
今日は東京大空襲の日でした。
今日は暖かく静かですが、
その日は北北東の強風が吹き荒れた夜中でした。
3月10日の未明は地獄だったことを誰も
忘れてはなりません。
東京大空襲は早乙女勝元さんの岩波新書
[東京大空襲]という本がありますが、
体験に基づく素晴らしい本で一度は読んでほしいです。いや、苦しくても読むべきです。
でも私は子どもにはあまりにも生々しい惨状よりは戦時下で生きた子どもの暮らしあたりがとりかかりとしていいのではと思うのです。
教科書には学年ごとに一つは戦争の作品が
載っていましたね。
アンネの日記ほどの大作ではないけれど、戦時下のユダヤ少年の初恋を描いた[あの頃はフリードリッヒがいた]は胸を打つ作品でした。
遠くまで、知人のつてを頼って、歩いて、スパゲッティを1ポンドもらいに行くことを、
おざなりでなく実感を持って読んでいくことが大事だといろいろ工夫しました。
あわせてアンネの日記を挿入したようにも覚えています。
沖縄戦の作品も載っていましたが、その恐ろしい激戦の挿し絵の緋色には皆に紙を載せさせて文章を読みました。
3月の海岸を歩いていると美しい風紋に出会いましたが、日本の海も世界の海も美しい碧であってほしいと心から願います。
そのために、皆は勉強しているんだ、そのために授業をしているんだといつも思っていたのですよ。