カンボジア 時空を超えて 5 <朝靄のアンコールワット>

2012-02-13 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

5時15分集合して、アンコールワットへ向かいます。
料金所で待たされたので、アンコールワットに着いた時には陽が昇りはじめてました。
朝靄に浮かぶアンコールワットのシルエットに感激して、橋の上で写真を撮っているうちにすっかり明るくなってしまいました。




お堀を渡り周壁の中に西塔門から入ると一気に視界が開け、外堀公園とは打って変わって、厳粛な空間が広がっていました。
明方まで降っていた雨のせいで、中央祠堂への石畳に水溜りができています。気温32℃かなり湿度も高く、レンズが曇ります。


観光客の人達は、みんな思い思いに時が止まったかのような異次元の世界をのんびりと味わっています。




中央祠堂まではかなりの距離です。


西塔門テラスまで来ました。


シンハの像の脇に同じ格好で座る犬


そして寛ぐネコ


振り返ると西塔門が凄く小さく見えます。


それにしても、野良犬多いです。


西塔門近くまで戻った時にはもうすっかり明るくなっていました。


のんびり階段に座って一日中ボーっとしていたいな。
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カンボジア 時空を超えて 4 <プノン・バケン>

2012-02-12 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

天候が良かったので、翌日の予定であったプノンバケンからの夕日見物に行くことになりました。
途中、車窓から綺麗に整備された外堀公園のようなものを発見。なんとアンコールワットです。
まるで皇居を見ているようで、アンコールワットの第一印象は、、、ガッカリ
日没前にプノン・バケンへ急ぎます。
バスを降りると目の前に急な赤土と岩の斜面がありました。どうやらこれが参道のようです。


足腰に自信の無い方は象で迂回路を登れますよ、とガイドさん。


日没が近いのと、まだカンボジアに着いたばかりで元気いっぱいだったので、急斜面を一気に登りました。


そして目にしたのは、6階層からなるプノン・バケン




プノン・バケンは神様のために造られた寺院なので、人間のことはまったく考えてません
つま先がやっと架かるような急な階段です。


へばり付いて上のテラスまで登ると、そこには鬱そうとしたジャングルの中にアンコールワットが見えました。


そろそろ日没です。でも下の方に雲があって、真っ赤な夕焼けは見られませんでした。
それでも、西バライに沈む陽をいつまでも眺めていました。


そして気が付くと。。。
さっきの急階段は東側で、すでに墨を流したような闇の中。
ほとんど何も見えない中、脇の岩に指をかけ、階段にへばり付きながらそろりそろりと足場を探りながら下りたものの、途中で足場が見つからずにっちもさっちも動けなくなってしまったところで、欧米人の男性が下の段へ抱えて降ろしてくれました 感謝です。

やっとの思いで寺院を下りた後は、赤土と岩の急斜面。途方に暮れていると、ガイドさんが象の登る迂回路があることを教えてくれたので、迷わずにそちらの道に進みます。
ところが、象の登る道だけあって、そこら中に象の糞だらけ。乾いたのからフレッシュなものまで選取り見取り。
はじめはライトで照らしながら糞を避けていましたが、そのうちどうでもよくなってしまいました。
明日はアンコールワットから見る朝日です。早く寝なくちゃ。
 
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カンボジア 時空を超えて 3 <トンレサップ湖クルーズ>

2012-02-11 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

午後2時45分、フロントからの電話で起こされるまで、二人で爆睡です。 
午後3時、トンレサップ湖に向けて出発
椰子の木が茂る町らしき所を抜けると、背の低い木が生い茂るジャングルです。
所々に木の枝と椰子の葉で作られたほったて小屋がありました。ちゃんと人が住んでいます。


トンレサップ湖までの道のりはおよそ1時間。ゴミ溜の中のガタガタ道を、ペットボトルの水も飲めないくらい揺られながら進みます。頭を固定していないとむち打ちになりそうです。
トンレサップ湖は乾季で3万km3、雨季にはその3倍にもなるそうです。
4月末は雨季直前。一番湖が狭い時期です。ゴミ溜の中の道は、湖底の道なのかしら。

船着き場に到着し、一歩バスの外へ出ると、生臭い臭いが充満し、足元はぐちゃぐちゃ。
50人近い団体だし、クルージングと聞いていたので、ある程度大きな船を想像していけど、そこにあったのは12人乗りの汚い小舟。


現地の子供達に腕を支えてもらい、泥水に渡された丸太の上を歩いて小舟に乗り移りました。
舟の操舵はまだ10才位の子供二人。よく聞くと17才でビックリでした。


トンレサップ湖には1万5千人の水上生活者がいるそうです。




ボート小屋の中を縫うように舟は進んで行きます。その貧しさに驚くとともに、他人の家の中を覗いているようで、観光とは言え気が引けます。


延々と水上を進むこと30分、ペリカンのいる一軒の水上土産物店に到着しました。






4~5mの子供のニシキヘビを膝に抱えて遊んでいる子がいました。
満腹状態だと言うので、ちょっと抱かせてもらいました。 皮は意外にサラッとしていて、骨が指にあたります。


トイレに行ってみると、ちょっとした囲いがあって水上に板が二枚渡してありました。
人が立つと影を感じてか、魚がうじゃうじゃ寄ってきます。
これって、昼に食べたカンボジア料理のナンプラーの原料でしょうか。。。
天然の水洗トイレです。


水上生活者のゴミは湖に捨てられているようで、湖の中もゴミだらけ。
ボートのスクリューにゴミが絡まって運航不能に
その度に操舵している子が湖に飛び込んで、絡まったゴミを取り除きます。
透明度ゼロなので気付きませんでしたが、湖は思いのほか浅いです。


この子達が私達の舟を操縦してくれました。ありがとう。


 

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カンボジア 時空を超えて2

2012-02-07 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

着替えもせずベッドの上に転がって寝ていた私達は、4時半に起床です。
ホテルの窓から見える少し明るくなったバンコクの街は、とても綺麗です。


朝食を済ませホテルの前に出ると、洋服の朝市が行われていました。


ほんの数時間前に入国したバンコク空港からカンボジア・シェムリアップへ出国です。
飛行機までの送迎バスが、とってもお洒落です。


タイ航空の飛行機は80人乗り位のプロペラ機です。
タイ上空では長方形の畑が整然と並んでいたのに対し、カンボジアではただ赤茶色の大地が広がって、畑などどこにもなく、所々に泥の水たまりが見えます。


西バライが見えました。


バンコクからシェムリアップまで1時間弱のフライトなのに、食事付きで、おしぼり、飲み物、食事、デザートまで出ます。さっきホテルで朝食を摂ったのに、また食事です。。。
明らかに飛行機の高度が下がって、シートベルト着用サインも点灯しているのに、最後のアイスクリームを口に運んでいました。

シェムリアップ空港に到着です。


鬱そうとしたジャングルを想像していたのですが、見渡す限りの平原です。


10時にはシェムリアップのホテル、ノコールプノンに到着してしまったので、荷物を預けてシェムリアップの中心街と国道6号沿いの北市場を見学です。
王立庭園とロイヤル・レジデンスです。






庭園の周りには客待ちのバイク・タクシーが並んでいます。


中心街と言っても、ほとんど建物はありません。。。 綺麗に整備されているのはここだけです。
バスは北市場に到着。
市場はバスから足を降ろすのもはばかられる程汚くて臭いです。 ありとあらゆる臭いが混ざっているような。。。
地面には果物のカスやビニール、紙くずなどが至る所に落ちていて、素足にヘラクレスサンダルの私は一歩一歩足元を確認しながら歩きました。


なんだか得体の知れない食べ物が並んでいます。乾燥した茶色い鞘の中に干し柿のような実が入った物を試食です。種は、、、当然道に
果物の王様ドリアンのカットには、実が黒く見えるほどハエが集っていました。
この後もハエには結構なやまされました。




市場はかなり広く細い道が奥の方まで続いていて、歯磨き用の木の枝や、魚捕り用の網など様々なものが売られています。




市場の前は国道6号線でタイに続く幹線道路です。
道端では埃まみれのファンタの大便に入った赤、黄色、ピンクと毒々しい色の液体を売っていました。どうやらバイク用のガソリンのようです。
でも、幹線道路を走っているのは自転車の方が多い気がします。


ホテルでカンボジア料理のランチを食べた後、午後3時までお昼ねタイムになりました。
日中は猛暑で外に出られないので、これからの観光は午前と午後に分けて、死にそうに暑い正午から2~3時間はホテルで昼寝タイムになっていました。

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カンボジア 時空を超えて

2012-02-06 | カンボジア


2000年1月、在籍していた大学のお友達からカンボジアへ行こうと誘われました。
アンコールワットは憧れだけど、まだ危険でないかい
確かにポル・ポトは2年前に死んで、北西部への観光ができるようになったけど、プノンペンの治安は日中でも一人では歩いてはいけないと言うほど。
プノンペンやバンコクからアンコール遺跡群観光の拠点シェムリアップへの陸路では盗賊が多くて危険と言うことで、バンコク経由空路シェムリアップへ向かうツアーを探し、まだ日本からのツアーもほとんどない状態のなか、やっと見つけた「世界遺産アンコール・ワットへの誘い」というツアーに参加することにしました。
現在ではシェムリアップの街も観光地化されて道路やホテルなど近代的に整備され、遺跡も保護や修復工事で立ち入り禁止になっている所もいくつかあるようで、今考えると当時のカンボジアを見られて本当によかったと思います。誘ってくれたお友達に感謝
12年前なので、記憶がかなり飛んでます。写真もアルバムからスキャナーで取り込んでいるので、画質がかなり悪いです。
それでも色々な国を旅した中で、この旅が一番衝撃的で、人生観を根底から覆された旅でした。
記憶の糸を手繰りながら、ゆるゆると書いていくことにします。

行くと決めたら、まずはカンボジア大使館でビザの取得です。
ROYAL EMBASSY OF CAMBODIAのスタンプがカッコイイです。


2000年4月19日成田空港の受付カウンターに行くと、なんと50人近いツアーでした。
添乗員さんは2人、私達第1グループ27人の添乗員さんは藁さん。藁をも掴むのワラさん。
自己紹介の後、解散して、次の集合はバンコク空港税関出口になりました。
JAL707便は順調に飛び午後11時バンコク空港に到着、てんでんバラバラに入国審査へ。
深夜だと言うのにものすごい人で、ちっとも前に進まず、やっと通過できたのが0時15分。
絶対置いて行かれてると、ホテルまで自力で行くことを覚悟し、荷物をピックアップして税関出口へ行くと、成田で見た顔が数人いるものの、藁さんもまだで待つこと45分、やっと全員が集まりました。


ホテル到着は午前2時をまわり、「明日の起床は5時です」の藁さんの声
明日じゃないって
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