一昨日の7月6日、ルーカス・ゲニューシャスのリサイタルを聴きに
紀尾井ホールへ行きました。
プログラム
ショパン/幻想ポロネーズ、ピアノソナタ第3番
ラフマニノフ/前奏曲集op.23より第1~7番、op.32より第1、3、11、12、13番
アンコール
ショパン/ノクターン第21番ハ短調
ムソルグスキー=ラフマニノフ/ホパーク
レオニード・ディシアトニコフ/フォックス・トロット
ショパン/エチュードop.10-1
いきなり幻想ポロネーズで始めるヤツ(-_-;)1曲目としてそれはどうなのよ。
でも、彼は自分の音をじっくり聴きながら弾き進めるので
(もしかしたら音響を確認していたのかもしれないけどw)
ぽつぽつとつぶやくような感じがこの曲に合っていて、なかなか良かった。
コーダは、曲としてはもっと声を限りに叫んで欲しかったような気もするけど、
「これからルーカス様のリサイタルが始まるよー」というような序曲って位置づけだったとするなら(笑)、あんな感じかしらね。
ソナタ3番は、内声や左手が時々出張ってきたり、おっ、と思うようなフレージングがあったりで
楽しんで聴けたことは聴けたんだけど、
なんか印象がパラパラしてるような・・・
まぁこの曲はあんまりがっつりまとめるとなぜかショパンっぽくなくなっちゃうからな・・・
ほんと難しいなこの曲は・・・
とかなんとか思いつつ、もやもやした気持ちで迎えた後半、
ラフマニノフでは一変、ピアノが良く鳴りだした。
私の席は前の方だったので、ホールの響きを楽しむような席ではなかったんだけど、
それでも彼のラフマニノフの音は、ホール全体を鳴らすように響いているというのがわかった。
お腹の底にドーンと響くフォルテ。弱音も繊細できれい。
自由に呼吸をしている感じなんだけど、1曲1曲にちゃんと世界がある。
ここでも彼は自分の音をしっかり聴いていて弾き飛ばすことはしないので、
それは同時にお客さんを置いていかないということにもなっているのだった。
そこが、彼の不思議な魅力になるんだろうな。人懐っこさを感じさせるというか、
もっとひらたく言うと、「カワイイ~~!」ということにorz
もうちょっと、あとほんのちょっとだけ、色気が欲しいところだったけど、
そのカワイさと繊細な音でキュンとさせてくれたので、帳消しでしょう。
ものすごい速さで弾き始めたのを後悔したっぽい
アンコール一番最後のショパンのエチュードがすごく可笑しかった(笑)。
ガラコンサートのワルツ思い出しちゃった。
すごく、すごく良かった、とは思うんだけど、
なぜか、ハートをつかまれそびれたかな、という気がしている。
なぜだろう・・・。
まぁまだ22歳になったばかり。若いしな。
紀尾井ホールだったしな・・・(←また言ってる)
紀尾井ホールへ行きました。
プログラム
ショパン/幻想ポロネーズ、ピアノソナタ第3番
ラフマニノフ/前奏曲集op.23より第1~7番、op.32より第1、3、11、12、13番
アンコール
ショパン/ノクターン第21番ハ短調
ムソルグスキー=ラフマニノフ/ホパーク
レオニード・ディシアトニコフ/フォックス・トロット
ショパン/エチュードop.10-1
いきなり幻想ポロネーズで始めるヤツ(-_-;)1曲目としてそれはどうなのよ。
でも、彼は自分の音をじっくり聴きながら弾き進めるので
(もしかしたら音響を確認していたのかもしれないけどw)
ぽつぽつとつぶやくような感じがこの曲に合っていて、なかなか良かった。
コーダは、曲としてはもっと声を限りに叫んで欲しかったような気もするけど、
「これからルーカス様のリサイタルが始まるよー」というような序曲って位置づけだったとするなら(笑)、あんな感じかしらね。
ソナタ3番は、内声や左手が時々出張ってきたり、おっ、と思うようなフレージングがあったりで
楽しんで聴けたことは聴けたんだけど、
なんか印象がパラパラしてるような・・・
まぁこの曲はあんまりがっつりまとめるとなぜかショパンっぽくなくなっちゃうからな・・・
ほんと難しいなこの曲は・・・
とかなんとか思いつつ、もやもやした気持ちで迎えた後半、
ラフマニノフでは一変、ピアノが良く鳴りだした。
私の席は前の方だったので、ホールの響きを楽しむような席ではなかったんだけど、
それでも彼のラフマニノフの音は、ホール全体を鳴らすように響いているというのがわかった。
お腹の底にドーンと響くフォルテ。弱音も繊細できれい。
自由に呼吸をしている感じなんだけど、1曲1曲にちゃんと世界がある。
ここでも彼は自分の音をしっかり聴いていて弾き飛ばすことはしないので、
それは同時にお客さんを置いていかないということにもなっているのだった。
そこが、彼の不思議な魅力になるんだろうな。人懐っこさを感じさせるというか、
もっとひらたく言うと、「カワイイ~~!」ということにorz
もうちょっと、あとほんのちょっとだけ、色気が欲しいところだったけど、
そのカワイさと繊細な音でキュンとさせてくれたので、帳消しでしょう。
ものすごい速さで弾き始めたのを後悔したっぽい
アンコール一番最後のショパンのエチュードがすごく可笑しかった(笑)。
ガラコンサートのワルツ思い出しちゃった。
すごく、すごく良かった、とは思うんだけど、
なぜか、ハートをつかまれそびれたかな、という気がしている。
なぜだろう・・・。
まぁまだ22歳になったばかり。若いしな。
紀尾井ホールだったしな・・・(←また言ってる)