今朝、金縛り??
と思う程、体がギクシャクしておったぜ。
3連チャンが効いたのだろう。
今は、眠い位で大丈夫だぜよ。
ふひひひひひ。
俺が欲しくて作っちまった。
このライターで、誰かの魂に火をつけろ。
やっぱりライターはBICだよね。
数量限定。
一本100円だとトントンだから、200円?
めんどくせぇな。
通販はしないことにしよう。
Tシャツとかグローブと抱き合わせの場合のみ発送するようにしようか。
そうしよう、そうしよう。
欲しかったら、事務局にメールしてね。
売り切れ御免で御免なさい。
普段からこういう仕事だから、いい仕事だよなぁ。
と思ったりする。
俺が欲しいだけだったりもする。
先ほどまで、河北新報の取材を受けておりました。
どこかで必ず人は繋がっていると思える方々でした。
大学が全員同じってすごいよね。
同窓会のようだ。
9月11日に掲載されるそうです。
ネットにも。
それと、河北新報の記者さんが土曜日スコップ団に入団するってさ。
今日の夜は、スコT発送準備の日。
毎度ありがとう。
ガソリンと装備に変えて、ガンガン行くぜ。
ご唱和ください。
「人助けに、理由はいらねぇずら。」
ずら余計!!
しなっちのブログ。
しなっちのブログのアクセス数をメチャメチャな事にしてやる。
ザマアミロ!
と思う程、体がギクシャクしておったぜ。
3連チャンが効いたのだろう。
今は、眠い位で大丈夫だぜよ。
ふひひひひひ。
俺が欲しくて作っちまった。
このライターで、誰かの魂に火をつけろ。
やっぱりライターはBICだよね。
数量限定。
一本100円だとトントンだから、200円?
めんどくせぇな。
通販はしないことにしよう。
Tシャツとかグローブと抱き合わせの場合のみ発送するようにしようか。
そうしよう、そうしよう。
欲しかったら、事務局にメールしてね。
売り切れ御免で御免なさい。
普段からこういう仕事だから、いい仕事だよなぁ。
と思ったりする。
俺が欲しいだけだったりもする。
先ほどまで、河北新報の取材を受けておりました。
どこかで必ず人は繋がっていると思える方々でした。
大学が全員同じってすごいよね。
同窓会のようだ。
9月11日に掲載されるそうです。
ネットにも。
それと、河北新報の記者さんが土曜日スコップ団に入団するってさ。
今日の夜は、スコT発送準備の日。
毎度ありがとう。
ガソリンと装備に変えて、ガンガン行くぜ。
ご唱和ください。
「人助けに、理由はいらねぇずら。」
ずら余計!!
しなっちのブログ。
しなっちのブログのアクセス数をメチャメチャな事にしてやる。
ザマアミロ!
スコップ団ポスター、出来あがって来たよ。
必要な人は、取りに来てもらうと助かります。
枚数は600枚。
貼りまくってもらおう。
地元の連中を増やそうぜ。
交宣組はどちらかが取りに来ていただけると~。
助かるんですけども~。
うちに貼ってやってもいいぞ。
という仙台の店、山形の店。
貼って下さい。
それも人助け。
よろスコップ。
必要な人は、取りに来てもらうと助かります。
枚数は600枚。
貼りまくってもらおう。
地元の連中を増やそうぜ。
交宣組はどちらかが取りに来ていただけると~。
助かるんですけども~。
うちに貼ってやってもいいぞ。
という仙台の店、山形の店。
貼って下さい。
それも人助け。
よろスコップ。
はぁ~~~~~~。
終わった。
皆、本当にご苦労さんでした。
仕事の打ち合わせも無事に終えて、我妻と八文字屋書店でNHKの本買って(もう売ってた!)、
店内で、
「これ、僕なんです!」
と騒いでやった。
カッカッカ!
なかなか本に出ることなんてないからな。
我妻は他人のフリをしてたがな。
それで、dogwoodの駐車場でタケチンと我妻と野球やって今帰ってきた。
疲れたぜ。
野球の合間に、しなっちと電話した。
ドライアイスを運んでる時、一番聞きたかった言葉を彼から聞いて、またゴキブリが目に入って涙が止まらんわ。
「家族が全員揃いました。ありがとう。」
俺からは、どうしても彼に謝っておきたくて謝った。
彼がその言葉を受け取るかどうかなんて知らねぇ。
「パパに見つけて欲しかったろうけど、俺が見つけてしまって、ごめん。」
すっきりした。
色々。
一応、報告。
基本、しなっちに書く。
知っとけ、しなっち。
俺達の気持ちと会話を。
大事なことだ。
俺達は、過去最高のスコッピング痛の体に鞭を打って、しなっちの今住んでるアパートに行った。
第一声が、
「遠い。」
「しなっち、遠い。」
「お前、こんなに遠いところから山元来てんのか。馬鹿じゃねぇの。」
と暴言ばかり。
近所の奥さん達に白い目で見られるスコップ団。
タケチンが、
「おじゃましマ○コ!」
と大声で言う。
空気がピリリ。
しなっち。
今後のご近所付き合い。
本当に、本当に・・・
線香あげて、飯を食う。
家の中は、汚い。
「片付けてやろうか?」
「いや、ここじゃないんです・・・。」
「知ってるよ、バカ」
可愛い奥さんだったなぁ。
しなっち、幸せもんだなぁ。
子どもも可愛い。
「これが一番いい写真で。」
と遺影を優しい目で見るしなっち。
奥さんが、息子を抱いてる写真。
間違いねぇよ。
一番いい写真だろうよ。
ガンガンタバコを吸う俺とタケチン。
農民しんちゃん到着。
しなっちが農民を迎えに外にでる。
しなっちがいなくなると雄大が泣きそうな顔で、
「了ちゃん、俺もうだめだ。写真、見れねぇ・・・」
「・・・わかる。言うな。プリン食え。」
「おう。」
農民が、
「うぉ、タバコ臭ぇ!」
と入ってくる。
「なんだか、肥料の匂いすんなぁ。」
と応戦してやった。
「え??うそ?するわけない・・・よね???」
しんちゃん、気にしてた。
ごめん、しんちゃん。
しばらくして、ナベケンから電話が。
「団長殿。着いたぜ。」
「ちょっと待て、しなっちに代わる。迎えに行かせっから。行け!しなっち!」
「はい!」
もはや、誰の家だか分からない。
取敢えず揃ったから、しなっち達が住んでいたアパートに。
アパートの4階だと言う。
「4階??????」
「屋上にも瓦礫がありました。」
「・・・。マジ?」
「マスクはした方がいいです。」
部屋に入ってから発覚した事がある。
へその緒を探す。
という事だったから確認をした。
「おい。どの位の大きさの箱なんだ?5cmくらい?桐箱?」
「はい。蓋は見つけました。」
「え?」
「へその緒を探して頂きたいんです。」
全員が、
(コイツ、マジかよ?!)
と思ったが、探すしかない。
中身を探すのだ。
この中から。
狭いアパートが、これまでのどの家よりも広く見えたぜ、しなっち。
モノを逃がす場所を確保しようといつもより丁寧に歩いて、丁寧に動かす。
「どこから蓋が出てきたって?」
「その奥の部屋です。」
「おい、しんちゃん。」
「分かった。」
「たけちん。なべけん。」
「オッケー。分かった。」
「雄大。」
「分かった。」
今思えば、何が分かってあの分担になったのか。
俺としんちゃんが奥の部屋。
タケチン達は、しんちゃんが、
「本物の鑑識みてぇだなぁ。」
という程の集中力。
ナベケンの、
「無機質なモノって、見つけやすいなぁ。」
という言葉が忘れられない。
確かに。
金属やプラスチックはすぐ見つけられる。
奥の部屋の床を全て手で探した。
奥さんのピアスやしなっちが買ってあげたであろうプレゼントの箱を見て、精神力が限界だった。
ガラスでできた小物入れも出てきて、そのエッチングで彫ってあるメッセージにも胸がギューッってなった。
集中力のみの勝負だと思った。
「離乳食の本」
とか、紙おむつを捨てられなかった。
諦めたら、本当に世界の終わりのような気がした。
泥と砂を全て手で出した。
スコップ団なのに。
床も押し入れも全部見た。
もう、見る所がない。
なべけん達の様子を見に行く。
「どうだ?」
「・・・。」
「ごめん。よろしく。」
また戻る。
俺は運がいい。
イルカが俺の方に逃げて来たとか、停電の時の夜中に犬を捜索して、たまたま俺の方に走ってくるとか、
「持ってるねぇ!」
と我妻やスタッフの皆に言われる程、運がいい。
明日、交通事故にあってもいいから、その「持ってる」と言われる運を全部使ってもいいと思った。
俺もそうだが、デザインが気に入っている紙袋って取ってるものだ。
その、奥さんが取っていたであろう紙袋の束が目に入った。
紙袋をキレイに畳んで、それをまた紙袋の中にぎっしり。
紙袋の中から一枚一枚出して紙袋の中を見た。
(奥さんはグッチが好きだったみたいだな。)
プライバシーを覗くようで、本当に嫌だったが、さっき床の泥の中からグッチの箱を見つけた時に不思議と、
(ん?!!!)
と思った事を思い出した。
グッチの紙袋を出した。
この部屋は津波が来て、天井まで枯れた葉っぱの跡がある。
箱の蓋が開いて、中のへその緒が水中を漂って、紙袋の中の、畳んだ紙袋の中に入ってる訳がない。
もしそんなことがあったら、イリュージョンだ。
でも、コロンと黒いモノが出て来た。
「しんちゃん、これ・・・。」
「違うだろう~。一応取っとく?」
「うん。」
「ダメだ、気になる。おい、しなっち!」
「!!!!!!」
「それか?」
「ちょっと、水で洗ってみます。」
しなっちは下まで降りて、カビを落としに行った。
待っている間も、俺たちはまだ探してた。
時間が長く感じた。
「これです!」
「これです??それです?!」
「これです!!」
「よかった~~~~~!!!!!!!!!」
しなっちが泣いた。
ママが、息子を守っていたのだと思う。
不思議でも何でもないと感じた。
やっと何時間ぶりのタバコを吸った。
全く旨くなかった。
しなっちは仕方ないとして、タケチンのアホが皆我慢してるのに泣くから、俺はホラ、目にまたゴキブリが入ってしまった。
しばらく動けなかった。
「ご主人。他に探すものはねぇのかい?」
ナベケンが聞く。
「もう・・・十分です。」
しなっちは大切そうにさっきのガラスの小物入れに奥さんと息子の一部をしまった。
「よかったな、しなっち。」
「よかったな。」
「しなっち。」
「よかった。」
言葉って、案外なんにも表現できないものだね。
「了さん。ありがとう・・・。」
「おう。俺、運いいんだよ。」
精一杯笑ったんだけど、マスクしてたからどうだろう?
しなっち。
もう一人じゃねぇよ。
皆、揃ったじゃねぇか。
俺達もいる。
夜、野球の合間の電話で、
「こんな事じゃなく、知り合えたら良かったな。」
と言うと、
「そうですね。」
「カルチャーブリッジ(ダーツバー)あたりで、肩がぶつかったとかで俺に殴られるとか、そんな関係が良かった。で、下僕みたいな。」
「本当にそうですね。でも、知り合えて良かったです。」
「俺もだよ。・・・。なぁ、しなっち・・・。」
そこから、冒頭の会話になる。
いやぁ。
本当に良かった。
しなっちも、全てが吹っ切れたそうだ。
おう、よく聞け。
2万人の事件が一件起きたんじゃねぇ。
「東日本大震災」
って一件みたいに言うな。
一件の悲しい事件が二万件起きたんだ。
しなっち!
しなっち!
あの~
その~
お疲れさん!
「ファックサイガ~イ!!」
と屋上で叫ぶ雄大。
その通りだ。
そのスタンスでオッケー。
何言われようとも知るかボケ。
もっと言ってやれ、言ってやれ。
何もねぇ。
「今日は着替え持って来たもんね!」
しなっちの目線での写真。
ガラがよくありませんね。
しなっち、写真借りるぜ。
帰り、インターまでしなっちが誘導してくれた。
「あいつ、強ぇなぁ。」
と雄大。
「ほんとだよ。」
追い抜くときに、親指を立ててた。
俺達へのお前からのナイスコップ。
ありがとう、しなっち。
ナベケン、しんちゃん。
二人とも急に悪いね。
サンキュー。
いてくれて良かった。
俺達だけじゃ、どうしようもなかった。
舐めてたぜ。
まさか、蓋が開いてるとはね。
先に言えやボケがコラァ!
で、夜は野球。
そんな一日だった。
来週も、誰かを助けに行こう。
先週のおばちゃん。
ハーレム写真の一番左の方は、
サカタとヨコシンの中学校の先生だったってよ。
ヨコシンは担任だって話だ。
それと、真ん中のおばさんはスコッパー原田と関係があるそうだ。
つながってんだよ。
どこかで、必ず。
俺の仲間の先生だったら、それはつまり、ホラ、俺は・・・
他人だな。
完璧、他人だ。
人助けに、理由はいらねぇ。
ガタガタ言うな。
終わった。
皆、本当にご苦労さんでした。
仕事の打ち合わせも無事に終えて、我妻と八文字屋書店でNHKの本買って(もう売ってた!)、
店内で、
「これ、僕なんです!」
と騒いでやった。
カッカッカ!
なかなか本に出ることなんてないからな。
我妻は他人のフリをしてたがな。
それで、dogwoodの駐車場でタケチンと我妻と野球やって今帰ってきた。
疲れたぜ。
野球の合間に、しなっちと電話した。
ドライアイスを運んでる時、一番聞きたかった言葉を彼から聞いて、またゴキブリが目に入って涙が止まらんわ。
「家族が全員揃いました。ありがとう。」
俺からは、どうしても彼に謝っておきたくて謝った。
彼がその言葉を受け取るかどうかなんて知らねぇ。
「パパに見つけて欲しかったろうけど、俺が見つけてしまって、ごめん。」
すっきりした。
色々。
一応、報告。
基本、しなっちに書く。
知っとけ、しなっち。
俺達の気持ちと会話を。
大事なことだ。
俺達は、過去最高のスコッピング痛の体に鞭を打って、しなっちの今住んでるアパートに行った。
第一声が、
「遠い。」
「しなっち、遠い。」
「お前、こんなに遠いところから山元来てんのか。馬鹿じゃねぇの。」
と暴言ばかり。
近所の奥さん達に白い目で見られるスコップ団。
タケチンが、
「おじゃましマ○コ!」
と大声で言う。
空気がピリリ。
しなっち。
今後のご近所付き合い。
本当に、本当に・・・
線香あげて、飯を食う。
家の中は、汚い。
「片付けてやろうか?」
「いや、ここじゃないんです・・・。」
「知ってるよ、バカ」
可愛い奥さんだったなぁ。
しなっち、幸せもんだなぁ。
子どもも可愛い。
「これが一番いい写真で。」
と遺影を優しい目で見るしなっち。
奥さんが、息子を抱いてる写真。
間違いねぇよ。
一番いい写真だろうよ。
ガンガンタバコを吸う俺とタケチン。
農民しんちゃん到着。
しなっちが農民を迎えに外にでる。
しなっちがいなくなると雄大が泣きそうな顔で、
「了ちゃん、俺もうだめだ。写真、見れねぇ・・・」
「・・・わかる。言うな。プリン食え。」
「おう。」
農民が、
「うぉ、タバコ臭ぇ!」
と入ってくる。
「なんだか、肥料の匂いすんなぁ。」
と応戦してやった。
「え??うそ?するわけない・・・よね???」
しんちゃん、気にしてた。
ごめん、しんちゃん。
しばらくして、ナベケンから電話が。
「団長殿。着いたぜ。」
「ちょっと待て、しなっちに代わる。迎えに行かせっから。行け!しなっち!」
「はい!」
もはや、誰の家だか分からない。
取敢えず揃ったから、しなっち達が住んでいたアパートに。
アパートの4階だと言う。
「4階??????」
「屋上にも瓦礫がありました。」
「・・・。マジ?」
「マスクはした方がいいです。」
部屋に入ってから発覚した事がある。
へその緒を探す。
という事だったから確認をした。
「おい。どの位の大きさの箱なんだ?5cmくらい?桐箱?」
「はい。蓋は見つけました。」
「え?」
「へその緒を探して頂きたいんです。」
全員が、
(コイツ、マジかよ?!)
と思ったが、探すしかない。
中身を探すのだ。
この中から。
狭いアパートが、これまでのどの家よりも広く見えたぜ、しなっち。
モノを逃がす場所を確保しようといつもより丁寧に歩いて、丁寧に動かす。
「どこから蓋が出てきたって?」
「その奥の部屋です。」
「おい、しんちゃん。」
「分かった。」
「たけちん。なべけん。」
「オッケー。分かった。」
「雄大。」
「分かった。」
今思えば、何が分かってあの分担になったのか。
俺としんちゃんが奥の部屋。
タケチン達は、しんちゃんが、
「本物の鑑識みてぇだなぁ。」
という程の集中力。
ナベケンの、
「無機質なモノって、見つけやすいなぁ。」
という言葉が忘れられない。
確かに。
金属やプラスチックはすぐ見つけられる。
奥の部屋の床を全て手で探した。
奥さんのピアスやしなっちが買ってあげたであろうプレゼントの箱を見て、精神力が限界だった。
ガラスでできた小物入れも出てきて、そのエッチングで彫ってあるメッセージにも胸がギューッってなった。
集中力のみの勝負だと思った。
「離乳食の本」
とか、紙おむつを捨てられなかった。
諦めたら、本当に世界の終わりのような気がした。
泥と砂を全て手で出した。
スコップ団なのに。
床も押し入れも全部見た。
もう、見る所がない。
なべけん達の様子を見に行く。
「どうだ?」
「・・・。」
「ごめん。よろしく。」
また戻る。
俺は運がいい。
イルカが俺の方に逃げて来たとか、停電の時の夜中に犬を捜索して、たまたま俺の方に走ってくるとか、
「持ってるねぇ!」
と我妻やスタッフの皆に言われる程、運がいい。
明日、交通事故にあってもいいから、その「持ってる」と言われる運を全部使ってもいいと思った。
俺もそうだが、デザインが気に入っている紙袋って取ってるものだ。
その、奥さんが取っていたであろう紙袋の束が目に入った。
紙袋をキレイに畳んで、それをまた紙袋の中にぎっしり。
紙袋の中から一枚一枚出して紙袋の中を見た。
(奥さんはグッチが好きだったみたいだな。)
プライバシーを覗くようで、本当に嫌だったが、さっき床の泥の中からグッチの箱を見つけた時に不思議と、
(ん?!!!)
と思った事を思い出した。
グッチの紙袋を出した。
この部屋は津波が来て、天井まで枯れた葉っぱの跡がある。
箱の蓋が開いて、中のへその緒が水中を漂って、紙袋の中の、畳んだ紙袋の中に入ってる訳がない。
もしそんなことがあったら、イリュージョンだ。
でも、コロンと黒いモノが出て来た。
「しんちゃん、これ・・・。」
「違うだろう~。一応取っとく?」
「うん。」
「ダメだ、気になる。おい、しなっち!」
「!!!!!!」
「それか?」
「ちょっと、水で洗ってみます。」
しなっちは下まで降りて、カビを落としに行った。
待っている間も、俺たちはまだ探してた。
時間が長く感じた。
「これです!」
「これです??それです?!」
「これです!!」
「よかった~~~~~!!!!!!!!!」
しなっちが泣いた。
ママが、息子を守っていたのだと思う。
不思議でも何でもないと感じた。
やっと何時間ぶりのタバコを吸った。
全く旨くなかった。
しなっちは仕方ないとして、タケチンのアホが皆我慢してるのに泣くから、俺はホラ、目にまたゴキブリが入ってしまった。
しばらく動けなかった。
「ご主人。他に探すものはねぇのかい?」
ナベケンが聞く。
「もう・・・十分です。」
しなっちは大切そうにさっきのガラスの小物入れに奥さんと息子の一部をしまった。
「よかったな、しなっち。」
「よかったな。」
「しなっち。」
「よかった。」
言葉って、案外なんにも表現できないものだね。
「了さん。ありがとう・・・。」
「おう。俺、運いいんだよ。」
精一杯笑ったんだけど、マスクしてたからどうだろう?
しなっち。
もう一人じゃねぇよ。
皆、揃ったじゃねぇか。
俺達もいる。
夜、野球の合間の電話で、
「こんな事じゃなく、知り合えたら良かったな。」
と言うと、
「そうですね。」
「カルチャーブリッジ(ダーツバー)あたりで、肩がぶつかったとかで俺に殴られるとか、そんな関係が良かった。で、下僕みたいな。」
「本当にそうですね。でも、知り合えて良かったです。」
「俺もだよ。・・・。なぁ、しなっち・・・。」
そこから、冒頭の会話になる。
いやぁ。
本当に良かった。
しなっちも、全てが吹っ切れたそうだ。
おう、よく聞け。
2万人の事件が一件起きたんじゃねぇ。
「東日本大震災」
って一件みたいに言うな。
一件の悲しい事件が二万件起きたんだ。
しなっち!
しなっち!
あの~
その~
お疲れさん!
「ファックサイガ~イ!!」
と屋上で叫ぶ雄大。
その通りだ。
そのスタンスでオッケー。
何言われようとも知るかボケ。
もっと言ってやれ、言ってやれ。
何もねぇ。
「今日は着替え持って来たもんね!」
しなっちの目線での写真。
ガラがよくありませんね。
しなっち、写真借りるぜ。
帰り、インターまでしなっちが誘導してくれた。
「あいつ、強ぇなぁ。」
と雄大。
「ほんとだよ。」
追い抜くときに、親指を立ててた。
俺達へのお前からのナイスコップ。
ありがとう、しなっち。
ナベケン、しんちゃん。
二人とも急に悪いね。
サンキュー。
いてくれて良かった。
俺達だけじゃ、どうしようもなかった。
舐めてたぜ。
まさか、蓋が開いてるとはね。
先に言えやボケがコラァ!
で、夜は野球。
そんな一日だった。
来週も、誰かを助けに行こう。
先週のおばちゃん。
ハーレム写真の一番左の方は、
サカタとヨコシンの中学校の先生だったってよ。
ヨコシンは担任だって話だ。
それと、真ん中のおばさんはスコッパー原田と関係があるそうだ。
つながってんだよ。
どこかで、必ず。
俺の仲間の先生だったら、それはつまり、ホラ、俺は・・・
他人だな。
完璧、他人だ。
人助けに、理由はいらねぇ。
ガタガタ言うな。