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家族の応援歌

相談活動・短歌・シャンソン

オレはトムだ ご感想

2018-04-06 22:00:43 | 作品
オレはトムだ をブログから小さな本に仕上げて1年

本の形で沢山の方のお手に渡り、また回覧して下さり

嬉しい1年間でした。

ここでPDFの形でブログでも読んでいただけて、

ほんとうに感謝です。(PDF本は今年の3月24日のブログからリンクできます。)

この間に寄せられたご感想いっぱいあるのですが、

少し紹介させていただきます。原文より抜粋で、匿名

とさせていただきます。

  猫も人も同じ生き物、愛情豊かな心がしんみりと伝わってきました。
  シャープな語り口なので、素直に読めました。(男性)


  
  一気に読み上げました。猫かわいがりは猫の世界ではありえないこと
  なんですね。(男性)


  
  全てトムの視線で書かれているのが、面白いです。こんな風に思って
  いたらいいのにな・・・そう思う作品です。猫が好きな人に絶対すすめ
  たいです。にゃー (女性)


  
  我が家もレオという犬を飼っていました。17歳で亡くなりましたが・・・(女性)  
  読書離れしていた私ですが、猫の世界に入り込み、猫目線で楽しみました。(女性)


  トムとお父さんとしろみさんのあたたかい交流を思いました。
  猫も私たち人間と同じように人間や仲間を見ているのですね。(女性)

  
  トムからみた世界観、暖かい家族愛を感じました。何て愛情ある作者なんだろうと、
  それが、介護・シャンソンにつながっているんでしょうね。頑張る作者にブラヴォー!
                                    (男性)


まだまだ紹介しきれませんので、またいづれ。コメントもお待ちしています。コメントは
そのまま公開されません。概要や、原文の抜粋など載せさせていただくことがあります。

本にある写真のすみれがまたいっぱい芽を出しました。

川柳 野すみれのような人とは子沢山 (しろみ)

                 

















川柳

2018-01-23 18:33:01 | 作品
4月に川柳に入門し、早10か月たちました。

先生はほめて、励まして下さいます。

自分でも、なかなか良い出来だと思うのですが、

あとから自作を見ると、とっても未熟なのが

わかります。

先生方や先輩は、毎日のように新聞を賑わす

錚々たるメンバーなので、句会は楽しく緊張し

ます。

4月に初めて作った句は

  帰宅後に知恵熱が出た初句会 (添削入り)
                   です。

自作で好きな句は

  見えるのは見えない人と歩くため  です。

こんな雪道の日、白い杖の方を見かけたら、声
をかけて、肩を貸しましょう。

ホームとか、満員の駅とか、凍っている歩道とか、
危険がいっぱいです。



 

短歌

2017-12-24 08:47:39 | 作品
今年の代表作です

  ぞわぞわと手のひらさわぐビニールに受けた鹿肉まだ温かく (しろみ)

                    ぬまづ文芸奨励賞(栗木京子選)いただきました。
                    
                    冊子は温かくが、暖かくの誤植となっていましたが、
                    丁寧なお詫び状いただきました。

  今年の川柳もまとめ中です。

それでは皆様メリー・クリスマス
                
銀座街角サンタさん

おうちの童話 豆まき

2017-02-03 17:16:18 | 作品
今年も豆まきの日となりました。

コー君は以前の豆まきのことを
思い出し、笑っちゃうけど、震
えも感じます。

「鬼は外・福はうち」

鬼を出してから福を入れるから
この順番でいいのか?

とかごちゃごちゃ言いながら、
家族みんなで豆を撒いていたの
でした。

「豆は口」と誰かが言って豆を
食べ始め

みんな食べ始め

だれかががふざけて「鬼は口」
などと言って・・・

その次の日、お母さんの喉が真
っ赤に腫れあがり長く仕事を休
んだのでした。
その痛そうなことといったら、
恐ろしいくらいでした。

豆まきとインフルエンザの時期
が一緒なので、偶然でしょうが、

あれから何回か豆まきがありま
したが、

家族は決して誰も「鬼は口」だ
けは言わない。

言霊ってあるのかもしれません。

それがほんとうになってしまう
ってこと。

だから、「死ね」なんて言っち
ゃいけないんです。

コー君は今年も豆を食べるとき
こっそり震えるのです。










オレはトムだ 番外

2016-11-07 16:49:06 | 作品
オレはトムだ。

22話までで大体は語ったので、あとは
本の形になるよう しろみさんが付け加
えたりまとめてくれているところなので、
終わりなのだが、

ちょっとミスをしたのでお詫びして訂正
する。

オレと一緒に生まれたの妹の名が モカ
なのだが、途中母の名をモカと言っていた
ところがあった。

読者のみなさまには、まことに申し訳ない。

今思えば、母には名がついていなかった。

母は体が弱かったが、オレたちを育てる力
には長けていて、お父さんもしろみさんも
いつも感心していたらしい。「お母さん猫」
と呼んでかわいがってくれたと、母からよ
く聞いたが、名が無いのはさびしいのう。

オレの次の妹たちが産まれたあとは、よく
物が噛めなくなって、しろみさんがすり潰
してくれた魚の汁をうまそうに舐めていた。
その姿が目に焼きついている。

大好きな母さん。

いつのまにかいなくなった。

・・・・・。

父のことを語っていなかったのは片手落ち
かとも思うので、番外の場をいただき、父
を紹介しておこう。
              

オレたち猫の世界では、母ひとりで子育て
しているように思われているが、それは違う。

父はよく母とオレたちを見回ってくれ、遊ん
でもくれた。

白い、顔の大きな父だった。
その大きな顔の父がのっそりやってくると
オレはうれしかった。

おだやかで、優しかった。

その後眠り姫のようになってしまったおばあ
ちゃんが元気な頃、よく父はこの家にやって
来て、かわいがられていたようだ。

お父さんも、しろみさんも、その頃の父を覚
えていてくれて、

しろみさんは、なんと、「夏みかん」と呼ん
でいたらしい。

夏みかんとは、よくオレが夏、下で昼寝をす
る木に実る大きなまるい実だ。

オレは、何でも丸い黄色いものはキライだ。
ツンとするにおいが苦手だ。

これが春を終えて無くなる頃は格好の木陰に
なる。その頃白茶けた大きくなりすぎた実が
残っていることがある。おばあちゃんはそん
なのも採ってきて「うめええ」などと笑って
いたそうだ。

季節はずれの大きい白ーい夏みかん。
オレは噴出しそうになる。父を想うとき、そ
れを見上げればよかったのだ。

それにしても、へんな名だ。

オレはファントム・ジ・オピラだ。