goo blog サービス終了のお知らせ 

アンスネスのコンサートに行きました(2月10日さいたま芸術劇場)

2007-02-11 | ●コンサートに行きました

昨日もレイフ・オヴェ・アンスネスのリサイタルを聴きに
今度はさいたま芸術劇場へ。
さいたま芸術劇場には初めて行きました。
アクセスマップに徒歩7分って書いてあったけど
うーん、ほんとに7分かな(^_^;
健康な成人男性の足で7分じゃないかな。
15分くらい見た方がいいような気がする。
これからこのホールにお出かけの予定の方はご注意を。


プログラム(6日王子ホール公演と同じ)
シベリウス/キュリッキ~3つの叙情的小品op.41
13の小品より「悲歌的に」op.76-10、「練習曲」op.76-2
5つの小品~樹木の組曲より「白樺の木」op.75-4
10の小品より「舟歌」op.24-10
グリーグ/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 op.24
シェーンベルク/6つのピアノ小品集op.19
ベートーヴェン/ピアノソナタ第32番ハ短調op.111
アンコール
バッハ/主よ、我、御身の名を呼ぶ
メンデルスゾーン/無言歌
グリーグ/抒情小品集op.12から「ノルウェーの旋律」「民謡」


今回のアンスネスの来日公演には2つプログラムがあるんですが
ベートーヴェンが前半に入って後半展覧会の絵っていうプログラムよりも
前半北欧物でベートーヴェンが締めの昨日のプログラムの方が私は好きかも…。
展覧会の絵が入ってる方は、なんだか違う世界に行き過ぎちゃうので
こっちのプログラムの方が聴いてて安心する。
アンスネスらしい気もするし。
…アンスネスの進化について行けてないだけの話かもしれないけど。


アンスネスが北欧の人だということはあまり意識しないようにしているけど
それでもシベリウスとグリーグを聴くとやっぱり格別と思う。
清涼な空気がピアノの上にほわんと乗っかっているようで
思わずそれを見上げてしまう。
アンスネスのピアノには
スラブ系の濃さやねちっこさが足りないと感じることがあるんだけど
それは彼の長所でもあると思う。
そのおかげでシベリウスやグリーグがこんなにも清涼に響く。
「白樺の木」とかグリーグのバラードのコーダの歌。
フォルテで高らかに歌っても清らかな空気は失われず
どこか懐かしくて土臭い。

今まで食わず嫌いだったシェーンベルク。
前日に買ったCDで予習して行ったものの、やっぱりまだわからない。
それでもアンスネスの近代ものが聴きたいとか思って
ヤナーチェクのCDを引っ張り出したってことは
私なりに何か感じたものがあるんだと思う。

私にとって大問題のベートーヴェン。
昨日聴いてて、ドアが開きかけてるとはっきりわかった。
ベートーヴェン先生の怖い顔がやっと
怖いだけではない、深い顔に見えてきた。
ハ長調のアリエッタ。
音感はハ長調専門のくせにハ長調を聴くのは苦手。
でもアンスネスの弾くハ長調って、
なんて居心地のいいハ長調なんだろう…。


この公演は、中村紘子音楽監督による
さいたま芸術劇場「ピアニスト100」シリーズの99番目ということで
開演前に紘子先生のトークショーがあるはずだったんですが
渋滞で紘子先生の到着が遅れているため中止とさせていただきますとのアナウンス。
でも開演のベルが鳴ってステージ上に出てきたモジャモジャ頭は紘子先生でした。
ほんの少しですが、アンスネスについてお話ししてくれました。
数年前ブゾーニコンクールの審査員として一緒になったことがあるそうです。
とにかくユーモアとウィットに富んだ人で
コンクールに参加している若いピアニストたちに対しても
とても暖かい視点で見ていたことが印象的だったとおっしゃっていました。


昨日のサイン会の時に、初めてアンスネスに握手を求めてみました。
なんかピアニストの手を触るのは恐れ多くて
今まで自分から手を出したことは一度もないんですけど
(ムストネンだけは向こうから手を出してくれたけど)
アンスネスは今まで見た中で一番優しい笑顔で応えてくれました。


私は自分のピアノのウデを自分でよくわかってないからこう思うんだろうけど
アンスネスのピアノを聴いた後って、自分も弾きたくなる。
アンスネスってピアニストっぽく弾き流すってことがないから
丁寧に弾けば私でも弾けるんじゃないかとか思っちゃうわけです(←重大な勘違い)。
白樺の木の楽譜が欲しいなぁ~とか思ったけど待て待て。
とりあえず、メンデルスゾーンの無言歌をがんばります。
アンコールで聴いたあの音を忘れないように。

アンスネスのコンサートに行きました(2月8日東京オペラシティ)

2007-02-09 | ●コンサートに行きました
アンスネスのピアノが
なんかボディブローのように今頃効いてきてます。
昨日聴いたピアノに今頃になってヘロヘロしてきた。
ため息とかついちゃってるよ、私。


昨日は(も)、レイフ・オヴェ・アンスネスのリサイタルを聴きに
東京オペラシティへ。

プログラム
グリーグ/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード
シューマン/4つのピアノ曲op. 32 
ベートーヴェン/ピアノソナタ第32番ハ長調op.111
ムソルグスキー/展覧会の絵
アンコール
モンポウ/湖
リスト/ヴァルス・アンプロンプチュ
グリーグ/抒情小品集op.12から「ノルウェーの旋律」「民謡」


昨日は、聴いているうちにだんだん悲しくなってきてしまいました。
というのも、なんだか隣のお兄ちゃんが急に
手の届かない遠い人になっちゃったみたいに感じたからです。
昨日のリサイタルは、凄かった。
アンスネスって、こんなに凄いピアニストだったんだ。


グリーグ。音がきれい。色が見えるような。
あざやかだったりきらびやかだったりはしない、静かで自然な色合いの音。
「変奏曲形式のバラード」と名付けられたこの曲は
なんとなくとりとめのない曲だと思ったけど
その音色がこの曲にひとつの世界を作り出す。

シューマン。ああやっぱりかっこいい。特にロマンツェ。
毅然として、情熱的に駆け抜ける。

展覧会の絵。
最初のプロムナードからキエフの大門まで
ひとつの集中力で弾ききってしまう。
あっという間に聴き終わってしまった気がするけど
「あっという間」と言うにはこの聴き応えは一体。
ところどころで聞いたことのない音が聞こえてきて
楽譜は何を使っているんだろうと思った。
一般的に使われている楽譜ではないのは確かだと思ったけど
しっかり説得力があって違和感は全然なかった。

「あ」さんがご自身を「ピアニシモフェチ」だとおっしゃっていたけれど、
それで言うなら私は「フォルテシモフェチ」です(うーん、なんか可愛くないな(-_-;)。
ブイドロの、重厚で不思議な響きの和音にしびれました。
この曲ってこんな響きの曲だったんだ。

アンコール、モンポウの「湖」。このピアニシモがまた不思議な響き。
ペダリングをちゃんと見ておけばよかった。見えなかったんだったかな。
アンスネスの足元を見ていると、ペダルってこんなに細かく繊細に使うものなのかと思う。
リストのヴァルス・アンプロンプチュは、
もう踊り出したくなってしまう。
本当に可憐で可愛くて、
リストならではのゴージャスな感じじゃなくて
可愛い少女みたいな可憐さだった。
この曲の、休符でアンスネスがふっと鍵盤から手を離す瞬間が
たまらなく綺麗だった。
この曲が終わる時は会場からため息に似た歓声が上がってました。

5年前、アンスネス32歳のリサイタルを聴いた時に、
「もう一段、階段を昇ることを要求されている歳なのかも」とかなんとか
アンタ何様?!な感想文を書いたのは私ですが(-_-;)
(台風だったので湿気で音が重かったのですよ)
あれから5年経ってもうすぐ37歳になるアンスネスは一段どころか、
どこまで昇って行っちゃったんだよおーい!って感じで
昨日はすっかり寂しくなってしまったのです。
でもサイン会では今までと変わらない
取っつきやすくて気安いお兄ちゃんになるわけです。
サインしてもらった後、
「え」さんに教えてもらったノルウェー語で「ありがとう」って言ったら笑ってくれた。
だからこっちは隣のお兄ちゃんだってカンチガイすんの(-_-;)。


で、私はベートーヴェンを聴くのが超がつくほど苦手です。
特にop.111のピアノソナタみたいに途方もない大曲を
コンサートで聴くなんて私にとってはしんどい話なんですが
昨日からそのピアノソナタが頭を回って離れません。
今までどんな名ピアニストの演奏を聴いても
私の中のベートーヴェン先生への扉は強固に開かなかったのに、
もしかしたら、とうとう開いちゃうのかもしれない。
アンスネスが鍵を持ってるのかもしれない。


コンサートの感想文って私にはすごく難しくて
時々まとまらなくて途中で投げてしまうことがあるんですが
だいたい投げてしまった時の感想を後から読み返すと
下手でもいいからもっと書いておけばよかったと後悔することがほとんどなんですね。
だったら書くなって話ですか。
しっかり記憶しておくために、自分の老後の楽しみのために書くんです。

アンスネスのコンサートに行きました(2月6日王子ホール)

2007-02-07 | ●コンサートに行きました
昨日会社の同僚に「何のコンサートに行くの~?」と聞かれたので
「ノルウェーのイケメンピアニスト」と答えました。
某新聞には「とびきりイケメンというわけではない」とか書かれたそうですが(-_-;)
男は顔じゃない!ハートだっ!(←また言ってる)


昨日はレイフ・オヴェ・アンスネスのコンサートを聴きに
王子ホールへ。

プログラム
シベリウス/キュリッキ~3つの叙情的小品op.41
13の小品より「悲歌的に」op.76-10、「練習曲」op.76-2
5つの小品~樹木の組曲より「白樺の木」op.75-4
10の小品より「舟歌」op.24-10
グリーグ/ノルウェー民謡による変奏曲形式のバラード ト短調 op.24
シェーンベルク/6つのピアノ小品集op.19
ベートーヴェン/ピアノソナタ第32番ハ短調op.111
アンコール
バッハ/主よ、我、御身の名を呼ぶ
メンデルスゾーン/無言歌
シューマン/4つのピアノ曲op.32からロマンツェ~フゲッタ


幸せな2時間を過ごしました。

誠実で、まっすぐで、真摯で、
嘘がなくて、ごまかしがないアンスネスのピアノ。
静かに気持ちが満たされる。
カラカラに乾いた土に水をもらうような。
隙間が埋まっていくような。

「欲しかったのは、これでしょう?」と言って弾いてくれてるような。


日本でのアンスネスのリサイタルは5年ぶり。
でも去年と一昨年に協奏曲で来日してるし
モーツァルトの協奏曲聴いたばっかりだし
あんまり久しぶりという感じはしないかなと思っていたんですが、
昨日聴いたら確かに5年ぶりなんだと思ってしまった。
ああ私はこんなにアンスネスの音楽に飢えていたのかと。

2日のことをば。

2007-02-04 | ●コンサートに行きました
昨日のショックから立ち直る特効薬として
今日のアンスネスの水戸公演を聴きに行くことを
8割くらい本気で検討しましたが
体調がまだ本調子ではないのであきらめました。
オトナになったな私(←うっそ~ん)。
アンスネスのチケットはまだ3公演分あるんだし、
元気出して行きましょう>自分。
青猫さん~、水戸公演の感想待ってます~(←名指し)。


凹んでいても仕方がないので
2日のことをちゃんと記録しておこうと思います。

プログラム
メンデルスゾーン/『フィンガルの洞窟』序曲
モーツァルト/ピアノ協奏曲第17番
ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス
メンデルスゾーン/無言歌op.67-2(ピアノのアンコール)
メンデルスゾーン/交響曲第3番スコットランド
(※ピアノ協奏曲終わった後帰っちゃったので『スコットランド』は聴いてません)
テオドール・グシュルバウアー指揮
読売日本交響楽団

この日の私の席は、最前列だったもののはじっちょの席で
首を90度横に曲げてやっとこさアンスネスの背中が見えるという席でしたが
そのおかげで、アンスネスの上半身の使い方がよくわかりました。
音が聴こえるかどうかという問題は席によってかなり左右されるけど
視覚的なことについて言えばどんな席でも楽しみようがあるもんですね。
(クラシックのコンサートでも視覚的なことは大事だと思います。
その場の雰囲気とかね)
アンスネスほどの身長があれば、
普通に座っただけで上半身の体重が鍵盤に乗ると思うけど
それにしても腕の重さはほとんど使ってないように見えました。
その代わり背中は常に手があるところに移動していて、
肩甲骨がかなり小刻みに動いてました。
で、どう考えてもそこにピアノパートはないでしょってところで背中が動いてて
それはこっそりオケパートを弾いておられた模様。ふふ~。
これは昨日ちゃんと確認しようと思ってたんですが…ううう。
コンサートも一期一会、同じプログラムのものを2度聴く予定でも
集中して聴かなきゃいけません(←教訓)。
第2楽章がきれいだった。
ここばかりはヴァイオリンの音が邪魔に聞こえなかった(爆)。

アンスネスがアンコールを弾く時、指揮のグシュルバウアーも一緒に出てきて
「僕はここで聴いてるヨ」ってヴァイオリンの一番後ろの空いてる席に
ちょこんと座っておられたのが可愛かったです。


アンコールのメンデルスゾーンの無言歌、
弾いてみたいけど、難しいんですかねぇ。
以前SUZUさんに教えていただいたサイトに楽譜があった…けど
内声をあれだけ綺麗に聴かせるのはやっぱり難しそう。
はぁ~、あんなに綺麗に弾けたらなぁ~。

ポゴレリチのコンサートに行きました。

2007-01-13 | ●コンサートに行きました
昨日はイーヴォ・ポゴレリチのコンサートを聴きに
サントリーホールへ。

プログラム
ベートーヴェン/ピアノソナタ第32番ハ短調op.111
エリーゼのために
ピアノソナタ第24番嬰ヘ長調op.78「テレーゼ」
グラナドス/スペイン舞曲集op.37-5、10、12
リスト/超絶技巧練習曲集S.139-5変ロ長調「鬼火」
S.139-8ハ短調「狩」
S.139-10ヘ短調
バラキレフ/イスラメイ
アンコール
ショパン/ノクターンop.62-2

前回の来日公演のイメージを『残骸』とか『廃墟』とか言っても
あまり反論はないんじゃないかと思うけど、
それと比べると、今回はまともな形のあるコンサートでした(^_^;
少なくとも、テンポがあまりに遅くてメロディとしてつながらないという曲はなかったです。
そして、唾液を飲み込むことも出来ないほどの緊張を強いられる、ということもありませんでした。
むしろリラックスした雰囲気。家での練習風景を見るような。

とは言っても、主旋律となる音を聞こえないくらい小さな音で弾いて伴奏の和音を強く弾いたり
内声の一音だけに極端にアクセントつけたり、
それが思い出したように唐突で次につながるというわけでもないので
メロディとして認識できないという意味では前回と同じでした。
『歌』がない。
カンタービレって言葉があるけど、
ポゴレリチは完全にそれを放棄しているように見えたのです。
前半のベートーヴェンは、そもそも私は普段ベートーヴェンが苦手で聴かないので(^_^;
それほど違和感なく聴けたけど、
後半の曲に入ると、なんか平衡感覚が狂うような感じで
軽く吐き気をもよおしました。
この段階では、この人がやりたいことは何なのか、何を考えているのか
さっぱりわからなくなってました。
あんなに好きだったポゴレリチを、私は見失ってしまったのか
と思いました。
ピアノを叩き壊す勢いのリストを聴きながら
この音で次のイスラメイは聴きたくないなとか
考えてました。
ところがそのイスラメイ。
それまでの物思いは全部ここでひっくり返されました。
ポゴレリチの『歌』をやっとここで理解できたのか、
それともこの曲だけ理解できたのかはわかりませんが、
心拍数倍くらいに上がりましたよ。
主旋律を引っ込めて、和音を強調する。
その和音の響きの豊かなこと。
私が聴き馴染んだイスラメイとは
今どこを弾いているのかわからなくなるくらい別物だったけど
その豊かな響きの和音で紡ぎ出されたイスラメイには
なんと確かなポゴレリチの世界が広がっていたことか!

アンコールはショパンのノクターン。
前回あまりのテンポの遅さに面食らった曲ですが
今回はやっぱりそんなに遅くありませんでした。
後半のリストやイスラメイで音が狂ってしまったピアノで弾かれたこの曲には
なんとも言えない深い味わいがありました。
この曲の最後の音を長く長く聴いた後、マエストロは
鍵盤のふたを閉じました(笑)。
ピアノのふたも閉じました(爆)。
拍手に応えてもう一回出てきた時、椅子をしまい、譜めくりの人が座っていた椅子をピアノの横にきれいに揃えました。
はいはい、もう終わりね。もう弾かないのね。
薄暗いステージにふたの閉じられたピアノが置かれているのって
なんだか妙に絵になってました。

余韻にひたるべくポゴレリチのCDを聴こうとしたんですが
何度も聴いたぶん安心感を感じてしまうCDでは
なんだか物足りなくなってる自分にびっくり。
地面からひっくり返されるような、吐き気に似た拒絶反応を
自ら求めるとは、こはいかに。


Beethoven: Sonatas for piano No32; Schumann: Symphonic Etudes Op13
ベートーヴェン/ピアノソナタ第32番、シューマン/交響的練習曲・トッカータ
  • Deutsche Grammophon
  • 価格: ¥ 2,322
  • 発売日: 1990/10/25
  • 売上ランキング: 18503

posted with Socialtunes at 2007/01/13


↑20年近く前の録音ですが、昨日のベートーヴェンを含むCD。
近頃ポゴレリチの若い頃の写真見ると
こっちが恥ずかしくなる(←何故(^_^;)。

ブレハッチのコンサートに行きました(24日東京オペラシティ)

2006-11-26 | ●コンサートに行きました
一昨日の24日金曜日、
ブレハッチのコンサートを聴きに東京オペラシティに行きました。
「一体何回行ったの?!」とよく言われるので(笑)言っておこうと思いますが
浜松、横浜、東京×2で計4公演。
ブレハッチのような若いピアニストのツアーを
時期をずらして4公演聴いたのは非常に有意義であったと思うとか言ってみたり。
ブレハッチさんにはまだ盛岡、新潟、宮城公演が残っていますが
私は北上する電車には乗りません(←言い聞かせ)。


プログラム
11日と同じ
アンコール
(↓すいません、一日経ったらうろ覚えになってしまった)
マズルカop.17-2
小犬のワルツ
ワルツop.34-2
猫のワルツ
だったと思うけど、違ったらごめんなさい。
もうしばらくしたらジャパンアーツのアンコール情報に載ると思います。


一昨日の公演は、最後に向かって熱く加速していくようなコンサートでした。
特に最後のピアノソナタは
完全に自分の手の中に収まっていて、気分次第でどうとでも自由自在に弾ける曲に
熱い気持ちをぶつけて弾いているように見えました。
(それでいながら、第三楽章中間部終わりの休符の美しさときたらどうだろう!)
終楽章は、圧巻でした。
ブレハッチに『圧倒される』とは思っていませんでした(笑)。
細っこくてもやっぱり男の人だな、筋力を感じさせました。
アンコールのテンポの速い曲は、ソナタの終楽章の勢いそのままに
楽しそうに、というより恍惚として弾いているように見えました。
(それでいながら静かなテンポのワルツやマズルカの高音域の美しさはどうだろう!!)
ブレハッチのまた違う一面を見たような気がしました。
そして不思議なことに、こんな熱さもショパンなんだよな、と思ったのでした。
どうしてこの人は、どんな風に弾いても
ショパンからはずれてしまうことがないんだろう。

青猫さん(@英語めぐり)にはすでに白状したことですが
本当は、私にとって理想のショパン弾きは
ずっとツィメルマンだったのです。
だけどツィメルマンは、
ショパンだからこそ中途半端なものは世に出せないという完璧主義ゆえに
あまりショパンを弾いてくれません。
ツィメルマンのピアノでショパンのあんな曲やこんな曲を聴いてみたいという夢が
もしかしたらもう叶わないのではないかと思っている先にブレハッチが現れたので
今や『巨匠』となった人にかけていた期待を
そのまま全部ブレハッチにかけてしまっているところもあるかもと自分で思います。
ブレハッチもこの先、ピアニストとして生きていく以上、
ショパンばかり弾いているわけにいかないだろうし、
ショパン以外も弾きたいだろうし、
歳を取るにつれて今とは違うショパンを弾くようになるかもしれないと思うと
今しか聴けないショパンだったのかも。
今回の来日プログラムは招聘元の依頼でオールショパンになったようですが
これを聴けたのはもしかしたら大変な幸運だったのかもしれません。
もしできるならば、ショパンをこのまま、今のまま深めていって
ずうっとずうっと弾き続けていってもらいたいと思います。


長いこと楽しみにしてきたブレハッチさんの今回の来日公演も
私が行くのは最後でした。
一音一音、聞き逃さないように、しっかり覚えていられるように
必死に聴いてました。
だから今は他の人のCD聴くことで上書きしてしまいたくないんですよ。
マズルカop.17-2の譜読みを始めたところだったけど
自分の演奏で上書きなんて最悪なので
弾きたくなくなってしまった(-_-;)別の曲にしよう…。
親睦会の時に渡せなかったプレゼントも渡せたし、
笑顔で「Dziekuje、アリガトウ」って言ってくれたし
思い残すことはありませんから
宮城行きの新幹線には乗りません(←言い聞かせふたたび)。

ブレハッチのコンサートに行きました(23日東京オペラシティ)

2006-11-24 | ●コンサートに行きました
昨日はブレハッチのコンサートを聴きに
東京オペラシティへ行きました。

プログラムは11日と同じ。
アンコールも同じかな?
ショパン/マズルカop.17-2
小犬のワルツ
マズルカop.17-4
(ちょっと「もう1曲弾きマスか?」って仕草をしてから→)猫のワルツ


浜松公演と横浜公演を聴いて全然違ったと書きましたが
昨日はまた全然違いました(爆)。
ただ、先の2公演と昨日の東京公演の決定的な差は安定感でした。
昨日は最初のバラードからアンコールの4曲目まで
完全に彼の世界が出来上がっていました。
ツアー中に成長したってことでしょうか。

バラード3番きれいだったなー。左手がきれいだった。
コーダに入る前の左手の下降がたまらなかった。ぞわぞわした。
プレリュードの3番の弱音もきれいだったなー。
11番もきれいだったなー・・・・・(キリがないのでこのへんで)。


マズルカop.50-2の中間部のスタカートのところが耳について離れません。
ブレハッチさんはまだこの曲のCDを出していませんから
仕方なく他の人が弾いたCDを聴くんですが、
「私が聴きたいのはコレじゃない~!」と
ワタシの耳が駄々をこねます。
どうしたらいいですか(泣)。

ブレハッチのコンサートに行きました(13日横浜みなとみらいホール)

2006-11-14 | ●コンサートに行きました
昨日とタイトル似てますが、別記事ですよ(笑)。

昨日はブレハッチさんのコンサートを聴きに
横浜みなとみらいホールへ。

プログラムは11日と同じ。
アンコール
マズルカop.17-2
小犬のワルツ
マズルカop.17-4

ブレハッチのピアノは、ただただ『幸せ』だったものから
幸せなだけではない、深いものに変化している最中なのかなと思います。
その変化をブレハッチのピアニストとしての成長と見るべきなのか
それとも彼自身の精神的な不安定さを反映しているものなのかがわからなくて、
私が余計な心配をしてしまう原因はそこにある気がしてきました。
昨日も浜松と比べて全然違ったし。
まぁ、浜松ではリサイタルにはあまり向かないホール&鳴らしにくいヤマハのピアノ、
横浜では響きすぎのホール&鳴りすぎのスタインウェイだったので
同じなわけはないか。
やっぱり私の取り越し苦労だな。

ブレハッチが自分自身の音を聴いている時の
音と空間と時間ってとても美しいと思います。
昨日の公演では、マズルカop.50-3とピアノソナタの第1楽章がそんな感じで
とてもきれいでした。
曲の最後の音を弾いて、ペダルを踏んだまま
その残響を聴いている時間が特別にきれい。
(ただ、そこで拍手したりブラボー言っちゃう人がどうしてもいるんですよね。
急に現実に引き戻される感じでビックリしてしまう。
気持ちはわかるんだけど、
拍手はピアニストが立ち上がってからでも全然遅くないと思う。
ピアニストが自分の音を聴いてるあいだは
一緒にその音を聴いていてほしいと思う)


浜松ではちょっと疲れていた印象だったブレハッチさんでしたが
横浜のサイン会では笑顔で元気そうでした。
後ろに、浜松ではお見かけしなかったパパとパウリナちゃんがいたからに違いない。
パウリナちゃんは、お兄ちゃんが大人気なのが嬉しくてたまらないご様子。
うふふ、かわいいなぁ~。
日曜日に買ったばかりのマズルカの楽譜にサインしてもらっちゃいました。
楽譜にサインもらったのは初めてです。うふふふ~。
ブレハッチさんが弾いたマズルカop.17-2…これなら頑張れるか?
でもショパンのマズルカって、楽譜がカンタンそうに見えても
そこがトラップなんだよな(- -;)


昨日は青猫さんとお会いしました。
私の専門学校時代の恩師の個展におつきあいいただいて、
コンサート会場までご一緒して(席は違ったんですけど)
サイン会にも一緒に並びました。
青猫さんは、ブレハッチさんを心配しすぎの私を気遣うように
丁寧に言葉を選んで話をしてくださいました(汗)。
スミマセン、でも嬉しかったです。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いしマス。

ブレハッチのコンサートに行きました(11日浜松アクトシティ大ホール)

2006-11-13 | ●コンサートに行きました
11日はブレハッチさんのコンサートを聴きに
浜松アクトシティに行きました。

プログラム(オールショパン)
バラード第3番
プレリュード第1~12番
幻想ポロネーズ
マズルカop.50
ピアノソナタ第3番
アンコール
マズルカop.17-2、4
猫のワルツ
小犬のワルツ
(あれ?アンコール、曲目はあってるはずだけど、
順番を忘れてしまいました(^_^;
どなたか覚えてる方いらっしゃいましたら教えて下さい)

このコンサートで私が記憶しておきたいこととしては
幻想ポロネーズに集約されるような気がします。
この曲はとてもいい曲だと思うし大好きですが、
とてもとても難しいと思う。
そもそもショパンっぽい華やかさがなくてコンサート映えしないからか、
コンサートではあまり聴きません。
荒涼としていて、孤独で、それでも生きる力を感じるようなこの曲は
ある程度人生経験を積んだ人でなければ弾きこなせないと思ってました。
その曲に、たった21歳のブレハッチが真っ正面から立ち向かっていたわけですよ。
ブレハッチのピアノは彼の暖かく幸せな家庭を彷彿とさせるものだけど、
この幻想ポロネーズについては違っていました。
まっすぐで純粋なのが、痛々しいくらいだった。
それでも緊張を切らないように、絶妙なバランスを保ちながら弾き進むブレハッチ。
この1年、いろんなことがあったんだろうなぁ。
この曲を受け止められるようになるくらいに。

ブレハッチは、自分がどんな空気を生み出していたか、
自分でわかってるんだろうか。
あなた凄いヒトなんだよ?(←わかってなさそうなんだもん)


で、私はこの曲は長いことハラシェヴィチのCDを聴いてきたんですが
おかげさんですっかり聴けなくなってしまいました。
ブレハッチさんの、あの痛いようなポロネーズしか
もう聴きたくありません(T_T)

↑ブレハッチさんの演奏を聴いてこういう状態になっちゃった曲が
何曲あることか。
ブレハッチさんのショパン聴くと、それ以外ありえないって思っちゃう。
何でなんだろう~。


ブレハッチさんもサイン会してくれましたが
疲れてそうでした。それもやっぱり見た目の問題かな。
お願いだからもうちょっと太って~!
いっぱい並んでましたが、それでも一人一人と目を合わせてました。
細くて小さかったけど、手はおっきかったです。

コブリンのコンサートに行きました(10日浜松アクトシティ大ホール)

2006-11-13 | ●コンサートに行きました
sakusaku@tvkで、一青窈(だったと思う)が
昔つき合った恋人の記憶について
「女は上書き保存、男はフォルダ保存」と言っていて
うまいことを言うと思ったものですが
コンサートの記憶についても女の私はどんどん上書きされてしまいます(-_-;)
今日またみなとみらいでブレハッチさんを聴くので
上書きされちゃう前に浜松のコンサート2公演の感想を書こうっと。


11月10日
アレクサンドル・コブリンのコンサートを聴きに
浜松アクトシティに行きました。

プログラム
モーツァルト/ピアノソナタ第17番ニ長調K.576 
ハイドン/アンダンテと変奏曲ヘ短調Hob.XVII/6
ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番変イ長調op.110
ラフマニノフ/エチュード「音の絵」op.39
アンコール
ハイドン/メヌエット
ショパン/エチュードop.10-4
シューマン/クライスレリアーナより第4曲

去年の公演でも思ったことなんですが、
コブリンは前半と後半ではっきりコントラストをつけてくるのが面白いです。
前半はしっとり渋めな音で弾いて、
後半は多彩な音であっと驚かせる。
まぁ、プログラムのせいと言ってしまえばそれまでなんですが
(去年は前半ブラームス後半ショパン)
曲によって弾き分けてることは間違いないと思います。

私は結局予習が追いつかず、
前半の曲はまったく知らないまま、
音の絵はルガンスキーの呪縛に捕らわれたまま(^_^;コンサートを聴いたんですが
コブリンのピアノによる『お話』は説得力があって
面白く聴けて、飽きなかったです。
アンコールで弾いたショパンのop.10-4も
かなり崩して弾いててすごく面白かった。
楽譜が見たくなりました。


終演後、サイン会があったのでちゃっかり並んで来ました。
携帯からも書きましたが、
ジャケットの黒いところに黒いペンでサインしてくれたコブリンさん(T_T)
(私の前に並んでいた方の楽譜にもわざわざ黒いロゴの上に書いてた)
でも「ずどらーすとう゛ぃちぇ」って言ったら「ズドラーストヴィチェ」、
「すぱしーば」って言ったら「スパシーバ」ってちゃんと目を見て返してくれました。
意地悪なんだか誠実なんだか、それとも単にお茶目さんなのか(^_^;。
って話を翌日合流したyuriさん(@オタメシ日記)に話したら、
「ツッコんでほしかったんじゃないの?」と言われました。
そ、そうか、あれはコブリンさんのボケだったのか…(うそーん)。



…すでにピアニストとして活動をしてる2人を比べるのは反則技なんですが、
そこをあえて3年前の浜コンに時を戻してコブリンさんとブレハッチさんを比べてみると、
純粋にピアノの音って意味じゃ、コブリンさんの方が好みなんです。
でもショパンってことで言うと、
ブレハッチさんを聴いた瞬間からブレハッチさん以外ありえなくなってしまうのは
なんでなんだろう。