちろんそこは輝く素晴らしい国であるけれど
私が目指すものは人なのだなあと改めて思った

出発してみたら今までと具合が違う
なんとも容易に楽にそして楽しく事柄が過ぎて行く
あれ?

ああそうだった。マインドフルネスを身に付けてから初めての旅行なんだった✨

自分の心や体に気づき、それに寄り添う。いたわりの気持ちで対応する。
そうやっているうちに苦しさがないままに向こうに着いた。
無理するということがないので、疲れやしんどさがない。
そしてびっくりなのは時差ぼけがほとんどないということだ。
不思議

みんなに会えて、日々を一緒に過ごす。
毎日いろんな昔からの知り合いや新しい知り合いが来て、食事をしてそして
たくさん話す。そう、ここの人は本当にたくさん話しをします。
ドイツ語の会話だったら意味はあまりわからないけれど、それでもその人たちと一緒にいる事。
ここに居る事、そしてドイツ語の響きそのものさえも今ここにしかない愛おしいものに思えて
幸せの中で過ごす。

時々友達が私を素敵なところに連れて行ってくれる

それは美しい湖だったり




荘厳な山の景色だったり




日本では珍しいような高い山の洞窟を訪れ




中の氷の芸術に感嘆する




その次の日の朝、洗濯をして階段を降りている時に、
ふと階段を踏み外した
いつも気をつけているのに、なぜかその時だけ気が抜けていた
あっ!

足の甲が痛い 捻挫か?骨折か?

帰国は4日後

対処については身近な専門家にLINEで問い合わせて
骨折である可能性も考慮した上で
アイシングや固定を丁寧にする
歩き方なども気をつける

そして帰国の日
少し早めに家を出て、航空会社の受付に聞いてみる
「足を怪我したのですが、前方に空間がある席にしてもらえますか?」
すると係の人が機転を聴かせてくれて
「では今からあなたにゴールデンチケットを発行いたします!」
と車椅子対応にしてくれた。
そうすると荷物を預けるのをエコノミーで延々並ばないでビジネスクラスの窓口でできる
席はもちろん広いところ

そして何より驚いたのは乗り換えの空港に着いて飛行機を出たところに電動の車椅子が待機していて
広い広い空港の中をほとんど歩く事なく安全にす早く移動できる仕組みになっていた。
イスタンブールのAir Clinicのお兄さんたちはスーパーマリオのように可愛らしい
デスクのお兄さんはフレディーマーキュリーのようにかっこいい(歌は歌ってない笑)
さすがだわ🩷
参加したかったターキッシュエアラインによる無料の市内ツアーには車椅子を押してくれる相棒が居なかったために行けなかった。それでも複数で旅行していたのなら叶っていた夢だった。それがすごい。
さあ、11時間空港でどう過ごそう?

少し座って自分に意識を向けて静かな時間を取ってみる
このままケアが必要な人のエリアに居ても椅子しかないから
足のことを考えたら横になれるところで過ごしたい
受付のお姉さんに聞いた
始めは「お腹が空いたの?」って何回か聴かれて、食事券をくれた。
違うよ、横になれるところはありますか?って聞いてるんだけど
そしたら「あーナップゾーンのことね!」って近くにあることを教えてくれた。
ここの人たちの親切なことは、まずはお金がかからないところでなんとかできるように案内してくれるところだ。
少し行くと見つけた。これがナップゾーンか




良い具合い🩷 静かに横になって過ごせる
隣が男性でもなぜか危険を感じないで過ごせる雰囲気のところ
そのうちに人が入れ替わって私の周りには女性が増えた。良かった。

さあ、午後3時。荷物を紐でまとめて眠ってしまっても失わないようにして
ゆっくりと横になる




青い空 白い雲 イスタンブールの美しい空が広く見渡せた
しばらくしたらカモメがスーッと飛んできた
また別のカモメが現れて美しい線を描いて飛ぶ

しばらくしたらiPadに入ってる音源でボディスキャンをやってみて
そのあとはずっと窓の景色をゆったりと観る
そしたらそれに飽きることが全くない
いつの瞬間もその景色が今ここだけにあるものとして楽しんで観ることができる

あっという間に夕方になってさっきの食券のことを思い出す
行ってみたらバーガーキングだった
イスタンブールでバーガーキングかあと思ったけど
せっかくなので食べることにする

ビーフかチキンかって聞かれたからチキンにしたら
セットが出てきた




トルコはムスリムの国だから、肉はハラールだろう
食べてみたら、あっさりとして意外と美味しかった
マインドフルに一口ずつ味わってありがたく食べると
おいしさが深く感じられる
ポテトもコーラもなんて美味しい
ケチャップは二つ付けてくれていた😆

オーストリアにいる時もだけど、Wifi環境が不安定だったので
ほとんどスマホを見る事なく、テレビも見ないで過ごした
イスタンブールでは充電もわからなかったから、節約のためにも何も手にしなかった
本当に静かな時間を一瞬一瞬を味わって過ごせた
これってリトリートじゃない?
そうだ。イスタンブールで1人リトリート♪

またナップゾーンに帰ったら他の席が空いてたからそこに行くことにする
隣の人がなんと席の間にある机の下から充電してた
こんなところにあった!ちょうど持っていたプラグと合ったから
私もスマホの充電が出来ました。ラッキー✨

そしてゆったり過ごす準備をして
また音源で座る瞑想を横になったままして
続きで今ここに気づきながら空を見る
すると空の色、カモメの様子、雲の色
いろんなことが瞬間瞬間で変化していることに気づく
空は青いけど雲がピンク色になって来た




そのうち、雲の色彩が暗くなってくる




そして空の色も変わってきて 雲はグレーに




とばりがゆっくりとゆっくりと降りて行くのを
逃さないで見ていく




空港内の灯りが灯ったり 人の動きが変わったり
色々なことに気づきながら過ごす




そうこうする内にすっかり夜になりました




6時間以上に渡っての空観察
こんなに楽しく豊かな時間になるとは誰が想像しただろう?
満たされた感覚
さあ、待合に行こう

ケアを必要とする人たちの待合で待って
隣に座った女性と色々と話しをして
そして仲良くなって(本当に不思議だけどいつもそうやって国や年齢が違う人と深く仲良くなる。それは特殊能力だと夫がいうほどに)彼女が呼ばれたのでさよならを言う👋

夜中になって、私も呼ばれた。掲示板にまだ自分が乗る飛行機のゲートナンバーが出る前。
電動の車で移動する




障害者マークの付いた1番前の椅子に腰掛けて待つ
搭乗が始まったら余裕を持って乗り込むことが出来る

そして空間に余裕のある席に着いて
美味しい機内食を食べて
ゆったりと寝ながら過ごす
前のフックにスカーフをかけて足を上げることができた
11時間のフライトの間、映画を観ることもなく
何もない時間を楽しみながら心静かに過ごせて
結構あっという間に関空に着く

着いたらまた車椅子が待機してくれていた。
荷物を取るもの係の人が手伝ってくれて
夫が待つ到着者出口まで送ってくれた

怪我をしなかったら、こんなに手厚い移動手段があることを一生知らないで生きたであろう
怪我をして、こんなに優しく細やかな移動が可能なのだと知らされた
本当にすごいよ!

感謝しかないです。ターキッシュエアラインズとイスタンブールの方々、関空の補助員の方
そしてこの仕組みを作った人たちに心から称賛の意を伝えたいです✨

学生の時に交換留学で初めてオーストリアを訪ねて
それ以来なん度も行っているけれど
今回ほど楽に楽しめた移動はなかったなと
航空会社が良かったのもあるし
やっぱりマインドフルネスの実践がこんなにも効き目があるとは
本当に恐れ入りました!
マインドフルネスストレス低減法、なるほど!素晴らしい!

帰ってからも時差ぼけ起こらず
なんで?

帰国した次の日に病院に行ってレントゲンを撮ったら
骨は折れていました😔 静かにしてて良かった

前に「骨が折れる時って人生の変わり目」って聞いたことがあり、自覚もあるけど
今回はどんな変化なんだろう?と楽しみに思う気持ちがあります

認知の領域において、歳はとっても進化が出来るようです
これほどに人生を楽しく楽にしてくれるマインドフルネス。
これから本腰を入れて伝えて行きたいと心から思いました。
骨の回復は歳相応だと思うので、ゆったりじっくり治します

さあ、一仕事終えた。大きなコロナの期間が今、終わりを告げました
これからこれから!











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