17日の木曜日、N響12月B定期を聴きに
サントリーホールへ行きました。
プログラム
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲
ピアノ:ニコライ・ルガンスキー
ショスタコーヴィチ/交響曲第11番『1905年』
シャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団
懺悔。
後半のしょすたこー11番、
どういう曲だか全く知らない状態で聴きに行きました。
いやー…予習せずに行ったことをこんなに反省したことは今までなかったです。
っつか、誰だよこのプログラム考えたの…(-_-;)。
というのも、後半がスゴすぎて
あやうく前半のラヴェルの記憶が吹っ飛ぶところだったからです。
(ルガンスキーのラヴェル目当てで行ったというのに…)
曲がすごかったのかそれとも演奏なのかが判然としないのも
予習しなかったせいかと思うとちょっと悔しいところ。
でも時間的にも音楽的にも、
あれだけの規模の曲をあれだけの緊張感保ったまま演奏するのは
簡単なことではないと思ったので
N響に対しても大きく拍手してきましたヨ…。
お目当てはルガンスキーのピアノ♪でしたが
指揮のデュトワも楽しみでした。
ずっと好きだったのに、今まで聴く機会がなかったんですね。
ステージ上に現れたデュトワは
お客さんと視線を交わしてニッコリ笑いました。
万人を魅了するような、優しく柔らかい、上品な笑顔でした。
私の席ははじっこだったので、指揮するデュトワの表情がいくらか見えたんですが
『亡き王女のパヴァーヌ』では、フレーズの終わりごとに
そのフレーズを演奏した奏者にその笑顔を向けてました。
デュトワの音楽に現れるキラキラキラ~の秘密はもしかしたらここにあるのかもと思ったりしました。
左手のためのピアノ協奏曲では、ルガンスキーの美音を堪能。
左手だけで弾いてるとは思えないほどのポリフォニックな響きもさることながら
ひとつひとつの音が本当にキレイでした。
キラキラなんだけど、ギラギラしすぎない、しっとりと色気を帯びた音で、
どうしてこの人の指からはこんなにウットリするような綺麗な音が出るのか…うっとり。
…いっこ不満を挙げるとすればこの曲が短すぎるということですね。
「あれ?終わり?…終わりっすか?!」みたいな感じがする(-_-;)
後半のショスタコーヴィチの交響曲第11番『1905年』は
(休憩時間に解説を熟読)
1905年、ロシアのサンクトペテルブルグで
帝政の圧政に苦しむ数十万の労働者によるデモ行進に対し、軍隊が無差別発砲して数千人にのぼる死傷者が出た、
『血の日曜日事件』と呼ばれている事件を題材にした曲だそうです。
そーんな曲を予備知識ゼロで最前列で聴いてごらんなさい、
終わる頃には放心状態でしたよ、怖くて(笑)。
デュトワ指揮するN響は、労働者を蹂躙する軍隊のようでした。
暗示的なトランペット、
軍隊の足音とも、機関銃の音とも聞こえる小太鼓、
一斉射撃の場面のような音楽、労働者の死を表すようなチェレスタ等々が
すごく怖かったです。
デュトワの音楽って色彩豊かだと思ってたけど、
この曲ではひたすら灰色でした。
誰よりも、どの楽器よりも、指揮のデュトワがすごく怖かった。
あんたさっきまであんなに優しい笑顔浮かべてたじゃんかー!(泣)
…曲を最初から最後まで覚えて行く必要はないと思いますけど
作曲背景とか曲の構成とか、最低限の予備知識は仕入れて行かないと
時々エラい目に合いますヨというお話でしたorz
でもねー、ショスタコーヴィチへの扉が一気に開いてしまったような気もします。
まさかデュトワ&N響が開けてくれるとは思ってませんでしたが…。
サントリーホールへ行きました。
プログラム
ラヴェル/亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲
ピアノ:ニコライ・ルガンスキー
ショスタコーヴィチ/交響曲第11番『1905年』
シャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団
懺悔。
後半のしょすたこー11番、
どういう曲だか全く知らない状態で聴きに行きました。
いやー…予習せずに行ったことをこんなに反省したことは今までなかったです。
っつか、誰だよこのプログラム考えたの…(-_-;)。
というのも、後半がスゴすぎて
あやうく前半のラヴェルの記憶が吹っ飛ぶところだったからです。
(ルガンスキーのラヴェル目当てで行ったというのに…)
曲がすごかったのかそれとも演奏なのかが判然としないのも
予習しなかったせいかと思うとちょっと悔しいところ。
でも時間的にも音楽的にも、
あれだけの規模の曲をあれだけの緊張感保ったまま演奏するのは
簡単なことではないと思ったので
N響に対しても大きく拍手してきましたヨ…。
お目当てはルガンスキーのピアノ♪でしたが
指揮のデュトワも楽しみでした。
ずっと好きだったのに、今まで聴く機会がなかったんですね。
ステージ上に現れたデュトワは
お客さんと視線を交わしてニッコリ笑いました。
万人を魅了するような、優しく柔らかい、上品な笑顔でした。
私の席ははじっこだったので、指揮するデュトワの表情がいくらか見えたんですが
『亡き王女のパヴァーヌ』では、フレーズの終わりごとに
そのフレーズを演奏した奏者にその笑顔を向けてました。
デュトワの音楽に現れるキラキラキラ~の秘密はもしかしたらここにあるのかもと思ったりしました。
左手のためのピアノ協奏曲では、ルガンスキーの美音を堪能。
左手だけで弾いてるとは思えないほどのポリフォニックな響きもさることながら
ひとつひとつの音が本当にキレイでした。
キラキラなんだけど、ギラギラしすぎない、しっとりと色気を帯びた音で、
どうしてこの人の指からはこんなにウットリするような綺麗な音が出るのか…うっとり。
…いっこ不満を挙げるとすればこの曲が短すぎるということですね。
「あれ?終わり?…終わりっすか?!」みたいな感じがする(-_-;)
後半のショスタコーヴィチの交響曲第11番『1905年』は
(休憩時間に解説を熟読)
1905年、ロシアのサンクトペテルブルグで
帝政の圧政に苦しむ数十万の労働者によるデモ行進に対し、軍隊が無差別発砲して数千人にのぼる死傷者が出た、
『血の日曜日事件』と呼ばれている事件を題材にした曲だそうです。
そーんな曲を予備知識ゼロで最前列で聴いてごらんなさい、
終わる頃には放心状態でしたよ、怖くて(笑)。
デュトワ指揮するN響は、労働者を蹂躙する軍隊のようでした。
暗示的なトランペット、
軍隊の足音とも、機関銃の音とも聞こえる小太鼓、
一斉射撃の場面のような音楽、労働者の死を表すようなチェレスタ等々が
すごく怖かったです。
デュトワの音楽って色彩豊かだと思ってたけど、
この曲ではひたすら灰色でした。
誰よりも、どの楽器よりも、指揮のデュトワがすごく怖かった。
あんたさっきまであんなに優しい笑顔浮かべてたじゃんかー!(泣)
…曲を最初から最後まで覚えて行く必要はないと思いますけど
作曲背景とか曲の構成とか、最低限の予備知識は仕入れて行かないと
時々エラい目に合いますヨというお話でしたorz
でもねー、ショスタコーヴィチへの扉が一気に開いてしまったような気もします。
まさかデュトワ&N響が開けてくれるとは思ってませんでしたが…。