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つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと
日々の暮らしの中でふと感じたことなども

『美の巨匠たち展』に行ってきました♪

2022-06-27 | 展覧会
スコットランド国立美術館『美の巨匠たち展』を東京都美術館で観てきました。

感想を備忘録として書きます。
※文中の敬称は省略させていただきます。






【展覧会構成】
プロローグ スコットランド国立美術館 01-04
1 ルネサンス 05-16
2 バロック 17-32
3 グランドツアーの時代 33-55
4 19世紀の開拓者たち 56-92
エピローグ


【感想】
巨匠たちの小品から大作まで一挙に展示してあり、バランスのいい展覧会。

エル・グレコ 「祝福するキリスト」
手足も体躯も細長く、顔色の悪い人物はエル・グレコの特徴。ここでもキリストはその姿で描かれている。頭の輪郭が白い線で覆われているのは光輪かと思われる。

ディエゴ・ベラスケス 「卵を料理する老婆」
この圧倒的なリアル表現が、若干19歳の少年が描いたのかと思うと眩暈がする。天才とはこういうことなのだな…。

レンブラント・ファン・レイン 「ベッドの中の女性」
聖書の一節を描いているらしい。女性の表情が実に複雑で、観るものによって様々な感情が読み取れると思う。
「恐怖」「期待」「不安」「悲しみ」どれも正解のような気がする不思議な絵画。

アンソニー・ヴァン・ダイク 「アンブロージョ・スピノーラ侯爵の肖像」
もともと全身像だったらしいが、今は半身像の肖像画になっている。きりりとした面立ち、艶光りする黒い甲冑。素敵な肖像画だと思う。

ジョシュア・レイノルズ 「ウォルドグレイブ家の貴婦人たち」
この展覧会のポスターやフライヤーにもなっている作品。三美神をモチーフに理想的な貴族の三姉妹をい描いている。
透きとおる白い肌、薔薇色の頬、高く美しく結い上げられた髪、真っ白なモスリンのドレス。どれをとっても美しく眼福♡

フランシス・グラント 「アン・エミリー・ソフィア・グラント ウィリアム・マーカム夫人」
ほぼ等身大の若い女性が雪景色の中、立ってポーズしている。モデルは画家自身の娘で、この作品は生涯手元においていたという。
若さと聡明さが感じとれる素敵な作品♡

フレデリック・エドウィン・チャーチ 「アメリカ側から見たナイアガラの滝」
大きな風景画。壮大なナイアガラの滝、あがるしぶき、しぶきにかかる虹が美しい♡


【余談と画像】
閉幕まであと少しということで、慌ててチケットを取って行ってきた。閉幕前の土曜日、これは混むだろうな~と。当日、空いてはいなかったけど、激混みではなかったのが意外。
そういえば、チケット購入画面でも[〇]がついてましたっけ。

東京都美術館 入口付近。




アートなオブジェ♪ 映りこみが素敵なのでカメラで撮りたい♡






館内の大きな柱にポスター。ど~ん!



パンフレット。あらら、ピンぼけだ~。文字が読めないね。
照明の関係でスマホと手の影が入っているのはご愛敬♡



フライヤー。




気になる展覧会のフライヤーをもらってきた♪ 『マティス展』。
まだ、マティス単体の展覧会は行ったことがないので行ってみたいな~♪




購入した公式図録 2500円。




公式図録の誤字脱字表。けっこうな間違い多し。
最近の出版物全般にいえることだけど、本当に誤字脱字が多いのはいかがなもの? ちゃんと校閲しているのかな~。
照明の関係でスマホと手の影が入っているのはご愛敬♡




音声ガイドも借りて聴きながら鑑賞。600円。
天海祐希の凛々しいお声が名画をご案内♪


10:30-11:00 に入場のチケットだったので、ゆったりと観終わったらランチのお時間。ランチは2Fのカフェアートでハヤシライスとコーヒー♪うまうま♡




【リンク】
公式サイトはこちら。→ 「THE GREATS展 公式サイト」
音声ガイドはこちら。→ 「音声ガイド|THE GREATS展」
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『浮世絵劇場』に行ってきました♪ vol.2

2022-04-02 | 展覧会
角川武蔵野ミュージアムで開催中の『浮世絵劇場』に行ってきました♪ 
好評につき会期延長で5月8日(日)まで、1階グランドギャラリーでやっています。
画像がたくさんあるので、vol.1とvol.2に分けてアップしますね。
まず、vol.1はところざわサクラタウン・建物の外観、壁面に展示されている作品やオブジェ、5Fダイナーのランチ、武蔵野坐令和神社です♪
vol.2は『浮世絵劇場』の様子。撮影は可なので(ストロボは禁止)、ただし動画は撮影禁止です。念のため。

公式サイトはこちら。→ 「角川武蔵野ミュージアム」
公式サイトはこちら。→ 「ところざわサクラタウン」


フォトチャンネルを作りました。スライドショーになっています。
よろしかったらどうぞ~🎶

『浮世絵劇場』  


久しぶりに何年振り~?フォトチャンネルを作りましたよ♪
作り方を忘れてるかな~?と思いつつ、なんとなく覚えていました。よかった♪





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『浮世絵劇場』に行ってきました♪ vol.1

2022-04-02 | 展覧会
角川武蔵野ミュージアムで開催中の『浮世絵劇場』に行ってきました♪ 
好評につき会期延長で5月8日(日)まで、1階グランドギャラリーでやっています。
画像がたくさんあるので、vol.1とvol.2に分けてアップしますね。
まず、vol.1はところざわサクラタウン・建物の外観、壁面に展示されている作品やオブジェ、5Fダイナーのランチ、武蔵野坐令和神社です♪
vol.2は『浮世絵劇場』の様子。撮影は可なので(ストロボは禁止)、ただし動画は撮影禁止です。念のため。

公式サイトはこちら。→ 「角川武蔵野ミュージアム」
公式サイトはこちら。→ 「ところざわサクラタウン」


フライヤー。




外観。ごつくてアート!



もうすぐなくなってしまう「武蔵野皮トンビ」。間に合ってよかった~♪
《コロナ時代のアマビエ》プロジェクトの第二弾として、現代美術家・鴻池朋子の作品「武蔵野皮トンビ」だそうです。



入口。出口はまた別なんですよ~。ちょっとややこしい。
出口には「出口」のプラカードを持ったスタッフの方がいらっしゃいますけどね。



入口前の床もアート♪




1階グランドギャラリーに鎮座ましましておられるウルトラマン仏像三体。ありがたい。



壁面のアート作品。幻想的。



5F SACULA DINER でランチ♪ 30食限定のランチプレート、サラダ付き♪



優しい甘めのライス、豚肉のグリルも柔らかくておいしい♡



食後のコーヒー、濃厚でおいしい♪ グラスもおしゃれ♡




幾何学的でアートな建物!ジャパンパビリオン。



大魔神様が二体おわします。



水辺が気持ちがいいです♪



武蔵野坐令和神社。ありがたい。



今の季節は向い側に桜並木、隣接する公園にも桜。どこもかしこも桜でいっぱいです♪
屋外は風が吹き抜けて気持ちがいいし、ゆったりとすごせて楽しいです♪

vol.2 に続きま~す。

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『マグリット展』に行ってきました♪

2015-06-27 | 展覧会

国立新美術館にて、『マグリット展』を鑑賞。

公式サイトはこちら。 → マグリット展 

【展覧会構成】
第1章:初期作品 / Early Works(1920-1926)
第2章:シュルレアリスム / Surrealism(1926-1930)
第3章:最初の達成 / The First Accomplishment(1930-1939)
第4章:戦時と戦後 / War and Post-War(1939-1950)
第5章:回帰 / The Return(1950-1967)


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不思議でちょっと不気味な世界。あまり不快な感じはせず、どれもさらり。。とした感触。
筆跡を消した滑らかな絵肌。植物の葉だけは、特に細かく一枚一枚描きこまれている。
わざとなのか時折、パースが歪んでいるのが妙に不安を感じさせる。
幾度も同じモチーフが出てくる。銀色の球体(馬につける鈴)、劇場の幕、山高帽の男、切り絵、炎、西洋のケン玉、石など。
あと、サインが右上だったり右下だったり。多くの画家が右下で統一していたように記憶しているので、なんとなくその時々で変える方もおられるのだな。。と。

そういえば。。この山高帽の男、S.ベケットの不条理劇「ゴドーを待ちながら」と第三舞台「朝日のような夕日をつれて」を思い出した。演劇作品のほうはシルエットなのだけど。
「ゴドーを待ちながら」の刊行が1952年、「模範例」が1953年となっているし、同時代に生きて創作していたのだから影響はあったのでは?と推察。

気になったり、好きな作品は。。
D-5 プリムヴェール(ポスター) コケティッシュな女性が素敵♪
21 深淵の花 まるで人が磨きあげたような滑らかな岩肌、銀色の球体の花。静かな不気味さ。
22 恋人たち 死や不安を感じさせる。ムンクの「キス」「ヴァンパイア」を思い出した。あちらは女性に飲み込まれそうな感じだが。。
26 新聞を読む男 ?という疑問と共に、おもしろいなぁ~と素直に思う。
34 永遠の明証 自分が女性だからか、これは不快感をもよおす作品。男性の女性に対するセクシャルな視線と欲望を感じる。おそらく画家の意図もそこにあるのだろうな。。
49 哲学者のランプ ユーモアが感じられておもしろい!芥川龍之介「鼻」とシャーロック・ホームズを思い出した。
67 不思議の国のアリス 印象派のような筆使いと色彩。
75 飢餓 荒々しい筆使いと色彩。残酷なさまとは裏腹にユーモアさえ感じる。
84 オルメイヤーの阿房宮 塔の根、まさにそのまま。でも、魅力的で好き♪
93 ゴルコンダ 画面いっぱいに浮かんでいる山高帽の男たち。少しずつ向きが違っており、くるくると回転しているようだ。
94 模範例 山高帽、黒いコート、雨傘とブリーフケースを持った男性。赤褐色の背景に、ただ、ぽ~んと浮かんでいるように観える。
95 赤いモデル 靴と足が合体。なんだか気になる。。 こんなふうに関連のあるものを合体させたり、並べたりが多い。
125 空の鳥 最も有名な作品なのでは? 夜の滑走路に点々と灯る誘導灯。鳥のシルエットを切り抜き、そこから淡いセルリアンブルーの空が観える。
130 白紙委任状 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」に出てくる格子戸のような構図。不安を掻き立てる。


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国立新美術館2F。緩やかなアールを描く一面の窓。開放感抜群♪




作品目録。全131点。




「マグリット展」鑑賞ガイド。8つのテーマに沿って解説。とても平易な文章でわかりやすい。




音声ガイド。貸出料金550円。ナビゲーターはあの石丸さん、よいお声♪

 


公式図録。2,800円。

 


お土産に購入したもの♪ 
ミニマグリット缶(クッキー)1,296円。ベルギー王室御用達だそうな。
A5ノート(表紙「空の鳥」裏表紙「光の帝国Ⅱ」)750円。アイデアノートにするつもり♪




 

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『バルテュス展』に行ってきました♪

2014-06-21 | 展覧会

東京都美術館にて、『バルテュス展』を鑑賞。

公式サイトはこちら → 『バルテュス展』

第1章 初期
第2章 バルテュスの神秘
第3章 シャシー - 田舎の日々
第4章 ローマとロシニエール
素描
アトリエのドア(複製)
アトリエの再現
愛用品の展示


※公式ツイッターより。会場内の展示のようす。




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5.17(土)に放送された、NHK BSプレミアム『バルテュスと彼女たちの関係』というドラマ仕立てのアート・ファンタジー番組があった。
公式サイトはこちら →  『バルテュスと彼女たちの関係』  
美術界の裏側で調査をする探偵Cadre(額縁)。スイスの伯爵夫人と名乗る女性から、バルテュスがモデルとして描いてきた女たちについて調べて欲しいと依頼がある。Cadreはバルテュスを辿る旅に出る‥。
Cadre役は豊川悦司さん、スイスの伯爵夫人/節子夫人の二役で、節子夫人ご本人が出演。
この番組が予習、展覧会が復習のような感じで気分的にはゆったりとして鑑賞。会場自体は混雑していたが、人気のある展覧会はいつ行ってもそうなので。

バルテュスの絵はどうしてこんなにも人を惹きつけるのだろう。。
人物にあたるハイライトな光、マットな質感の絵肌。少し大きめな頭部、角ばった肩、細く直線的な手足、不機嫌そうにも憂鬱そうにも見える表情といった独特なフォルムをもつ人物たち。
観ていてざわざわとさせられる世界。いつまでも絵の前に佇んでいたくなる。

*作品番号1.『ミツ』(複製)
わずか11歳のときに描いたとは。。天賦の才に驚くばかり!

*作品番号3.空中ごまで遊ぶ少女
公園で白いドレスを着た少女が空中ごまで遊んでいる。グリーン基調の画面にドレスの白、リボンの黄色、タイツの青が目をひく。
静かな画面なのに、「ひゅっ!」と空気を切り裂く空中ごまの音が聴こえてくるような気がする。

*作品番号8.夢見るテレーズ
椅子の座面に左足を乗せ両手を頭の上で組み目を瞑る少女。挑発的にも無防備ともどちらともつかない微妙な印象を受ける。
膝や膝下のしゅっとしたシャープなラインは少女特有のもの。膝小僧に歯を立てたら、「かりっ!」とした音と共に柑橘系の青い香気がほとばしりそう。
チケットにも使われている作品。

*作品番号15.樹のある大きな風景(シャシーの農家の中庭)
イエロー基調の落ち着いた田舎の風景。積み木のようなかわいらしい農家が点在。画面の前方に冬枯れの大木。
近くで観るとマットな質感。でこぼこ、ざらざらした絵肌をしている。

*作品番号22.朱色の机と日本の女
節子夫人がモデルをされておられる。西洋の遠近法が使われておらず、浮世絵のような雰囲気。
朱色の小机が鮮やかに浮き立ち印象的。

*素描エミリー・ブロンテ「嵐が丘」のための14枚の挿絵
登場人物のヒースクリフに若きバルテュス自身、キャシーにアントワネット(当時の苦しい恋愛の相手)を投影しているらしく、どれもひりひりするような感情が伝わってくる。

*再現されたアトリエ
終の棲家となったスイスのグラン・シャレのアトリエをそのまま再現されたとか。
明るいキャメル色をした木材を壁や天井に使った山小屋風の部屋。
椅子やイーゼル、絵具やパレット、灰皿など。まるで、部屋の主がちょっと席をたっただけのように観える佇まい。

*愛用品の展示
菩提樹の香水を愛用されていたとか。大ぶりのガラス瓶(ウイスキーの角瓶に似ている)が展示されて。
甘く気品のある菩提樹:リンデンの香りがお好きだったのですね。。


.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・:*:.。。.:*:.・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・


フライヤー。作品は「美しい日々」。




出品作品リスト。




音声ガイドプログラム。貸出料金500円。ナレーターは池田秀一さん♪(シャア!)

 


公式図録 2400円。表紙の作品は「美しい日々」。




裏表紙。作品は「地中海の猫」。




朝日新聞記念号外。出口付近にフライヤーと一緒にあったので、一部いただいてきました。


 












 






 

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