goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと
日々の暮らしの中でふと感じたことなども

『エドヴァルド・ムンク版画展』に行ってきました♪

2014-03-05 | 展覧会

国立西洋美術館にて、生誕150周年記念 国立西洋美術館所蔵 『エドヴァルド・ムンク版画展』と『東京国立博物館』を鑑賞。
国立西洋美術館 新館2 階版画素描展示室に展示されていて、『モネ展』のチケットを提示すれば無料で鑑賞できる。

公式サイトはこちら → 『エドヴァルド・ムンク版画展』


・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.


作品番号1.「病める子ども」
      2.「接吻」
      3.「マドンナ」
      4.「ヴァンパイアⅠ」 
この初期の4点が印象的で、個人的に好きな作品。

「マドンナ」
画面を縁取る精子と胎児は生と死の象徴。マドンナの顔は目は落ち窪み、影がさして生気がなく、まるで死顔のように観える。
ふわふわとした長い黒髪は水に浮かんでいるようで、水面に漂うミレイの「オフィーリア」を思わせる。

ムンクにとって女性とは、永遠に謎であり、愛とエロスの対象でありつつ、畏敬と憎悪の対象でもあったのだろうと思う。


・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.


余談。
随分以前に『ムンク展』を鑑賞したときに図録を購入していたのだが、引っ越しの折に処分してしまい。。今さらながら激しく後悔。
処分しなければよかったなぁ。。吐息。
もう、絶対に図録も画集も含めて、本は処分しないのだ~!手に入らなくなることだって多いのだし。
自宅に図書室が欲しい。そして、心おきなく蔵書を並べるのだ♪
もちろん、夢だけど(苦笑





『モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新』に行ってきました♪

2014-03-05 | 展覧会

国立西洋美術館にて、国立西洋美術館×ポーラ美術館『モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新』を鑑賞。

公式サイトはこちら → 『モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新』

Ⅰ 現代風景のフレーミング 作品番号1~20
Ⅱ 光のマティエール 作品番号21~54
Ⅲ 反映と反復 作品番号55~70
Ⅳ 空間の深みへ 作品番号71~85
Ⅴ 石と水の幻影 作品番号86~99


.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・:*:.。。.:*:.・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・


作品番号1.クロード・モネ「並木道(サン=シメオン農場の道)」
暗い色調の画面に黒々としたそびえ立つ樹木。並木道に斜めに伸びる影が美しい。

作品番号2.クロード・モネ「雪のアンジャントゥイユ」
どんよりと思い灰白色の空。道路に降り積もった雪と溶けて泥混じりの雪。
静かな冬の風景から雪の匂いまでもが漂ってきそう。

作品番号10.ポール・セザンヌ「ポントワーズの橋と堰」
くっきりとした樹々の緑、橋と堰が横切る構図が観ていて心地よく。

作品番号18.クロード・モネ「花咲く堤、アルジャントゥイユ」
遠方に霞む蒸気船と煙突から引き出される煙。前方には華やかな花が咲き乱れて印象的。

作品番号19.フィンセント・ファン・ゴッホ「ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋」
浮世絵を思わせる色使い。人物を縁取る鮮烈な赤が印象的。

作品番号41.クロード・モネ「セーヌ河の日没、冬」
周囲を朱く染めて、今にも沈みそうな朱色の夕日。胸にぐっと。。くる。

作品番号46.ギュスターヴ・クールベ「波」
ピンク色が交じる荒天の空。深いオリーブグリーンの海の色。波立ち、泡立ち、岩に砕ける波。
観るものを惹きつけずにはおかない迫力ある画面。
どうしたらこんな波の瞬間を描くことができるのだろう。。?

作品番号75.クロード・モネ「睡蓮」
穏やかな水面に散在する睡蓮の丸い葉の塊と花。可憐な印象。


.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・:*:.。。.:*:.・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・


フライヤー。




展示作品目録。




音声ガイド 貸出料金500円。こちらは音声ガイドシート。




シートの中を開けて‥この絵か数字を専用ペン先でタッチすると音声が流れるという仕組み。
いつの間にタッチペン式になったのかな~? 『ターナー展』のときは入力式だったのだけど。




記念に購入したA4クリアファイル「舟遊び」 400円。他にも何種類かありました。




公式図録 2300円。




やっぱり絵画をゆっくりと鑑賞するのはよいね♪
心が洗われる気がするもの。次はなにを観に行こうかなぁ~


『ターナー展』に行ってきました♪

2013-12-18 | 展覧会

東京都美術館『ターナー展』を観てきました。公式サイトはこちら → 『ターナー展』 。
そういえば昨年の今頃は、『メトロポリタン美術館展』を観に行ったのでしたっけ。一年が経つのって早いなぁ。。
そのときの記事はこちら♪ 

「海といえばターナー、ターナーといえば海」と言われるように、海をモチーフにした作品が多かったですね。
スケッチも含めた水彩画は緻密で繊細。油彩は間近で観るとよくわかるのですが、何層も厚塗りしたり、表面をひっかくように削っていたり、重厚で雰囲気のある質感。
こういう質感や色合い、とても好きです♪
愛用の金属製の絵具箱も展示され、中には顔料入れの豚の膀胱や当時発売されたばかりのチューブ絵具も。往時を彷彿とさせる風情が感じられ、ついつい見入ってしまいました。
携帯用の小さなスケッチブックには、小さな紙面にびっしりと緻密なスケッチが。こちらも見入ってしまいました。

特に印象に残った作品は、出品作品No.26[グリゾン州の雪崩]、No.50[レグルス]、No.114[平和-水葬]。
[グリゾン州の雪崩]は、画面一杯に雪崩や巻き込まれ折れて落下していく巨木、下敷きになって潰される民家。観るものを圧倒し不安と恐怖を与える作品です。
[レグルス]は、陽光で失明したレグルス将軍の逸話。画面やや左奥から発せられる眩い光。その光がとても印象的。
[平和-水葬]は、友人の画家デイヴィット・ウィルキーの実際の葬儀。真っ黒な船、シルバーグレイの空と海、そこにぽっ。。と灯る灯り。ありのままを描写するのではなく、観るものに伝えたいことが伝わるように描いてあり心に響きます。


.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・:*:.。。.:*:.・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・


チケット。当日券1600円。




フライヤー。




出品作品リスト。全116点。




音声ガイドプログラム。音声ガイドの貸出500円。語りは辰巳琢郎さん。




公式図録 変形A4判 2400円。




チケットファイルホルダー 「嘆きの橋」。250円。
これにチケット入れて観劇に行きま~す^^♪




.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・:*:.。。.:*:.・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・.:*:・'・:*:.。.:*:・'・:*:.。.:*:・


今後の展覧会のフライヤー。行きたいなぁ~と思うものを。
『バルテュス展』




『モネ展』








 


『メトロポリタン美術館展』に行ってきました♪

2012-10-31 | 展覧会

昨日、やや肌寒い曇り空の中、上野公園の東京都美術館で行われている、『メトロポリタン美術館展』に行ってきました。
東京都美術館リニューアル記念ということで、地方への巡回はないそうです。公式HPはこちら → 
トップの画像は購入した展覧会図録(表紙 フィンセント・ファン・ゴッホ 糸杉)、2、400円也。またゆっくりと観るつもり♪

展示作品は第1章から第7章までに区分され、B1F、1F、2Fと上の階へと上がっていくようになっております。音声ガイドもありますけど、意外と少なめでもっと多くの作品についてガイドがあるとよいなぁ。。と。
特に印象に残ったのは、83 《ブルメンバキアの実》、84 《切妻とリンゴ》、94 《糸杉》、96 《ビエーヴル川の堤。ビセート付近》、110 《トゥーライツの灯台》、111 《骨盤 2》 などでしょうか。
83と84は白黒写真ですけど柔らかい質感がとてもよく出ており、絵画の素描を観ているような感じでした。
94は言わずと知れたゴッホの糸杉です。うねるような天をつく糸杉と上弦の三日月、静寂の中に不安を起こさせるような狂気じみた美しさです。
96はルソーの作品。いかにもルソーらしい、オリーブがかった独特のグリーン、柳のようなしなやかな樹木。小さく人形のような人物。技巧的にはお世辞にも決して上手くはないと思うのですけど、なぜか気になって観つめてしまいますね。。 画集も持っております♪
110はスカッとした抜けるような青空。すっくとそびえ立つ白い灯台。鈎状にたなびく雲。造形と色彩のコントラストが見事な観ていて気持ちがいい作品です。
111は画面全体に大きく描かれた白いすべすべとした骨盤。骨盤の穴からのぞくのは背景色のブルーのみ。生物の源、生まれきたる場所の骨盤から観る宇宙だそうです。生む性であるところの女性ならではの作品かと思われます。男性は女性を女神:ミューズ、もしくは畏敬・畏怖の存在として描くことが多いので。


・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜




展示作品目録。全133点。右はチケット。




音声ガイド作品リスト。オリジナルイメージ曲 坂本龍一さんの「wind,cypresses & absinthe」も聴くことができます。貸し出し料金 500円也。




行ってみたい展覧会のフライヤー。シャルダン、ターナー、ラファエロ♪




美術館前の球体のオブジェ♪




公園内の噴水広場。お花の植栽がきれいです♪
つい先日まで、第29回全国都市緑化フェアが開催されていて、公園内にまだ残っている展示などを撤収作業中でしたよ。


・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜


余談です。
展示作品を見終わって帰ろうとしたとき、20代の娘さん連れのマダムがご入場に。入ってすぐのところでいきなり写メを撮りだしまして!
もちろん、即、警備の方に止められておりましたけど、そのマダムはマナー違反を謝るでもなく、「どこからならいいのぉ~?!」と大声でのたまっておられました
奥様、普通、撮影禁止ですわよ♪ 
私があの娘さんならこのお方とは、たとえ実の母親でも一緒に行動したくないわぁ~と思いましたとさ(笑  



『国宝 阿修羅展』に行ってきました♪

2009-05-14 | 展覧会




一昨日、上野の東京国立博物館で開催中の『国宝 阿修羅展』に行ってきました。

曇りがちとはいえ、蒸し暑い中で入館まで60分待ち!
給水コーナーや日傘の貸し出しサービスがありましたが‥日によっては熱中症になってしまう方もいらっしゃるのではないかと。。
これからお出掛け予定の方は、UVケア&帽子&日傘&水分補給にお気をつけてくださいませ。

GW明けの平日にもかかわらず、この込み具合でちょっと驚きましたねぇ‥

展示されていた“国宝・八部衆像”は、天平文化を色濃く表していて、ふくよかでとても美しいお顔をなさっていました♪

特に“阿修羅像”は三面六ぴの異形でありながら、一際美しいお姿をしており、苦悩されているような正面の表情にとても惹きつけられました。
驚くほど華奢なお姿をしており、腕がとても細く、なるほど‥これでは運搬された責任者の方が、困られたわけですね。。

言うまでもなく‥“国宝・阿修羅像”前は立ち止まり禁止!でございます。
一応、「時計回りに移動しながらご観覧ください」と係員の方の指示があるのですが‥
三重くらいの輪になっていて、身動きがとれません。
離れた上の方から俯瞰で観た方が、ゆっくりと全体像を眺められるかと。

6月7日(日)まで東京国立博物館 平成館で開催しています♪