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大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

龍井茶のこと 其の一

2005年06月07日 | お茶/中国茶
新茶シーズンなので、先ずは、龍井茶のことなど書いてみようかと思います。昔々のお話ですが…。中国の列車は長距離のものが多い為、主に軟臥、硬臥、硬座とランクが分かれていました。日本的に言えば軟臥はA寝台(…でいいと思うが、乗ったことがないので定かではない)、硬臥がB寝台、硬座が普通車。そして稀にあった短距離列車に軟座(グリーン)車がありました。今はレジャー、ビジネスで主要都市近郊を結ぶ、中短距離列車は多いですが、当時は少なかったのです。
軟臥、軟座は一等車ですので、料金も高いですが、一般車両より空間的に優雅な旅が約束されています。そして、バリバリの共産色強い当時でも、少しだけサービス(?)が受けられました。
西安付近で軟臥に乗ったときのこと。
「お茶要る?」列車が発車して間もなくお茶葉を売りに服務員がやってきました。茶葉は2角(0.2元、当時12円)。珍しく、花茶(ジャスミン茶)ではなく緑茶(龍井茶)でした。お茶を頼むと陶器の蓋つきマグカップがレンタルされ、一煎目は服務員が煎れてきてくれます。ただマグカップに茶葉とお湯を入れるだけですが(笑)。中国の列車は給湯室つきなので、お湯は飲み放題。軟臥にはコンパートメントに魔法瓶標準装備。軟座ではヤカンを持った服務員が定期的にやってきてお湯を継ぎ足してくれます。
当時龍井茶といえば、たまに泊まるホテルのツインにサービスで置かれたティーバッグものしか知りませんでした。しかもかなり不味い感じの。クズのお茶でなく、ちゃんとした茶葉で淹れればおいしいのかもしれないなどと思いつつ、列車の龍井茶に挑戦したのですが、石灰臭い西安近郊のお湯で淹れた龍井茶が美味しいはずも無く…。
「龍井茶って不味い!!」という結論に達したのでした(苦笑)。
(写真は最近の列車で販売している「龍井茶」杭州~上海ラインのは結構イケます。プラスチック容器になってしまったのが残念。)

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